1本のBSテレビCMでリーチするのは推計●万人!広告プラットフォーム「BS放送」の"いま"を知る
【この記事はこんな方にオススメ!】
✅テレビCM関連の業務に従事されている方
✅最近の「BS放送動向」をご存じない方
✅広告出稿が可能なプラットフォームの特性を知りたい方
はじめに
皆さんは普段テレビをつける際、「BS放送(*1)」はどのくらいご覧になっていますか。
好きでよく見ている人、ときどき気になってのぞいてみている人・・・視聴の仕方はさまざまかと思いますが、意外と「BS放送で流れる広告」について語られることは少なく、その実態をよく知る方は少ないのではないでしょうか。
今回は、2022年6月に開催し、お客様からの反響が大きかった当社主催のウェビナー「BSの"いま"」より、広告出稿メディアの1つであるプラットフォームとしてのBS放送の現状を2つの切り口からひも解いてみたいと思います。
*1:本記事における広告プラットフォームとしての「BS放送」は、民放BS局計(民放BS7局のいずれか)と定義
【22年6月開催 「BSの"いま"」ウェビナーの様子】
2つの切り口:「認知力」×「態度変容力」
本記事では、「認知力」と「態度変容力」という2つの切り口を使用してBS放送の現状を分析しました。
認知力と態度変容力をかけあわせることで、そのメディアが持つ広告効果が表現できるといえます。
認知力=接触実態のこと。そのメディアが持つ広告を認知させるポテンシャルを示す。
態度変容力=各メディアの広告の印象のこと。メディア役割に応じた気持ちや行動の変容効果を示す。
「認知力」はどうやって測る?
これも意外と知られていないのですが、BS放送も地上波放送同様に、視聴率という尺度で測ることができます。ビデオリサーチでは「全国BS視聴率」というサービスを提供しており、世帯・個人ともに52週(毎日)、毎分単位で、BS放送の視聴状況を確認することができます。また、『リアルタイム視聴率』『タイムシフト視聴率』『総合視聴率』に分けて見たり、推計人数を算出することも可能です。
たとえば、全国BS視聴率で、とある1週間の60分枠単位での視聴率集計を行った結果が以下です。
色が濃いほど、その枠の視聴率が高いことを意味します。
*実際に集計した際には、各枠に「視聴率●%」という数値が算出できます。実スコアをご覧になりたい方はお問合せください。
【全国BS視聴率〜とある1週間の「BS放送」視聴率】*民放BS局計(民放BS7局のいずれか)
こちらを見ると、地上波視聴率同様に、BS放送でもゴールデンタイムと呼ばれる19~22時の視聴率が高いことがわかります。
また、土日では午後(14~17時ごろ)の視聴率も高いです。人気のスポーツ中継が行われていたことで多くの方が視聴していたと思われます。
「認知力」のインパクトは?
認知力を語る上でポイントとなるのは、BS放送は全国で放送されているチャンネルであるという点です。
地上波放送が関東地区、関西地区・・・と地区単位でバイイングが行われているのに対し、BS放送は1局で流れたテレビCMを全国の視聴者に届けることができます。
これは、人口換算すると、BS放送の視聴率1%獲得は推計で約120万人(*)にテレビCMが届くという計算になります。
*ビデオリサーチにて推計した自家用TV所有者数を分母にして算出
視聴率で1%、という数字を見ると小さい数字に感じられるかもしれませんが、BS放送における「1%」が示す価値の大きさを感じていただけたかと思います。
「態度変容力」はどのくらいある?
では、2つ目の切り口である「態度変容力」を見てみましょう。
BS放送の視聴者の特徴としてまずあげられるのが、そもそものテレビCM関与が高いという点です。
以下は、「民放BS放送よく見る層」「地上波民放よく見る層」そして比較対象として「デジタル動画プラットフォームAの利用者」「個人全体」の計4つのターゲットにおけるテレビCMに対する印象を聴取したアンケート結果です(抜粋)。
「民放BS放送よく見る層」は、例えば4人中3人は「興味のある商品の広告は見る」と答えるなど、地上波放送以上にその人にマッチしたテレビCMに対する受容性が高い結果となっています。
また、BS放送視聴者の多くは地上波放送の視聴者でもあります。例えばテレビCMとデジタル広告を両方当て、重複接触による態度変容効果のリフトアップを狙うやり方はオンオフ統合プランニングにおいてメジャーな手法の1つですが、同じ考え方で地上波放送とBS放送の重複接触でもリフトアップが見込めることが分かっています。以下の図をご覧ください。
特に黄色の枠で囲った「興味をもつ」「他と違う」「自分好みの」といった"気持ち"面での高まりが見て取れます。地上波放送×BS放送でもクロスメディアになるというのは、なんだか新しいですね。
BS放送の"いま"、いかがでしたか?
本記事でご紹介したのはウェビナー時にお話しした内容の一部ですが、みなさまにBS放送の"いま"の様子が少しでも伝われば幸いです。
<まとめ>
広告プラットフォームとしてのBS放送の"いま"は・・・
【認知力】全国ベースでマスなリーチ獲得が可能
【態度変容力】視聴者のテレビCM関与が高く、地上波×BSの重複接触で広告効果リフトに期待
ウェビナー資料プレゼント情報
本ウェビナーの当日投影資料を期間限定で希望者にプレゼントいたします(無料)。
ご希望の方は、こちらのフォームより問合せ内容欄に『22年6月BSウェビナー投影資料希望』と記載の上、ご応募ください。
申し込み締め切り:2022年8月31日(水)まで
\申し込みフォームはこちら/
https://videor.web-tools.biz/service/
【本記事で使用したデータ】
・サービス名:全国BS視聴率
・対象地区:全国32地区
・調査対象:テレビ受像機所有の一般世帯、および世帯内に居住する満4歳以上の家族全員
・調査標本数:10,700世帯
・調査方法:PM(ピープルメーター)による機械式調査