【ラジオレコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO】10代と本音で語りあえる関係を築くために 〜広島FM『大窪シゲキの9ジラジ』大窪シゲキさん他
ラジオ レコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO 第51回
広島FMの人気番組『大窪シゲキの9ジラジ』(月曜〜木曜 20時〜22時)。2000年に開始して以来、広島の10代を応援し続けています。
DJの大窪シゲキさんはオーディションを経て初代DJの山口雅美さんの時代に番組スタッフとして加入。2007年からは2代目DJとして出演しています。
毎年春には「9ジラジ卒業式」を実施。コロナ禍前は学校を卒業する"9ジラー"(『9ジラジ』のリスナー)と一緒に公開収録を行ってきました。
2020年、2021年は泣く泣くスタジオからの生放送に切り替えました。2020年に放送した「9ジラジ卒業式」は、日本民間放送連盟賞 ラジオ生ワイド番組部門で最優秀を受賞。
今年の「9ジラジ卒業式」は3月31日にスタジオから放送されました。
「手間をかけることが大事」という大窪さんに、10代の9ジラーを夢中にする秘訣を伺いました。
やきそば 「9ジラジ卒業式 」は公開形式で開催されるのが理想ですが、なかなかもどかしいところがありますね。
大窪さん そうなんです。今年こそ公開形式で開催したかったのですが、もしも10代の旅立ちの時に新型コロナに感染してしまう人が出たら、元も子もないので、今年もスタジオからの放送にしました。
9ジラー自身が「行きたい」と思っても、新型コロナのことを心配した家族に「行ってはダメ」と言われて親子で揉めてしまってはよくありません。ただ、しばらくの間、公開イベントをやっていないため「最後に会いたかったです」とメッセージをいただくと本当に辛いです。
やきそば 確かに辛いですね。しかも今年卒業する皆さんは3年間のうち、2年もマスク生活をしていたことになりますよね。
大窪さん そうです。しかも広島の高校の卒業生を例にすると、中学3年生の時(2018年)に西日本豪雨災害が発生して辛い経験をして、高校生になってやっと楽しい日々が始まったかと思えば、高校2年生になる時にマスク生活が始まりましたからね。マスクを着けていて口元が見えないから不安だし、相手が喜んでいるのか、怒っているのかも分からずに戸惑う人もいるようです。
やきそば 西日本豪雨災害では広島県の広い地域で大きな被害が発生しましたが、放送内容に関してかなり葛藤されたのではないでしょうか?
大窪さん そうですね。避難所で聴いている人もいましたし、全く被害が出なかった地域の人もいて、その温度差はかなりありました。そんな中で番組自体が暗くなってしまった時、被害を受けた9ジラーから、「いつも通りの明るい番組を聴きたい」という声がありました。だから僕たちは、9ジラーに寄り添いつつも、心が沈んでしまわないように心がけました。
◯自分なりに平和を伝えること
やきそば 広島という点においては、8月6日を中心に平和の大切さを伝える役目もありますよね。
大窪さん 体験していないことを伝えていくのは難しいのですが、いつもラジオで聴いている慣れ親しんだ人が平和の大切さを伝えていくことで、リスナーも興味を持って聴いてくれるのではと思っています。
被爆者の方に話を伺ったり、アシスタントDJが広島県内の出身なのでそれぞれの地元に住む戦争を知る方々の話を聞くことで広島市外の10代も「自分の地元でも」と考えて、他人事ではなく自分事になるはずです。
そのほか、舟入高校による原爆をテーマにした劇を紹介したり、平和の尊さを伝える活動をしている学生を取材したりしてきました。例えば広島市の基町高校では、生徒と被爆者の方が共同で、被爆者の記憶に残る光景を描く「原爆の絵」の制作活動をしています。取材を通して、さまざまな角度から10代に興味を持ってもらえるようにしています。
僕は東大阪市出身で、広島に来た頃は10代が平和についてしっかりと考えていることに感動しました。正直に言えば、知識が少なかった自分が、放送で間違った発言をするといけないので、当初は番組で話すことに怖い気持ちもありました。「大窪さんは広島の人ではないですよね」「戦争を経験してないですよね」と思われるかもしれない。それを補うために自分なりに取材や勉強を続けています。
やきそば 今(2022年3月現在)の世界情勢を見ていても不安だらけですね。
大窪さん 特に最近は9ジラーからも平和に関するたくさんのメールが届きます。「いつも見ている空は透き通って青くて、清々しい気持ちになるのに、ウクライナとロシアとも繋がっていると考えると、他人事ではないしモヤモヤします」といったメッセージも届きました。
