【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】テレビ界の「リユニオン」を考える

【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第46回

先日TBSで放送された「音楽の日2022」での男闘呼組の復活。岡本健一さんだけがジャニーズ事務所と契約している状態での復活。これには業界の人もかなり驚いたと思います。

映画「トップガン マーヴェリック」、そして今回の"男闘呼組 期間限定復活"はまさに僕が最近ずっと言っているX世代エンタメ、つまり1965年～1980年生まれくらいの人達がめちゃくちゃ興奮するエンタメです。大事なのは懐かしいだけじゃなく、「めちゃくちゃ格好いい」と思えるかどうか。

「トップガン マーヴェリック」は映画としてもめちゃくちゃ面白いし、なによりトム・クルーズがめちゃくちゃ格好良かった。男闘呼組も、正直見る前はドキドキしましたが、演奏する４人を見て、めちゃくちゃ格好いいと思った人が多いことだろう。

彼らの生き方、年の重ね方までも格好いいと思うわけです。

今年から来年にかけて、X世代が興奮するエンタメがもっと出てきそうな気配。

で、テレビ界も思い切ってX世代に向けたものを作るのもありだと思います。

80年代に人気だったコンテンツを、引っ張り出してきて作る。アメリカでは「リユニオン」と言うらしいです。「トップガン マーヴェリック」や「ゴーストバスターズ／アフターライフ」、この夏公開の「ジュラシック・ワールド／新たなる支配者」なんかもそう。「リメイク」ではなく「リユニオン」。

懐かしいだけではダメ。めちゃくちゃおもしろくなくてはダメなんですよね。

それが出来るバラエティーってなにかを考えてみる。

まず思いつくのは「天才・たけしの元気が出るテレビ!!（以下、「元気が出るテレビ!!」）」である。「元気が出るテレビ!!」は企画が前面に出ていた番組である。だからこそ、「元気が出るテレビ!!」をリユニオンさせる。

まずは「ダンス甲子園」。現在もダンス企画をやっている番組はあるが、大事なのは、おもしろいキャラクターを前に出せるダンサーの発掘。もちろんその中に格好いいダンサーも必要だし、X世代が興奮する、当時活躍したダンサー達の登場も大事だ。LL BROTHERSやIMPERIAL JB'sなどが参加して、若者とバトルしたり一緒に踊ったりするのもいいでしょう。もしかしたら山本太郎さんも...。

他の企画も、今の時代にあったリユニオンが大事だが、大切にしてほしいのはリポーター。

今腕のある芸人さんを使うのもいいんですが、やっぱり高田純次さんはマストです。あれから30年以上経っても変わらないめちゃくちゃおもしろいリポートを高田純次さんにしていただくことで、X世代に刺さる番組になるのではないか？

続いて、「ねるとん紅鯨団」をリユニオン出来ないものか？

さすがにあの頃のように集まったその日に告白という時代でもないと思うので、一週間共同生活をして、前半を恋リア（恋愛リアリティー）で見せながらの、後半は恒例の告白タイム。もちろん、とんねるずさんがロケに行かなければいけません。

そして40代の恋愛をやるのもおもしろそうです。40代で格好よく美しい生き方をしてる人が大集合するのです。もしかしたら、男性40代、女性20代の大会なんてのもおもしろいかもしれません。X世代は色んな思いで見そうな気がします。

というわけで、X世代に刺さりそうなリユニオン番組。登場を願う。

＜了＞