福島地区のテレビ視聴状況(日曜日昼は関東地区より低いなど...)
※本記事は1988年に発刊したVR Digestに掲載されたものです。
新光は東北へ、活気がでてきた仙台支社(佐藤和彦支社長)からのレポートです。
新しくスタートした福島地区のメータ調査結果、そして政宗ブームと視聴率(次号)について紹介します。
福島地区は1987年10月5日よりメータ調査の第9番目の地区としてテレビ視聴率調査を開始しました。まず、福島地区の調査の概要をみると下記の通りです。
福島地区の調査概要
1.調査地域
福島市、郡山市、二本松市、須賀川市、伊達郡桑折町 安達郡安達町 本宮町大玉村の4市、3町、1村
2.調査対象標本数 200世帯
3.調査エリアの世帯数・人口・テレビ所有台数
4.調査期間
各月の第1、第2週の年間24週間
つぎに、福島地区のテレビ視聴状況を'87年10月第2過の調査結果から紹介します。
福島地区の視聴パターン
福島と関東及び他地区との視聴状況の比較をみるとつぎのようになります。
福島地区と関東地区を比べた平日平均及び土曜日、日曜日の毎60分のデータ(総世帯視聴率)をもとに、福島地区と関東地区(及び他の地区)の視聴パターンの違いをみてみました。
平日平均
福島、関東ともに朝のピークは7時台で、8時台の視聴率の減少は福島地区の方が多く、他の地区に比べても減少幅が多い。また夜は22時台から急激に減少し、特に23時〜0時台はメータ調査地区の中でも最も低い視聴率となっている。
これは就寝時間が関東及び関東以南の他地区より早いことによると思われ、生活時間の違いがうかがわれる。また、主婦や老人が主に視聴している時間帯(10時〜11時台、13時〜14時台)の視聴は関東に比べてやや少ないものの、逆に夕方16時〜19時台は福島地区の視聴の方が高く、特に18時、19時台は全調査地区(メータ調査)の中でも最も高い視聴率を記録している。
土曜日
土曜日の視聴も平日とほぼ同じ傾向がみうけられるが、午後の視聴は両地区ともに平日よりも高く、翌日が休日ということもあり、多少宵っぱりの傾向もみられ、夜から深夜にかけても平日よりは若干視聴は増えている。関東地区ではよりその傾向が強まっているが、特に宵っぱりの傾向が顕著なのは関西地区である。
日曜日
日曜日は、平日や土曜日に比べると朝の起床が遅いために両地区とも他の曜日ほど視聴の高低の差も少ないが、午前8時台は福島地区が関東地区よりも高く、逆に、10時、11時台及び14時〜16時台は関東に比べ、特に低くなっているのが、日曜日の福島地区の平臥土曜日とは異なる視聴傾向といえる。
テレビのみられ方は、曜日・時間帯によって異なります。
各曜日の時間帯別視聴者構成
各曜日を平日平均、土曜、日曜についてみるとつぎのようになります。
平日平均
朝6時、7時台は子どもと男・女の高年層(50歳以上)がやや高く、各ターゲットにほぼ均等な割合でみられています。
8時以降は、13時台をピークに15時台までは女性の割合が圧倒的に高くなっています。
夕方17時台になってチャンネル権を子どもが牛耳り、ゴールデンタイム(19時〜22時)は各層均奮の割合でみられていますが、深夜は男性が高くなっています。(図1)
土曜日
朝6時、7時台は平日同様、子どもと男女の高年層(50歳以上)がやや高くなっていますが、昼の時間帯から16時台にかけ、男性の視聴が増えています。
17時以降は、平日と似た傾向ですが、特に深夜の男性優位が目立っています。
(図2)
日曜日
朝から午前中いっぱいは、子どもの視聴が平日、土曜日に比べ高くなっていますが、昼ぐらいから各層平均的にみられていますが、夕方の子ども優位の割合が他の曜日に比べ低くなっているのは、成人男女の視聴が増え、総視聴率が上がっていると思われます。
深夜の男性優位は、他の曜日のパターンと変わっていません。(図3)
(仙台支社業務課 根本重夫)
('87.10月福島地区個人視聴率調査より)