[Fact Study #1]インターネット元年から20年経過、概況を数字で確認!

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#ACR/ex #MCR/ex #インターネット #メディア利用動向 #消費者心理
[Fact Study #1]インターネット元年から20年経過、概況を数字で確認!

わたしたちが当たり前だと思っていることを数字(データ)で確認してみましょう。
第1弾は、「インターネット」です。

インターネットが日本で広く一般に普及し始めた年として、「日本のインターネット元年」とされている1995年から約20年、総務省平成29年版情報通信白書によりますと、2017年利用者数は約1億84万人(人口普及率83.5%)と急速な普及を遂げてきています。
感覚的に"インターネットは必要"、"インターネットは若者に人気"と感じていますが、本当にそうなのでしょうか。

今回は主に当社の生活者意識調査『ACR/ex』と生活時間調査『MCR/ex』 、データを使い、私たちの生活における「インターネット」の動きについて検証します。

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「テレビ」は圧倒的な時間量、増加傾向は「インターネット」

2018年における関東の主要メディアの1日あたりの接触時間量(週平均)では「テレビ」が1日あたり約3時間と依然として圧倒的なボリュームです。しかし2番目に多い「インターネット」(1時間22分)は「ラジオ」「新聞」「雑誌」の5倍以上、さらに2000年から2010年にかけては4倍程度の増加と同期間で、他には無い成長を遂げたメディアであることがわかります。(表1)

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「インターネット」は関東・関西で利用が高く、東京は「タブレット」利用が減少

次に「インターネット」利用について地域差があるのか、都道府県別での平均利用時間を見てみましょう。
利用時間の多い順では上位10地域においてには関東と関西が多くなっています。利用機器別では「携帯・スマートフォン」と「PC・タブレット」で大きな違いはないのですが、2011年からの増減をみると上位10地域のすべてにおいて「携帯・スマートフォン」が2倍程度増加しています。

また、フリーWi-Fiを提供しているカフェ・チェーンやコンビニエンス・ストアの店舗数が日本中で最も多い※2"東京"では移動型の「携帯・スマートフォン」利用が増加する一方で、在宅型の「PC・タブレット」利用がわずかに減少となっており、移動型端末へシフトしている傾向が見受けられます。 (表2)

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「インターネット」は"若者世代 × スマートフォン"が牽引

では、「インターネット」利用を牽引している"モノ"と"ヒト"に注目してみましょう。
まず、"モノ""利用機器"において全体で利用が一番高いのは「スマートフォン」(平均87%)で、平均を上回っているのは10代から40代です。"毎日利用する"割合をみても、「スマートフォン」の方が圧倒的に使われています。(表4)

また、2番目に利用が高い「PC」と比べても全体的に大きな開きとなっているため、「インターネット」利用においては「スマートフォン」が主役となってることがわかります。
次に、「インターネット」利用を牽引している"ヒト"について注目します。10代から60代における利用状況をみると、10代と20代の「スマートフォン」での利用時間量が3年間で2倍以上の増加をしています。

さらに10代・20代は他年代の2倍程度の利用時間量に及んでおり、若者の「スマートフォン」利用が全体的な利用時間量を押し上げている状況です。(表5)

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インターネットでのアクティビティは「サイト閲覧」がトップ、時間帯は21時−時台がピーク

このように、利用時間が増加している「インターネット」ですが、1日の中で多く使われているのはいつなのでしょうか。
1時間ごとの「インターネット」の使われ方をみると、一番多く使われている時間帯は「21時-22時台」(12%)、最も多いアクティビティは「サイト閲覧」(7〜8%)となっています。また、お昼の12時台の利用(6%)が前後数時間に比べ高くなっていることから、休憩時間中にサイト閲覧をしている様子もうかがえます。(表4)

「インターネット」利用時間が多い10代・20代においても同じく「21時-22時台」が1日の中で最も高く、さらに全体と比べ2倍程度高い状況です。また、10代のアクティビティについては「サイト閲覧」にならび「SNS」利用も高くなっている特徴が見受けられます。社会人を含む年代の20代は全体平均と傾向が似ており、お昼時間の12時台も利用が伸びています。 (表5・6)

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「インターネット」は"ふつうの生活"の必需品!

さて、ここまでは「インターネット」の使われ方について検証しました。
「インターネット」は生活時間の中で「テレビ視聴」に続く利用時間量となっており、関東・関西を中心に「スマートフォン」での利用が急増、「スマートフォン」は特に10代・20代は寄り添い方が濃いメディアになっていることが数値で確認できました。このように生活に実態として入り込んでいる「インターネット」ですが、皆さんはどの程度"必要"と意識されているのでしょうか。

『「ACR/ex』の2018年調査によりますと「インターネットは自分の生活に欠かせない」と答えた人は80%。なんと10人中約8人が"欠かせない"と感じていることがわかります。(表9)
さらに、ほとんどの人が「インターネット」に毎日接触すると答えており、私たちが感じている以上に"日常生活"において無くてはならない存在になっていることが数値からも読み取れる状況です。(表10)

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次回は、「インターネット」で利用する"サービス"の傾向について紹介します。
お楽しみに!

※出典:総務省平成29年版情報通信白書
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/pdf/index.html

※『ACR/ex・MCR/ex』とは・・
http://www.videor.co.jp/solution/new-technology/acrex.htm

生活者をフラットに捉える新たなシングルソースデータ。 「生活者属性」「商品関与」「メディア接触」「生活行動」という複数の視点を同一サンプルに調査することで、人・ブランド・メディアを多角的に捉えます。関東・関西・名古屋など主要7都市で約1万人に調査を実施しています。

ACR/ex・MCR/ex 2018調査概要
・調査地区(7地区):東京50km圏、関西地区、名古屋地区、北部九州地区、札幌地区、仙台地区、広島地区
・対象者数 :Total 11,141s
・対象者:男女12-69歳
・調査時期:2018年4月-6月

※『J-MARC』とは・・
https://www.videor.co.jp/service/communication/j-marc.html
全国の47都道府県において、生活者の意識・商品利用・メディア接触などを調べる全国調査。すべての都道府県で同一時期に同一設計、同一内容で実施したものですので、あらゆる質問を他県と比較対照をすることが可能です。

J-MARC 2017調査概要
・調査地区:全国47都道府県の各全域(一部離島は除く)
・対象者数 :Total 28,808s
・対象者:男女15-69歳
・調査時期:2017年10月(特定1週間)

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