僕は被爆者の方に話を伺ってきて、「『戦争はよくない。核兵器は恐ろしいから絶対に使ってはいけない』ということを若い人に伝えてほしい」と何人もの方に手を握られて涙ながらに言われてきました。放送を通じて僕なりに平和の大切さを伝えています。
◯ラジオで話す失敗談が人を救う
やきそば 以前、大窪さんは「家族に話しにくいことを話すのがラジオ」だと仰っていました。SNSがこれほど発達して自分のことをアピールしやすくなったのに、結局、どんな人もまわりの目を気にして本当の自分の気持ちを表現していない気がします。
大窪さん 表現しているのはあくまでも"見られたい自分"かもしれませんね。しかもまわりから浮かないように合わせなきゃいけない。10代の学生の友達が美味しそうなスイーツをSNSにアップしているのに、自分だけ平和について語ってばかりいると浮いちゃう。
ただ、ラジオだったら気を使わずに本音が言えます。まわりの人に言うのに勇気がいることでも、ラジオネームや匿名で伝えることができます。それはラジオの作り手が正面から向き合って放送しているのをリスナーが感じ取ってくれているからだと思います。
やきそば 進路や恋愛相談にしても、まわりの人としっかりと話す機会が減っているのかもしれませんね。
大窪さん おそらく、親やまわりの大人が自分の失敗談を話していないんじゃないかなとも思われます。子どもが悩みを抱えていそうな様子を見て「相談してね」と言っても「大丈夫」という雰囲気になってしまうのかもしれません。ラジオだとDJやパーソナリティーが日頃から自分の失敗談を含めて自分を包み隠さず話しているので、9ジラーも「自分のことを話してもいいのかな」と思うのかもしれません。
実は『9ジラジ』は裏テーマを掲げていて、番組を通じて、人に相談する力を付けてほしいという願いを持って放送しています。番組を通じて相談することができたということは、リスナーのまわりの人にも相談できるはずです。それは生きる力に通じます。そのためにはDJがある程度の覚悟をもって人の人生に寄り添わなければなりません。その本気はラジオだから伝わります。
やきそば 改めて考えると、匿名(ラジオネーム)で相談ができることは大事ですね。
大窪さん 伝えてくれなかったらどんなことで悩んでいるのかが分からないし、伝えてくれたからといって解決できるかは分かりませんが、「話すことで、あなたのまわりに力になってくれる人は必ず現れるから伝えることは大切だ」と言います。
大窪さんは学校取材などを通じて10代と話す機会も積極的に設けています。これまでも数々の講演会に呼ばれました。
やきそば やはり、DJやパーソナリティーが自分の話をあけすけに話すことは大事ですね。
大窪さん 僕は広島県消費者トラブル防止DJ大使でもありますが、大使に任命される前にネットショッピングでトラブルに巻き込まれたことがありました。
どうしても欲しい財布があってネットで探していたら、定価より安く売っているのを見つけて振り込んだんです。ところがいつまで経っても商品が届かないので会社の所在地を調べてみたら、架空の住所でした。
そのことをラジオや講演会で話したら「自分も気を付けます」と言ってくれた学生がたくさんいました。失敗談を大人が話すことで心を開き、信頼関係が生まれると思っています。
◯ミュージシャンも10代の学生と話すと元気が出る
やきそば "信頼関係"といえば『9ジラジ』で大窪さんが学校に取材に出かけたり、ミュージシャンをゲストに招いた時には9ジラーと一緒に電話で話す企画をしていることがありますが、まさに信頼関係があるからこそできる企画ですよね。
大窪さん 間違いないですね。こないだの放送でも、SUPER BEAVERの渋谷(龍太)さんと9ジラーを電話で繋ぐ企画を行いました。9ジラーが喜んでくれるのはもちろん、実はミュージシャン側も学生と一緒に話すことで10代の時のことを思い出して元気が出ている気がします。
長渕剛さんやエレファントカシマシの宮本浩次さんも同様のことを仰っていました。原点にかえって健やかな気持ちになれる、と仰っていた方もいました。リスナーとミュージシャンを繋げる企画は『9ジラジ』のような10代向けの番組がやっていくべき企画だと思っています。
やきそば 良いですね! もうひとつ"信頼関係"という点でいえば『9ジラジ』に広島県知事の湯﨑英彦さんが時々出演されていますよね。新型コロナに関して学生の皆さんに直接お話をされているのを聞いて驚きました。
大窪さん 県知事が10代に直接語りかけるだけでなく、広島県は10代の声に耳を傾けようとしてくれていることが素敵です。3月には広島県教育委員会教育長の平川理恵さんと一緒にYouTubeで生配信を行いました。広島は2022年度から入試制度が変わりますし、番組には10代から学校生活に関するリアルなメッセージがたくさん届きます。
