「そのアクセスはどこから来たもの? 参照元を知る方法 基本のやり方3つ」 今さら聞けない!基本の『キ』
日々急速な進化を遂げるデジタルマーケティング業界。皆さんも、毎日のように各社から発信されるニュースで最新情報をキャッチアップしたり、実務上デジタルマーケティングに関わることも多いかと思います。このコーナーでは、皆さんがニュースや業務で触れるデジタルマーケティングに関する多くのサービスで頻繁に目にする・・・けれども、"基本"であるがゆえ、詳しく説明されることが少ない「単語」や「仕組み」について、初心者にもわかりやすく説明していきます。
今回のテーマは、「参照元を知る方法」です。
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そもそも、「参照元」って?
多くの企業では、自社HP(ホームページ)を持っています。
そして、安価/無料なサイト分析ツールが普及し、自社のページにアクセスしてくれた人についての分析も手軽にできるようになりました。
その中でも基本的な分析の1つが、参照元分析です。
参照元分析=そのページにアクセスした人が"どこから"来たのか を調べること を意味します。
たとえばりさ子さんという女性が、以下のような流れでビデオリサーチのHPにアクセスした場合、「りさ子さんはGoogleの検索結果ページから流入した(Googleの検索結果ページを参照してアクセスした)」といったように表現します。
そして、ビデオリサーチのHP側から見たとき、「りさ子さんのアクセスの参照元はGoogleの検索結果ページだった」と言うこともできます。
このように、りさ子さんがビデオリサーチのHPにアクセスするにあたり"どこから来たか"を示す情報が「参照元」です。「参照元」は、「流入元」「リンク元」などと呼ばれることもあります。
参照元(どこから来たか)を知るためには
参照元を知るために利用できる方法は、使用するサイトアクセス解析ツールによって異なりますが大きくは以下の3つです。
これだけですと、よく分かりませんね。①〜③は、それぞれ適しているとき、そうでないときがあります。以下の具体例をもとに詳しく見てみましょう。
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たとえば、こんな場合はどうする?
単純にメルマガ本文につけるHPへのリンクを、ビデオリサーチのHPトップ画面であるhttps://www.videor.co.jp/にすると、HPにアクセスした人が「どのメルマガを見て、アクセスしてくれたのか?」すなわち、参照元がどこなのかが分からないので・・・
LP=Landing Page(ランディングページ)の略で、「そのサイトで最初にアクセスしたページ」を意味します。
以下のように、各メルマガごとに「最初にアクセスするページ」を変えてしまえば、URL単位でのアクセス数を見比べることで確認できます。
ただし、①のやり方の場合、それぞれのLP(ランディングページ)に他の参照元からも流入がある場合は具体的なメルマガの効果が分かりづらくなるというデメリットがあります。
たとえば、メルマガPのリンク先になっているhttps://www.videor.co.jp/digestplus/というURLには、ビデオリサーチのHPトップ画面や、当社公式フェイスブックなどにも多数リンクが貼られています。そのため、仮にURL単位でのアクセス数が「10,000」あったとしても、10,000の中に占める"メルマガP経由でのアクセス"がどの程度あったのかはこれだけでは分かりません。
ですので、①のやり方にする場合は、メルマガ以外からの流入がないページ=そのメルマガから流入する人専用のページを作ることでURL単位でのアクセス数=そのメルマガからの流入数となるようにするのがオススメです。
URLパラメータ=URLに追加でのっけられる「お知らせ」を意味します。以下のように、1つ1つの参照元ごとにパラメータを変えることで、それぞれの参照元ごとの参照件数が分かります。
リファラ=「参照元のページ情報」を意味します。以下のように、ビデオリサーチHPトップにアクセスしてくれた人のリファラを確認することで、それぞれの参照元ごとの流入件数が分かります。
ただし、③の場合、リファラはメルマガ経由での流入の場合取得ができないため今回の例では利用できません。
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つまり、今回の例で言うと最も適したやり方は「②パラメータを変える」になるということが分かります。
参照元(どこから来たか)を知る方法<まとめ>
それぞれのやり方と特徴をまとめると以下の通りです。
※1 サイト分析ツールによっては、個人情報取得の観点からパラメータを自動的に削除する機能を有しているものもあります。
※2 リファラはhttps(SSL対応サイト)からhttp(SSL非対応サイト)に遷移した場合、取得できません。2018年現在、大手検索ポータルサイトを始め多数のサイトがhttps化しているため、LPがhttpの場合リファラが殆ど取得できない可能性が高いです。
いかがでしたか?みなさんも自社(自分)のホームページにどんなところからどれくらいアクセスしてもらっているかぜひ調べてみて、さらなるホームページの改善・改良につなげてみてください。
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