【 ラジオレコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO】〜会いに行けるラジオ番組〜TBSラジオ『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』

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ラジオ レコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO 第22回

「『24時間テレビ』は夜も募金を受け付けているのに、せっかく来たところで何もやっていないのはどうなの? 何かやろうよ」

『24時間テレビ』を放送している愛媛の南海放送。毎年、放送のある日の土曜深夜 23時30分からラジオでも公開生放送を行っています。喋っているのは南海放送の社長! ご存知の方も多いと思いますが、南海放送の社長、田中和彦さんは元アナウンサーです。この特番のタイトルは『和彦・はつみのTHE青春シャッフル』。"はつみ"は元同局アナウンサーで"ラジオの女神"と呼ばれた松沢はつみさん。

田中さんは公開放送に遊びに来たお客さんからリクエストを募り、その場でテーマに沿った話を引き出します。田中さんは、どんな話が飛んできても楽しく膨らませます。さすが、"名人芸"。松沢さんの絶妙なリアクションが、その場をさらに華やかにします。お客さんの中には遠路はるばる大阪から来た人も。ひょっとすると、田中さんは「このお客さんは面白い話を持ってそうだぞ」というセンサーが働くのかもしれません。リスナーとの長年の信頼関係の積み重ねが生んだ、公開番組といえます。放送中にお客さんと撮影した写真は、SNSに随時公開していました。

私も一度、田中さんにお会いしたことがあります。大のラジオっ子の田中さん。相手もラジオ好きだと分かると、お喋りに拍車がかかります。私も田中さんとお話をした時は嬉しくて、話が止まらなくなってしまいました。「ラジオファン同士が好きなラジオについて語る時、声がデカくなる」という"ラジオ好きあるある"がありますが、私はまさにその状態でした。

そんな田中さんが代表取締役社長を務める南海放送は、リスナーにとっては嬉しい公開スタジオ「PALスタジオ」があります。喫茶室と向かい合わせになっており、午後の番組は見学可能。ガラス張りのドアを開けて放送することも可能です。まさに遊びに行けるスタジオなのです。

ラジオの公開イベントといえば、山口出身の私は「餅まき」を思い出します。住んでいた頃によく遊びに行っていた山口放送の「KRY秋まつり」では、その日のイベントのオープニングでアナウンサーが餅まきをしていました。「まもなく、餅まきを始めますよ〜!」というアナウンスが流れると、イベント会場のあちらこちらから「どこにそんなにたくさんの人が隠れてたの?!」と思うほど、どこからともなく人が集まってきます。用意の良い人はレジ袋を手にしています。餅まきが始まる直前は、徒競走で位置についた時のような"ピリリ"とした緊張感が漂います。「KRY秋まつり」では昨年も餅まきが行われました。

ちなみに、山口県民は餅まきが大好きな県民だと言われています。山口市の阿東では「餅ひろい世界選手権」が行われているほか、2018年に「世界最大! 山口餅まき維新!」として、過去最大級の4万個の餅がまかれたこともあります。ローカルのテレビ番組では「餅まき情報」を紹介するコーナーがあり、私の古里の町内でも個人の家の棟上げ式が行われる時は"餅まきのお知らせ"が回覧板でまわってきます。餅まきは人を呼び込む最強のツールなのです。

公開ではありませんが、リスナーがスタジオを見学する機会を設けている場合があります。夏休みになると、天気予報の原稿を子どもが読むことに挑戦する企画が各地の番組で実施されます。「もしも、自由研究を兼ねてラジオ局を見学したいお子さんがいたら、ぜひ」ということで、子どもたちをスタジオに招待したのが、小山薫堂さんと柳井麻希さんの名コンビで送る『FUTURESCAPE』(FMヨコハマ 土曜 9時〜11時)。翌週には"研究成果"を送ってもらっていました。ある子どもは「スタジオの壁が木でできていた」「ドアが二重になっていた」というスタジオの設備に気づいたほか、「音楽が流れている間、小山薫堂さんと柳井麻希さんは資料を読んだり、カップラーメンを食べたりしていました。指示を出す人は、おしゃぶり昆布を食べていました」 と、指摘していました。恐るべし、子どもの観察力です。ふとSNSでの反応を見たところ「何か食べておかないと、生放送は大変だねぇ〜」と同情する声が出てくるほどでした。