だから、生で10代の声を聞くことが大切だと思います。今後も何か一緒にできたら嬉しい限りです。
やきそば 10代の声を聞いている大窪さんだからこそ、教育関係者に話せることがありますよね。学生時代に学校でいじめに関するアンケートをとられたことがありましたが、バレるのが怖くて本当のことを書かないと思うんです。
大窪さん 教育に携わる方々には僕や番組を利用してほしいです。自分の理想のひとつとしては、10代に関する大切なことを話し合う場所にラジオもいること。
また、全国各地で放送されている10代の番組、例えば北海道の『IMAREAL』(AIR-G' <FM北海道>)の森本優さんや、昨年末にゲストにお招きした『SCHOOL OF LOCK!教育委員会』(TOKYO FM)のとーやま委員(グランジ・遠山大輔)など、各都道府県の知事や教育長と一緒に若者の未来を話し合えればいいですね。
やきそば 良いですね! 大事なことを決める時はクローズドにして、あとはみんなが参加できるオープンなトークセッションもあったらいいですね。
大窪さん それこそSUPER BEAVERの渋谷さんや、番組によく出てくださる方にもご協力をお願いしたいです。
やきそば アツい方々ばかりですね! 『9ジラジ』の年末の特別企画でとーやま委員と話してみていかがでしたか?
大窪さん 同じ意志の持ち主だと実感しました。実は年齢が同じなんです。趣味趣向は違っていても、伝えたいと思っていることが同じで「とーやまさんとオオクボックス(大窪さん)は合うよね」とたくさんの方に言われました。大好きです(笑)。
やきそば 分かる気がします!
◯アシスタントDJの存在
『9ジラジ』は2017年春から"アシスタントDJ"が番組に出演するようになりました。20時台は大窪さんがアシスタントDJとふたりで進行。21時台は大窪さんがひとりで進行します。木曜はアシスタントDJは出演せずに大窪さんが2時間を通してひとりで話します。
やきそば "アシスタントDJ"の制度は面白いですね! 世代が少し違うからこそ、話が広がりますし。
大窪さん アシスタントDJは僕よりも9ジラーとの年齢が近いし、経験値があるから言えることと、経験していないから言えることがあります。どちらも貴重です。
今年の春にアシスタントDJが交代しまして寂しい気持ちもありますが、安広修平、小竹彩花、山本将輝の3人には新天地で頑張ってほしいです。希望を言えば今後は高校生をリモートで繋ぎっぱなしにして、高校生がアシスタントDJをやる企画もやりたいです。
やきそば 面白そうですね! 大窪さんがアシスタントDJに求める要素は何ですか?
大窪さん 素直な心です。DJのなかには、まわりのスタッフの言うことをあまり聞かず、話しづらい空気を醸し出している人もいると聞いたことがあります。技術も大事ですが、ほかの人の話を聞いて成長していく素質も大切です。
やきそば 大窪さんはアシスタントDJの時代から振り返ってみていかがでしたか?
大窪さん 最初はいろいろと怒られました(笑)。悔しい思いもたくさんしましたが、そのかわりに成長できたと思います。全くの素人なのにずっと使い続けてくれた広島FMさんに感謝です(笑)。
やきそば 大窪さんの場合は「仕事のことは真面目。喋りは下手だけど気持ちのある人にDJを任せたい」というのが大まかな起用理由だったそうですね。
大窪さん そうです。広島FMさんはチャレンジャーで我慢強いんだと思います(笑)。
◯「どうしよう」は「行動しよう」
やきそば 大窪さんがよく仰る「『どうしよう』は『行動しよう』」は素敵な一言ですね。大窪さんもDJに憧れてデモテープを送っていたんですよね。
大窪さん そうなんです。どうしようと思ったら、とにかく一歩を踏み出すことです。一歩目はしんどいし、受からなければへこむけど、次の道が見えてきます。
余談ですが「『どうしよう』は『行動しよう』」はもともと僕が言い出したのに、元アシスタントDJで、今は夕方の番組(『江本一真のゴッジ』月曜〜木曜 16時〜17時50分)をやっている"えもっちゃん"(江本一真)がどんどん使っています(笑)。もちろん良い言葉はシェアしていけばいいですし、彼の言葉を僕もレンタルしています。「コツコツが勝つコツ。」を(笑)。
やきそば そうだったんですね(笑)。春からは新しいアシスタントDJを迎えるわけですが、大窪さんのこれまでの経験を通してスタッフとうまくやっていくコツはありますか? 大窪さん お菓子を差し入れすることです(笑)。美味しくてみんながハッピーになれます。僕も若い頃は先輩によくしてもらったので後輩たちに恩とお菓子を贈っています。楽しいことを考えるには楽しい雰囲気が大事!
