「今日は何の日?」9月3日はベッドの日。 〜withコロナで、大学生の睡眠時間とメディア接触時間が増〜(ACR/ex最新データより)
withコロナの生活が続く中で、在宅時間が増え、生活習慣も大きく変化した方が多いのではないでしょうか。弊社の大規模シングルソースデータ「ACR/ex」の最新結果からも、生活者の在宅における行動の変化が垣間見えました。その中から特にコロナ禍において目立った「睡眠時間」と「メディア接触時間」の変化についてご紹介します。
「睡眠」といえば「ベッド」、そしてちなみに、
9月3日はベッドの日。
グッ(9)スリ(3)の語呂合わせにちなんで、日本ベッド工業会により制定されたそうです。
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10代の睡眠時間は昨年より1時間近く増加
近年、生活者の睡眠時間は全般にじわじわと増加傾向にありましたが、昨年に比べ今年は大幅に増加していました。コロナ禍で在宅時間が増えたことが影響していると考えられます。特に顕著なのが10代・20代の若者で、昨年同時期の時点よりも10代は56分、20代は20分増えていました。(図1)
【図1】年代別睡眠時間推移(週平均)
※個人全体(男女12〜69歳)
データソース:ACR/ex(MCR/ex)各年4-6月,東京50km圏
よく寝ているのは大学生
若者の中でも、睡眠が増加しているのはどのような人であるのか見ていきましょう。 1年前に比べて睡眠が「増加した」と意識している人の割合は特に大学生が多くなっています。(図2) 中学生や高校生と比べ、もともと学校以外にも外出の多かった大学生は、コロナ禍で外出時間が減り、特に睡眠時間が増加したのではないかと考えられます。 大学生の趣味(スポーツ)を見てみると、睡眠時間が増加した大学生は、サッカー・バドミントン・ダンスのように仲間と一緒にやるようなスポーツが多く、外交的な側面が見える一方で、そうでない大学生はフィットネスクラブ・登山・ジョギングなど一人でもできるスポーツのスコアが高いことが分かります。(図3)外交的な人ほど、睡眠時間の変化が大きくなっているということかもしれません。
【図2】「1年前と比べ睡眠が増加した」
10代・20代の割合
データソース:ACR/ex2020 4-6月,東京50km圏
【図3】睡眠が「増加した」「減少/変化なし」の大学生の趣味(スポーツ)
※差分が大きいものでランキング
データソース:ACR/ex2020 4-6月,東京50km圏
大学生は在宅でメディア接触時間も増加
在宅で睡眠時間が増加した大学生ですが、メディアへの接触時間にも大きな変化があったようです。 図4を見てみると、テレビ・インターネット・動画・SNSすべてのメディアの接触が増加していることが分かります。 また、これらのメディアの接触については個人全体でも伸びていますが、特に大学生のインターネット・動画・SNSの接触時間は著しく伸びています。 これらの睡眠・メディア接触時間のデータから、大学生はコロナ禍で生活の変化が特に大きかったといえるのではないでしょうか。
【図4】メディア接触時間推移
※2016年以前の動画接触時間はインターネットに含まれています。
データソース:ACR/ex2020 4-6月,東京50km圏
生活者、特に若者の在宅時間の使い方の変化は、今後のマーケティング活動にも大きく影響してくると考えられます。睡眠時間やメディアの接触時間の増加はコロナによるステイホームで一過性のものであるのか、これからも続くニューノーマルになるのか、今後も注視していきたいと思います。
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