BS視聴調査拡充【第3回】-- BS視聴者層の特長を探る --

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BS視聴調査拡充【第3回】-- BS視聴者層の特長を探る --

これまで、BS放送特集として「BS20年の歩みと新視聴率導入」「視聴のされ方 視聴数・到達数でのBS放送の価値」を2回にわたって紹介してきました。今回は、第3弾として、無料BS民放局の視聴者の特長・プロフィールについて、当社のデータを活用して、明らかにします。

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【全国BS視聴率】 【ACR/ex】 【ADVANCED TARGET】

無料BS 民放局をよく見る層は

--テレビ並びにテレビCMへの意識、購買力・購入関与の高い人たち--

当社の「ACR/ex」※1(2021年4−6月調査データ)から無料BS民放局※2をよく見る層(7局中1局以上よく見ると回答した人)を「無料BS民放局視聴者層」として、「テレビ意識」「テレビCMイメージ」「収入などの状況」「商品・サービスのカテゴリ購入決定者の割合」からその特長を確認します。

昨今、テレビ離れが進んでいると言われていますが、調査結果からは全体(男女12−69歳)の7割が「今のTVは自分にとって楽しめる」、6割以上が「毎週見るのを楽しみにしている番組がある」とテレビに好意的な人が多いのが現状です。
中でも無料BS民放局視聴者層の8割以上が、「今のTVは自分にとって楽しめる」「毎週見るのを楽しみにしている番組がある」人たちであり、 さらに、7割前後の人が「録画して見ることがよくある」「家に帰ってくるとテレビをつける」とテレビ関与度が高いことが分かります(図表1−1)。

また、無料BS民放局視聴者層はテレビCMの評価として(認知)「商品名が印象に残る」「新製品の名前を覚えやすい」「新しい商品やサービスが発売された事を知る」、(興味)「商品・サービスに興味がわく」「広告を見聞きして、商品やサービスが目につくようになる」「欲しくなったり、利用したくなることがある」など、購買ファネルの各段階において、全体(男女12−69歳)よりもテレビCMの影響を受けていることが分かります(図表 1−2)。

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※1 ACR/ex:日本の主要マーケットである7地区(東京50㎞圏・関西・名古屋・北部九州・札幌・仙台・広島。今回は、7地区計でデータ算出を行い、 比較対象として7地区計個人全体_12‐69歳を掲載
※2 無料BS 民放局(BS 日テレ、BS 朝日、BS− TBS、BS テレ東、BS フジ、BS11イレブン、BS12トゥエルビ)

次に、商品・サービスの購買力と購入決定関与をみていきます。まず、購買力を表す個人年収、1か月のおこづかい、金融資産の平均金額をみると、全体(男女12−69歳)よりすべて無料BS民放局視聴者層が高く、経済的に余裕のある層だということが分かります(図表2)。

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続いて、商品を購入する際に、自分自身で銘柄選定から購入までおこなう「購入決定者」に視点を移してみます。無料BS民放局視聴者層が全体(男女12−69歳)よりも「購入決定者」 の割合が高いカテゴリをみると、耐久財ではデジタル機器/ 乗用車/ 白物家電などが多くあがっています。同様に各種保険/ クレジットカード・金融商品/ 国内旅行/ 新聞の月ぎめ購読などのサービス加入にも無料BS民放局視聴者層の購入決定者割合が高いことが確認できます(図表3)。

これらのことから、無料BS民放局にはテレビ意識やテレビCM関与が高く、購買力、購入関与の高い視聴者が多くを占めているので、広告メディアとして大きな効果が期待できることが分かります。

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新視聴率× ACR/exによるADVANCED TARGET

--多様なプロフィールでの視聴率活用--

ここからは多様なプロフィールごとの視聴状況が把握できる当社ADVANCED TARGET※3を用いて、広告出稿の効率化を目的とした分析事例を説明します。

今回は、「自家用乗用車」と「国内旅行」の購入決定者にフォーカスし、彼らが無料BS民放局をよく見ている曜日・時間帯を確認した結果が (図表4)です。これら商品・サービスの広告出稿計画を策定する場合、図表上に色付けしたこれらの時間帯は効率よくターゲットに到達できる可能性が高いと考えられます。

(図表4)をみると、「自家用乗用車」購入決定者と「国内旅行」購入決定者が共通してよくBS放送を視聴するのは、月〜日曜日の19時台/20時台/21時台及び、ほぼすべての曜日の18時台/22時台です。この時間帯は、全局・個人全体視聴率(テレビ全体の視聴の合計値)と比べて視聴が高くなっています。
加えて、「国内旅行」購入決定者は、平日の13時台もよく見ている時間帯です。

このように、ADVANCED TARGETを活用することで、アプローチしたいターゲットの視聴実態を把握することが可能です。ADVANCED TARGETは、114項目にものぼる商品・サービスの購入決定者を特定したり、また73の関心広告商品群から分析することが可能となっており、「世帯・個人収入」等のデモグラフィック特性や 「購買意識」「情報特性」「テレビ意識」等のサイコグラフィック特性を合計すると、トータル約270ターゲットの視聴率分析が可能です。

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※3 ADVANCED TARGET:機械式個人視聴率とACR/exの豊富な調査項目の二つをデータフュージョンすることにより、性別・年代以外の多彩なプロフィールでターゲットを作成して視聴率を提供するサービス。

ADVANCED TARGET は、性年代だけでなく、広告を届けたいターゲットの特性に合った広告枠を見つけることでき、広告出稿効率化に活用いただけるサービスです。

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