「今日は何の日?」10月23日は電信電話記念日 〜30代の固定電話加入率は50%を切る〜

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10月23日は電信電話記念日だそうです。NTT東日本HPによると、「わが国で電信サービスが始まったのは、明治3年1月(旧暦:明治2年12月)ですが、これに先立つ3カ月前の明治2年9月19日(旧暦)に、東京〜横浜間の電信線架設工事に着手しました。この日を新暦に直すと10月23日になることから、10月23日を『電信電話記念日』としました。」とのことです。

今回は、この日にちなんで、固定電話の加入状況についてみてみました。

若い人は固定電話離れ?

携帯電話、スマートフォンが登場して久しい昨今、固定電話がない家庭もだいぶ増えてきたように思います。スマホでは、メールや電話などでいつでもどこでも他者とコミュニケーションをとれるため、固定電話に加入しなくても不便を感じないという人が多いのではないでしょうか。実際にデータをみてみます【図1参照】。高齢層(50〜60代)ではまだ世帯固定電話加入率が9割以上と高いのですが、若年層(20〜30代)では固定電話の加入率の低さが顕著に表れています。なお、10代はまだ親と同居している割合が高いため、加入率も高いです。

(図1)年代別における世帯固定電話の加入状況

図1.jpg

※ACR/ex2017年4-7月東京50km圏

加入率の低さが目立つ20〜30代は単身者が多いため加入率が低いのでしょうか?検証するために単身者と既婚者を比較してみます。

単身のみならず既婚者も固定電話加入率が低い

20〜30代の『単身者』に絞ると、固定電話加入率は非常に低いです【図2参照】。一方、20〜30代の夫婦2人のみ世帯でも、単身者ほどではありませんが個人全体と比べると非常に低いです。単身者だから固定電話に加入しない、というよりは、若い人は実家から出ると、結婚をしても固定電話には加入しない傾向が強いようです。

(図2)20〜30代単身者と夫婦世帯の固定電話加入状況

図2.jpg

将来固定電話は過去の遺産になる?

筆者は30代で既婚、子供がいる家庭ですが、固定電話には加入していません。同世代の友人も固定電話に加入していない率が高く、上記のデータは非常に肌感に合います。

さて、そんな筆者の子供ですが、某アニメを見ているときに固定電話で話しているシーンを見て、筆者に聞いてきました。「あれは何をしているの?」

そんな疑問をもつ世代が登場してきたのかと衝撃を受けた瞬間でした。固定電話が身近でない世代にとって、『電話』とは『携帯電話・スマートフォン』であり、固定電話は『見慣れないもの』になりつつあるのかもしれません。

※1「ACR/ex」とは・・・ACR/ex(エーシーアールエクス)は、生活者をフラットに捉える新たなシングルソースデータです。「生活者属性」「商品関与」「メディア接触」という3つの視点を同一サンプルに調査することで、人・ブランド・メディアを多角的に捉えます。

詳細はこちら→http://www.videor.co.jp/solution/new-technology/acrex.htm

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