CRT栃木放送『チャラのOH! マイ・アニメ!』(土曜 22時〜23時※火曜 21時から再放送あり)はスタジオにリスナーを招いて、賑やかに収録しています。番組は1991年スタート。放送28年、1400回を超えた長寿番組です。番組のファンはみんな仲間といった雰囲気。リスナーの誕生日をみんなで祝ったり、パーソナリティのチャラさんとリスナーがやりとりをしながら進めたり...。若しくは中学生のリスナーが遊びに来ることもあり、なんともほのぼの。アニメをテーマにした番組ですが、リスナーの近況報告もたくさん紹介しています。『OH! マイ・アニメ!』を楽しんでいる人々の日常生活を覗いている感覚にもなります。

ラジオに会いに行ける場といえば、サテライトスタジオもあります。TOKYO FM「渋谷スペイン坂スタジオ」(2017年 PARCOの建て替えにより閉鎖)という名前を耳にした方も多いと思います。2000年頃には都庁の展望台にもサテライトスタジオがあった時期があります。「スタジオSOLA」と名付けられ、文化放送の一部の番組がここから放送されました。何度か観に行ったことがありますが、地上 202メートル 、東京の街が一望できる天空のスタジオは、観覧しているだけでプレミアム感がありました。また、ここのスタジオがいいのは、全国各地から訪れる観光客にも楽しんでもらえること。現在はradikoで全国各地のリスナーが文化放送の番組を聴くことができるため、今、展望台にスタジオがあればもっとたくさんの方が訪れることになるかもしれません。

コミュニティFMも会いに行けるスタジオが多いですが、私の注目は2016年に開局した「渋谷のラジオ」。福山雅治さんらが出資、代表理事は箭内道彦さんが務めています。開局にあたり、市民ファウンダー制度でサポーターを募ったことも話題になりました。スタジオの壁には、市民ファウンダーの名前(ラジオネーム、ニックネーム)が手書きで木に書かれたものがズラリと並んでいます。こちらは箭内さんが一枚ずつ丁寧に書いたもの。箭内さんの文字は非常に味があります。

僭越ながら私も協力しています。色々な名前が並ぶなか、「やきそば」と書かれてあるところだけ"食堂のメニュー"のようで、初めて見つけた時はニンマリしました。メインのスタジオはガラス張りになっており観覧可能。「渋谷のラジオ」は渋谷駅周辺の再開発地区のど真ん中にあります。まわりのビルは竹が成長するかのように、ここ2〜3年でスクスクと伸びていきました。スタジオを訪れる度に「本当の都会の真ん中にいるんだな」と感じたものです。

「渋谷のラジオ」は、渋谷に焦点をあてたニッチな企画の宝庫。ざっと番組をあげると『渋谷の奥さんと』『渋谷の大先輩』『渋谷のレコード屋さん』『渋谷の週刊生島淳』などなど、タイトルに"渋谷"とつくものばかり。なかでも、『渋谷の工事』はその名の通り、渋谷で行われるさまざまな工事の話が繰り広げられます。よく、ラジオは「誰も聴いてないんじゃないか」と割り切って話しているような番組が面白い場合がありますが、まさに何でも喋る番組が多いのが特徴。Twitterのトレンド入りを果たした番組もあります。今や全国各地のAMのラジオ局で放送されている『福山雅治と荘口彰久の地底人ラジオ』も「渋谷のラジオ」発の番組です。

渋谷地域のコミュニティFMですが、無料の専用アプリをダウンロードすると全国どこからでも無料で聴取可能。一部の番組は、過去の放送をネットで聞くことができるのも嬉しいところです。

ここからは会いに行けるラジオ(スタジオ)のなかから一部を紹介します。

文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(月曜〜金曜 13時〜15時30分)は、「大竹サテライト」のコーナーを文化放送社屋1階から放送。各曜日のレポーターは道行く人とおしゃべりしますが、注目は火曜日のレポーター、タブレット純さん。ムード歌謡漫談、声帯模写で大人気です。タブレット純さんに会いたくて集まる人もいるほどで、最後は生歌を一曲披露して終わります。例えるなら、マイルドな毒蝮三太夫さん。

TOKYO FMは、銀座のド真ん中に、キャンピングトレーラーを改造したサテライトスタジオ「TOKYO FM | Ginza Sony Park Studio」を設けています。ここから『TOKYO SPORTS GOOD』(金曜 13時〜14時55分)、『TOKYO SOUNDS GOOD』(金曜 15時〜16時55分)を放送。『TOKYO SOUNDS GOOD』はゲストコーナーのほかに、気になるスイーツを音楽とともに紹介する「おチルごはん」、アーティスト(ミュージシャン)が、これまでの自分にもっとも影響を与えた楽曲を紹介する「Play Good」などなど。番組で紹介した曲は、Spotifyのプレイリストで聴くことができるのも嬉しいところです。