あとはスタッフの意志が同じ方向を向いていることも大切です。『9ジラジ』は10代に本気で伝えたいスタッフが揃っているからこそ良い方向に向かっています。
◯主役は僕ではない
やきそば 『9ジラジ』は"全肯定ラジオ"と呼ばれるほど、大窪さんは9ジラーを肯定していますよね。ついつい意見を言ってしまいそうですが、それはなぜですか?
大窪さん 僕は若い時に誇れるものが少なくて、両親が離婚したり、仲間との人間関係で辛いこともあったんですけど、今ではそれが全てプラスに思えるようになりました。
9ジラーの中には家にこもってしまったり、命を絶つことを考えてしまう人もいます。ただ、10代は自分が思うよりも一瞬で、そこを乗り越えて大人になると世界は広がり楽しいことがたくさん待っています。『9ジラジ』を聴いて少しでも楽しんで、その時を乗り越えてもらえたらと切に願っています。
今は世の中で悪いニュースばかりが目立って不安な気持ちになりがちで、何もできない自分に苛立ってしまう。それでも、今の自分を認められたら嬉しいですよね。大人もですが、9ジラーのみんなも何かで認められたくて発信をしているのかもしれません。だから肯定することが大切なんです。
やきそば まさに、大窪さんは電話出演した9ジラーを否定せずに気持ちを引き出そうとしますよね。そのほか、意識していることはありますか?
大窪さん 「主役は僕ではない」という思いがあるので、9ジラーの口から言うべきことを僕から言わないようにしています。例えば9ジラーが電話出演して「映画に行ったこと」を話すとすると、DJが「映画を観に行ってきたの?」と聞いてしまうと9ジラーは「はい」とだけ答えることになります。「映画を観に行きました」という言葉は9ジラーに言ってもらわないと、「はい」「いいえ」が多いと、ラジオに出た気にならないと思うんです。
あくまでも、9ジラーが話したいことは相手に話してもらって、ラジオに出て話すことを楽しむ体験をしてもらいたいです。これはまわりの人にもよく言っていますし、自分でも心掛けています。
◯内容の薄い番組にしたくない
やきそば 大窪さんは優しいですが、ストレスはたまりませんか?
大窪さん あまりたまりません。たまったとしても寝れば忘れます(笑)。ただ、放送が終わって同録(放送を録音した音源)を聴いたあとは反省することが多くてストレスがたまります(笑)。
やきそば 同録は毎回聴いていらっしゃいますか?
大窪さん 15年間、毎回聴いています。リズムに乗っていなかったとか、アドバイスが単調だったとか、客観的に聴きます。
やきそば やはり、真摯に向き合っていますね。しかも大窪さんは準備にかなりの時間をかけていて、広島FMにも早い時間に入られるんですよね。
大窪さん 昼の1時か、遅くとも4時(生放送の4時間前)には入っています。
やきそば 早いですね!
大窪さん 内容の薄い番組にしたくないんです。トークの天才だったら本番の1時間前に入ってもいいかもですが、僕はそうはいきません。届いたメッセージを全て読むのはもちろん、音楽もかなり聴き込みます。番組で初めてオンエアする曲に関してはどんな視点からどんな言葉で伝えたら最も響くか、そこにかなりの時間を費やします。
実は他のスタッフも早い時間から準備をしています。ディレクターのひとり、竹下香織さんは僕がADだった頃からずっと『9ジラジ』を担当していて、僕同様かそれ以上に9ジラーのことを思っています。僕は竹下さんの生き方を参考に今までやってきました。
手間と時間をかけたからといって、僕やスタッフが頂くお金が増えるわけではありませんが、お金が目的だったらこの仕事はしていないし、手間をかけるほど料理が美味しくなるのと同じように素敵な番組になると思っています。それができるスタッフが『9ジラジ』には揃っています。
やきそば 素晴らしいですね。
大窪さん 手間をかけることに関していえば、例えば広島や学校に関するトピックスを紹介する際もネットで調べて終わりではありません。気になることがあればその日の放送のアシスタントDJが電話などで取材します。
アシスタントDJが放送で伝えるにあたり、自分で取材をすることはとても大事です。自分で取材をすると自分の言葉になる。番組で9ジラーに興味をもってもらえるように話せるようになると思います。
やきそば アシスタントDJの皆さんは大窪さんの背中を見て育ったというわけですね!
