1980年代を振り返る。日米100大広告主をランキングすると...
※当記事は1988年のVRDigestに掲載されたものです。
1987年の日本とアメリカの大広告主の広告費が今秋発表された。
日本の広告主は('87年4月〜'88年3月)の全上場会社と非上場有力会社から日経広告研究所が「有力企業2855社の広告宣伝費」として10月刊行されたものである。日本の資料では会社別の広告宣伝費、売上高、営業利益などが収録されているが、この中から100大広告主の広告宣伝費、売上高、対前年比などを紹介したい。
アメリカの広告主はAdvertising Age、Sep28、1988の100大広告主特集記事の中から100大広告主をとりあげてみることにした。アド・エージ誌今回の広告費調査は今年で33回目となっているが、大広告主のランキングに変化がみられた。それは24年間にわたってトップ広告主にプロクター&ギャンブル社が君臨していたが、近年ゼネラルフーヅをはじめミラービール、本秋クラフト社など逐次M&Aを行ないタバコ事業から複合企業となったフィリップ・モリスが一躍首位に踊りでた。表1で米国100大広告主の広告費(売上高、対売上広告費比率ほない)を記入し、広告費円換算の金額(1987年平均1ドル144円で換算)をみてみる。さらに日米比較として表2で日本の100大広告主(銀行、証券、保険は除く)をとりあげてみた。日本の第1位は花王、2位は前年7位から上昇した松下電器産業、3位本田技研工業、ついで日産自動車となっており、前年対比で大幅に増額した広告主にリコー(199.4%噂)、朝日麦酒(61.7%増)、エーザイ(37.1%)などがあげられる。