埼玉の FM NACK5は、大宮駅西口 アルシェビル内「FM NACK5スタジオアルシェ」から、4本の番組の公開生放送を行っています。『キラメキ ミュージック スター「キラスタ」』(月曜〜木曜 17時50分〜20時)※SHUNKUNさん(月曜・火曜)、三浦祐太朗さん(水曜・木曜)、斉藤百香さん(月曜~木曜)、『BEAT SHUFFLE』(金曜 19時10分〜20時30分)※浅井博章さん、『HITS! THE TOWN』(土曜 15時〜17時55分)※バカボン鬼塚さん&山口五和さん。『カメレオンパーティー』(日曜12時55分〜17時55分)※土屋礼央さん&佐々木もよこさん。

どの番組にもゲストが出演します。中でも『キラメキ ミュージック スター「キラスタ」』はアニメが好きな三浦祐太朗さんのマニアックなトークや、アニソンのミックスを楽しみにしているファン多し。斉藤百香さんを置いてきぼりにしていることもあります。『HITS! THE TOWN』はバカボン鬼塚さんがゲストを美味しく料理するほか、山口五和さんをイジり倒します。『BEAT SHUFFLE』は放送22年目に突入。ゲストの自筆メッセージ(浅井さんとスタッフのメッセージつき)がPDFでダウンロードできる、太っ腹な企画もあります。『カメレオンパーティー』は土屋礼央さんからサラリと飛び出す博識トークと、佐々木もよこさんの楽しいリアクションに注目。

千葉のbayfm『YAMAMAN presents MUSIC SALAD FROM U-kari STUDIO』(月曜〜木曜 12時〜12時51分)は、佐倉市にあるbayfm U-kari Studioからの公開生放送。16年続く長寿番組です。リスナーから届いたメッセージを紹介するほか、毎回4〜6曲のラインナップの中から最後にかける曲を、リスナーによる投票で決める企画「SALAD MUSIC DRESSING」が行われます。パーソナリティは能登有沙さん(月曜)、宇佐美友紀さん(火曜)、 山本まさみさん(水曜)、上野優華さん(木曜)。いずれの曜日も元気のいいトークと、マスコットの「コアラくん」(鳴き声は犬っぽい)とのやりとりが絶妙。通りかかった人とも、コミュニケーションを図っています。

IBS茨城放送は毎週土曜 13時から15時まで、1階で『レコードカフェからこんばんは』 (第2・4日曜 23時〜23時30分)の収録を行っています。参加料500円で、懐かしいレコードとコーヒーを楽しめます。茨城放送はレコード室にレコードが収まりきれず、ラジオのスタジオの中に棚をつくってそこにもたくさんのレコードが置かれてあるという珍しい状況になっています。

静岡のSBSラジオは、浜松にあるコミュニティFM「FM Haro!」とコラボ。『SBS & FM Haro! tea time speakers』(土曜 15時〜16時)を新浜松駅前のUP-ONスタジオから放送しています。パーソナリティはSBSとFM Haro!のそれぞれの人気パーソナリティが出演。スタジオはカフェのような雰囲気で非常にオシャレ。立地の良さもあり、お客さんもたくさん集まります。

同じく静岡のK-mix(静岡エフエム放送)は、浜松市の本社1階のview-st.から『K-mixモーニング ラジラ』(月曜〜金曜 7時28分〜10時52分)、『K-mix FOOO NIGHT ピンソバ』(月曜〜木曜 19時〜22時)などを。静岡市にある 「view-st.Shizuoka"NOA"」からはK-mix RADIOKIDS」(月曜〜木曜 15時8分〜18時55分)などを放送。さらに藤枝市には「view-st.ole Fujieda」もあります。『K-mix モーニング ラジラ』では、DJの高橋正純さんが通りかかった人と微笑ましくやりとりすることがあります。

ZIP-FMは夕方の番組『BEATNIK JUNCTION』(月曜〜木曜 17時〜19時)を、栄"LACHIC"1階「STUDIO LACHIC」からゲストを迎えて公開生放送。MISATOさんのバイリンガルなトークは、少し疲れが出てきそうな夕方に聴くと元気が出ます。スタジオ前にいるリスナーも巻き込んで一緒に盛り上げます。

