コンテンツ価値を「可視化」するには? 〜コンテンツビジネスをデータで加速させる「コンテンツポテンシャルレポート」β版、開発中〜
※サービス名称の変更に伴い、記事中の「コンテンツカルテ」を「コンテンツポテンシャルレポート」に更新いたしました。最終更新日:2023年6月6日
開発背景〜加速するコンテンツ消費のデジタル化〜
コロナ禍を経て、生活者のコンテンツ消費のデジタル化は加速し、様々なメディアやジャンルを横断してコンテンツを楽しむスタイルが広がっています。
テレビで見たアニメにハマって、過去作品を動画サービスで見返したり、電子コミックで原作を読破したり、スマホゲームで世界観を楽しんだり...といったことが容易にできるようになったのもデジタル化の恩恵と言えるでしょう。
そうした変化をビジネスチャンスととらえ、ジャンルを超えたメディアミックスを前提としたコンテンツ(IP)開発や様々なデジタルプラットフォームを活用した流通展開に取り組むコンテンツ事業者様も昨今ますます増えてきているかと思います。
このような"コンテンツ価値最大化"という業界の課題に対して、データを活用して何か貢献できることはないか、と考え、ビデオリサーチでは商品開発プロジェクトを立ち上げ、「コンテンツポテンシャルレポートβ版」という名称でのサービス開発を進めています。
どんなことに役立てられる?
「コンテンツポテンシャルレポートβ版」が貢献したいと考えている領域とアプローチ方法は以下の通りです。
課題領域①出資コンテンツの選定<見つける>
<①見つける>領域では、あまたあるコンテンツの中から勘と経験だけでなく、データで有望コンテンツを探すお手伝いができないかと考えています。まだ世に知られていないコンテンツの種を拾うため、自然発生的なログ(SNS等のリスニングデータ)を活用したアプローチができないか、研究を進めています。
課題領域②コンテンツ(IP)の育成<育てる>/③タイアップパートナーの選定<収穫する>
<②育てる><③収穫する>領域では、コンテンツの現状のパワーを多角的に定点的に可視化することで、コンテンツを成長させるためのPDCAやタイアップパートナー選定に活かして頂くことを考えています。こちらは、世論の縮図になるようにインターネット調査で明らかにします。
今後はまずは<②育てる><③収穫する>領域を可視化するサービスのリリースを予定しており、ここからはそこでの"可視化"の考え方をご紹介します。
コンテンツ価値を"可視化"するには
下記は本サービスでのコンテンツ価値の可視化の考え方を図示したものです。
「広さ」の観点では、(視聴・体験経路問わず)どのくらいの人が見たか・体験したかといった量的な部分やどんな層に支持されたかといった質的な部分を明らかにします。
一方、「深さ」という観点では、コンテンツがどれだけ感情を揺さぶり、行動を変化させたか(例えば、話題にしたり、人に薦めたりしたか、他ジャンルの消費に波及したか、コンテンツにお金を費やしたか等)を把握し、コンテンツの価値(パワー)を立体的に可視化していきます。
また、本サービスは、「動画コンテンツ」単体での価値に加え、マンガ、コミック、ゲームなどジャンルを問わず「IP全体」を対象とし、コンテンツが持つ総合的なパワーを可視化することで、コンテンツの成長や活用を推進するデータとしてご活用いただけます。
今後の展望
本記事では、「何の役に立てるサービスか」「どんなアプローチか」といったサービスコンセプトを中心にご紹介しました。
また、別記事にて、実験調査の結果を元に、具体的"可視化"例を随時ご紹介してまいります。 第1弾「スポーツ」はこちらよりご覧ください。
第1弾「スポーツ」可視化事例はこちら |
第2弾は「アニメ」に関してご紹介予定です。ぜひご期待ください。
【ご意見募集中!】
本プロジェクトはお客様の声を商品開発に活かしていきたいと考えております。ご興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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