大窪さん そうだったら嬉しいです(笑)。この春から新しく加入する『9ジラジ』アシスタントDJたちのことも宜しくお願い致します。
4月からは原田萌愛(月)、藤井優香(火)、田中翔貴(水)がアシスタントDJとして出演しています。 3月までアシスタントDJとして出演してきた3人(小竹彩花、山本将輝、安広修平)は4月から『#PUSH』(火曜〜木曜 13時30分〜15時55分)をスタート。こだわり、推しを持った"推し人"が登場。晴れてアシスタントからメインに! 広島FMの平日ワイド番組のDJは本当に若いです。
さて、後半は趣向を変えて、勉強中の人の脳を休めたい時におすすめの番組(音楽番組・ワイド番組)をピックアップしました。
TOKYO FM『THE TRAD』(月曜〜木曜 15時〜16時50分)は、稲垣吾郎と吉田明世(月曜・火曜)、ハマ・オカモトと中川絵美里(水曜・木曜)がとっておきの音楽を紹介。音楽をよく知るゲストも登場します。聴くと好きな音楽が増える番組。
FMヨコハマ『あなたと夜と吹奏楽』(土曜 21時30分〜22時)は横浜出身のサックス奏者、手錢葵子がご案内。「快感旋律~この音が気持ちいい」のコーナーは、リスナーから"演奏していて気持ち良い部分"を教えてもらい、オンエアするユニークな企画。「課題曲タイムカプセル」のコーナーもあります。
手錢さんはビールの売り子、司会、モデル、東京ディズニーランドのキャストなどを務めていたこともあり、経験豊富で勉強家。今後の展開が楽しみです。
FM AICHIでは土曜の朝に『ダイドー おは・クラ・サタデー with セントラル愛知交響楽団』(土曜 8時〜8時30分)を放送中。お相手はマーシー山本教授(セントラル愛知交響楽団)、渡辺琴。
解説が非常に丁寧。クラシックに関する知識があまりなくても、のんびりと聴いているだけで頭に入ってきます。マーシー山本教授はお話上手。
Kiss FM KOBE『Kiss Music Presenter』(月曜〜木曜 15時〜18時50分 ※金曜は16時~19時)は月曜に放送される「岬の月曜からおつかれさま♡のコーナー」に注目。その日、何かに頑張ったキスナー(同局ではリスナーを「キスナー」と呼ぶ)にサウンドクルーの藤原岬が「おつかれさま」を伝えます。
また、月曜・火曜の18時35分頃から放送される「岬の おめでとー!のコーナー」では文字通り、良いことがあったリスナーからのメッセージに藤原さんが「おめでとー!」とお祝いしてくれます。受験に合格したら真っ先に伝えたいところ。
水曜、木曜はターザン山下が「喝」を入れる「悟の"喝!"のコーナー」があります。「どうもヤル気が出ない」という方はターザンさん宛に送ってみては。
エフエム長崎では『日曜音楽館』(日曜 6時〜7時)を放送。パーソナリティーの山口修さんは地元長崎のみならず国内外で活躍するギタリスト。国際的なギターコンクールで数々の優勝・受賞歴がある山口さんが、幅広い知識でクラシックを穏やかな口調で紹介します。
宮崎のMRTラジオで放送されている『be quiet -世界で一番静かなラジオ-』(日曜 21時30分〜22時)はタイトルに偽りナシの静かな番組。進行役は音楽家の横山起朗さん。武蔵野音楽大学演奏学科ピアノコース卒業後、ポーランド国立ショパン音楽大学にてピアノを学び、現在は宮崎、東京、ポーランドを拠点に演奏活動を行い、CMやテレビ番組等へ楽曲の制作をするなど、日本と海外を行き来し幅広く活動しています。そっと目を閉じたまま聴いて頭をリフレッシュするのに最適な番組です。
<了>