FM COCOLO『MARK'E MUSIC MODE』(月曜〜木曜 17時〜19時43分)は、梅田タワースタジオ(タワーレコード梅田大阪マルビル店内)からの公開生放送。ベテランDJ、マーキーさんは、音楽やゲストを通じてお客さんやリスナーの心をワクワクさせる名人。特にゲストコーナーでは、そのアーティストのことをよく知らない人にも興味をもってもらうように、人となりを巧みに引き出します。アーティストとの距離感が絶妙。

岡山のRSKラジオは、表町商店街にある「RSKらじお本舗」から『表町LIVE! あも〜れ!マッタリーノ』(月曜〜金曜 13時〜16時35分)を放送。金曜に出演している相田翔吾さんは、爆笑問題の太田光さんも注目しているパーソナリティ。いつも赤色の服を身にまとっており、いくらギャグがスベってもめげないところに太田さんがハマったようです。

FM岡山は、アリオ倉敷2階フードコート内にあるサテライトスタジオ「FM岡山 アリオ768」からの公開生放送、公開収録を実施。多彩なゲストを迎える『Ario Happy Saturday』(土曜 12時〜12時30分)、STU48の岡山県出身メンバー沖 侑果さんが、ほかのメンバーを迎えて楽しくおしゃべりをする『萩原工業presents ハミダセ!アミダセ!STU48』(土曜 12時30分〜12時45分)が楽しめます。

広島FM『庄司悟のカウントダウン魂』(金曜 17時〜20時)はイオンモール広島府中3階フタバ図書TERAサテライトスタジオから公開生放送。放送中はスタジオの外にマイクが設置してあり、庄司さんが観覧中のお客さんとやりとりしたり、時にはゲストのミュージシャンとリスナーが直接会話をしたりすることも。スタッフ同士の仲がいいことでもおなじみの番組。スタッフも普通に番組に登場します。

エフエム山口はJR新山口駅 北口駅前広場に「0スタジオ」を2018年春にオープン。名前の由来は"街と駅をつなぐ0(ゼロ)番線"から。"アネゴ肌"大和良子さんのまったりと、時にはピリリとした本音トークが楽しめる『COZINESS』(月曜〜木曜 15時〜18時55分)と、金光一昭さんと小林愛子さんがお届けする、5時間25分ノンストップバラエティ番組『ハピふラ』(金曜 13時30分〜18時55分)を放送。『ハピふラ』は、放送が終わると遊びに来たリスナーと集合写真を撮るのが恒例になっています。金光さん(B.B金光)は、もはやベテランの域になりましたが、テンションは昔から変わっていません。

"公開スタジオ王国"の福岡は、見学可能なスタジオが7カ所もあります。RKBラジオは、天神岩田屋新館の横に「天神きらめきスタジオ」を設けています。ゲストコーナーでは音楽の濃い話に花が咲く『オトナビゲーション』(月曜〜金曜 12時〜15時)、TOM Gさん、三好ジェームスアナウンサーの濃い顔のコンビによる濃いトークが楽しめる『(日産ワイドサタデー) 土曜deアミーゴ!』(土曜 13時〜17時)、喋りたがり屋、ボケたがり屋の2人のトークが止まらない『鬼ちゃん・西やんの 日曜ちゃちゃちゃ』(日曜 13時〜17時45分)などを放送。また、本社1階ロビーからは「キャンピングカーのナッツ 百道浜スタジオ」を見学可能。こちらのスタジオは、番組によっては、見学者を紹介してくれます。

FM FUKUOKAのサテライトスタジオは、JR博多駅にある「JR HAKATA CITY Studio」。『Hyper Night Program GOW!!』(月曜〜木曜 16時30分〜20時25分)は、ゲストコーナーはもちろん、ベースだけで音楽を演奏する「ベースDEポン」、困った人を助ける「あな特 GOW!!支局」、大喜利コーナーなどバラエティ全開。「学生限定!クロちゃんのホームルーム」では、小学生から"ちょっとした出来事"を報告してもらいます。子どもならではの、クスリと笑える投稿も多し。『ハカタカランキン』(金曜 19時〜19時55分)は、文字通り福岡ネタ満載の55分。「ハカタカランキン!『ぶらり 途中下車』」では、毎回ひとつの駅をテーマにエピソードを募集。その駅の定番を決める、地元民にはたまらないコーナーです。

また、FM FUKUOKA 本社の1階には「FM FUKUOKA AIG Studio」があり、生放送の様子を外から見学することが可能。新社屋のシンボルとして藤井フミヤさんに依頼した作品を展示・公開しています。

CROSS FMは、小倉駅前アイム10階「CROSS FM DHCスタジオ」と、MARK IS 福岡ももち 2階「サウンドピュアディオスタジオ」にサテライトスタジオがあります。「DHCスタジオ」から放送されている『DAY+』(月曜〜金曜 15時〜18時 ※金曜 16時〜16時30分は別番組)は、宝塚のトップスターを彷彿とさせる"男前の声"、立山律子さんがナビゲート。音楽が大好きで、マニアックな曲もオンエアしています。大喜利「くすりつこ」のコーナーは、面白くない回答には「つまらん!」とバッサリ。

さらに、CROSS FMでは8月から東京・渋谷の東急ハンズにオープンした「DHC渋谷スタジオ」からの放送もスタート。小林克也さんがナビゲートを務める『渋谷で2時~Shibuya Rainbow~』(日曜 14時〜16時)は、ゲストとともに音楽や映画、書籍などについて語り今を切り取ります。平日の深夜は『#オルガン坂生徒会・課外活動』(月曜〜木曜 24時10分〜25時※収録番組)を放送。渋谷のカルチャーをラジオとSNSで共有して楽しむ番組です。出演はCROSS FMでおなじみ、小坂真琴さん。小坂さんは、高校生の頃から10年以上にわたってCROSS FMで活躍。2018年秋に活動拠点を東京に移し、久々の登場となります。

LOVE FMは福岡市のド真ん中、ソラリアプラザ1階に「パークサイドスタジオ」を完備。主なワイド番組はこちらから放送されています。大きなガラス張りで、ポップでオシャレなスタジオ。ソラリアプラザは待ち合わせ場所としてもよく使われていて、スタジオの様子を見ながら待っている人もいます。中でも『music x serendipity』(月曜〜金曜 16時〜20時 ※木曜は19時30分まで)はTOM Gさん(月曜・火曜)のシブい声や、ゲストのロングインタビューに注目。

と、ここまで"会いに行けるラジオ"をテーマに書きましたが、やはりこの方について書かずには終われません。その人は、タブレット純さんのところでも触れた毒蝮三太夫さん。『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』(TBSラジオ『金曜 たまむすび』内金曜14時〜14時22分)は1969年スタート。2016年4月から週に一度の放送になったものの、83歳になった今も"マムシ節"は全開です。関東以外の方のために説明しておくと、毎回都内及び、近県のお店や工場、会社、施設などを訪問。遊びに来たお客さんとのおしゃべりを楽しみ、リクエストにもこたえます。「ジジイ、草履の裏みたいな顔をして、何を言ってるんだ」「化粧してきたの? その顔で?」など、冗談を言う度に会場は大爆笑。一度、約25分の放送で笑いが起きた回数を数えたところ67回にも上りました。

昔と変わったのは「ジジイ」と言っているわりに、気付けば本人がその場で一番年上になったこと。お客さんの中に、蝮さんよりも年上の人がいると、愛のある毒舌を交えて敬います。

一度、中継の様子を取材させていただいたことがあります。その日の会場は喫茶店でした。本番の1時間前から熱心なファンが遊びにきていました。「マムちゃんが来ると思うと、嬉しくて早くきちゃった」とのこと。「30年ぶりに中継に来た」という方は、その時に蝮さんと一緒に撮った写真を手にしていました。談笑している間、スタッフも一緒にお客さんとの会話を楽しみ、"取材"をします。その場の雰囲気を、本番前の蝮さんに伝えるわけです。

拍手の練習や注意事項などが伝えられ、いよいよ本番。蝮さんが街の様子を伝えながら一歩ずつ会場に近づいてきます。お客さんたちは「いよいよ、マムちゃんがやってくる」と興奮。ドアをあけて「ヤァーヤァーヤァー!」と登場すると黄色い歓声が飛び交います。お客さんは蝮さんの一言一言に頷いたり、笑ったりと、リアクションに大忙しのまま、あっという間に中継時間が終了。

しかし、会場はそれでは終わりません。蝮さんは椅子に座ると1時間ほどトークを繰り広げます。笑える話から真面目な話まで、中には目頭を熱くして聞いている人もいます。一通り喋ったあと「さ、そろそろサインしようか」と、サイン会が始まりました。希望者全員に記念のシールをプレゼントして、およそ2時間に亘る "祭り"は終了。

蝮さんは、"日本で最も笑い声を生んだラジオ番組のパーソナリティ"といっても過言ではないかもしれません。

<了>

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