【ビデオリサーチ調べ】視聴率でみるWORLD BASEBALL CLASSIC〜野球世界一決定戦を視聴率で振り返る〜
【この記事はこんな方にオススメ!】
✅過去のWBCを振り返りたい方
✅WBCの視聴率に興味のある方
✅WBCの影響力を知りたい方
1.はじめに
2023年3月8日(水)から3月21日(火)(日本時間:3月22日(水))にかけて、2023 WORLD BASEBALL CLASSIC(ワールド・ベースボール・クラシック)※以下WBC が開催されます。2017年以来6年ぶりの開催となった本大会は、過去最強とも呼び声高い侍ジャパンの第2回大会以来の優勝に期待がかかります。
今回は来月に控えたWBC開催に向けて、ビデオリサーチが保有する「視聴率」データにて過去4大会分、それぞれの大会の日本戦の視聴状況を振り返ります。
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2.2006WBC第1回大会(監督:王 貞治 優勝国:日本)
WBC初開催となった2006年、日本は初大会初優勝を目指し王貞治監督の下、各国に挑みました。第1回大会では、1次ラウンド、2次ラウンドと2回のリーグ戦が行われ、それぞれ上位2チームが勝ち上がり、準決勝からがトーナメント制でした。東京で行われた1次ラウンドでは、中国・台湾相手に快勝したものの、続く韓国戦では2-3で惜しくも敗戦。アメリカに会場を移した2次ラウンド初戦のアメリカ戦では、タッチアップのタイミングを巡る誤審などもありサヨナラ負けを喫してしまいます。続くメキシコ戦では勝利を収めますが、2次ラウンド最終戦の韓国戦では1次ラウンドに続き敗戦。マウンドに立てられた韓国の国旗が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。後がなくなった侍ジャパンでしたが、すでに2敗していたメキシコがアメリカ相手に勝利を収めたことで、1勝2敗が3チームとなり失点率が最も低かった日本が準決勝に進出しました。
準決勝の相手は本大会で1度も勝てていない韓国。0-0で迎えた7回表の日本の攻撃で、福留孝介の2ランホームランなどもあり一挙5点を決めます。その後上原浩治の快投もあり、試合は6-0で日本の勝利。迎えた決勝戦の相手はキューバでしたが、日本が初回に4点を先制するとそのまま1度も追いつかれることなく10-6で勝利。見事、初大会で初優勝を果たしました。当時メジャーリーガーとして活躍していたイチロー、大会MVPに選ばれた松坂大輔の活躍も印象に残る大会でした。
図1:2006 ワールド・ベースボール・クラシック 日本戦 平均視聴率 (関東地区)
2006WBCの日本戦で最も個人視聴率が高かったのは決勝のキューバ戦で23.9%。放送時間は時差の影響で午前中10:45からの放送でしたが、祝日ということもあり多くの視聴が集まりました。
3.2009WBC第2回大会(監督:原 辰徳 優勝国:日本)
大会連覇を狙う侍ジャパンは、決勝戦まで勝ち進み、本大会2勝2敗と好敵手の韓国と5度目の対戦となりました。先発の岩隈久志の好投もあり1点リードで9回を迎えますが、2アウト1・2塁とあと一歩の場面で同点に追いつかれ試合は延長戦へ。内川聖一と岩村明憲がヒットで繋ぐと、チャンスの場面で今大会不調続きだったイチローに打順が回ります。延長10回表3-3で迎えたこの打席で、見事センターに2点の勝ち越し打を放った場面はWBCの歴代大会の中でもとりわけ印象深いものになっています。最後はダルビッシュ有が変化の大きいスライダーで三振に仕留め、前回大会に続き連覇を果たしました。
図2:2009 ワールド・ベースボール・クラシック 日本戦 平均視聴率 (関東地区)
2009WBCで最も個人視聴率が高かった試合は1次予選の韓国戦で23.0%。東京で試合が行われたことに加え土曜日だったこともあり、前回大会から名勝負を繰り広げてきた韓国相手に多くの注目を集めました。
4.2013WBC第3回大会(監督:山本 浩二 優勝国:ドミニカ共和国)
日本は大会3連覇を目指し、初めて国内組だけで代表編成し各国と対戦しました。2次ラウンドの台湾戦、2-3で9回2アウト1塁と後がなくなりましたが、1塁走者の鳥谷敬が盗塁を決めると、バッター井端弘和が起死回生のタイムリーを放ち、試合を延長戦へと持ち込みます。そして日本は10回表に1アウト2・3塁の絶好のチャンスを迎えると、中田翔が犠牲フライを決め、勝ち越しに成功。最後は杉内俊哉が試合を締め、見事勝利を収めました。続くオランダ戦では16-4で快勝。次のオランダ戦でも10-6で勝利を収め、準決勝へと駒を進めました。
準決勝の相手はプエルトリコ。初回に先制点を許すと、7回にも2点を決められてしまい、打線の援護もなく1-3で敗戦。大会3連覇は果たすことができませんでした。
図3:2013 ワールド・ベースボール・クラシック 日本戦 平均視聴率 (関東地区)
2013WBCで最も個人視聴率の高かった試合はオランダ戦の22.1%。当時ヤクルトに所属していたバレンティンのオランダ代表としての活躍にも注目が集まりました。
5.2017WBC第4回大会(監督:小久保 裕紀 優勝国:アメリカ合衆国)
2大会ぶりの優勝を目指す日本は、筒香嘉智や小林誠司などの活躍もあり、1度も敗戦することなく準決勝へと駒を進めます。準決勝の相手はアメリカ。菅野智之の好投もあり、7回まで1-1と両者譲らない展開が続きましたが、8回にリードを許してしまいます。その後日本の攻撃では筒香の惜しい打球もありましたが、得点には至らず1-2で敗北を喫してしまい、準決勝敗退という結果で幕を閉じました。2大会ぶりの優勝とはなりませんでしたが、大会ベストナインに千賀滉大が選出されるなど、日本人選手の活躍に世界中が注目しました。
図4:2017 ワールド・ベースボール・クラシック 日本戦 平均視聴率 (関東地区)
2017WBCで最も個人視聴率が高かった試合はキューバ戦の16.3%。キューバ代表には当時ソフトバンクに所属していたデスパイネや元巨人のセペダなど、日本のプロ野球ファンにも馴染みのある選手が多く選出されていました。
6.2023WBC第5回大会(監督:栗山 英樹)がいよいよ開幕
新型コロナウイルスの影響もあり6年ぶりの開催となるWBC、日本は2009年大会以来の優勝に向けて世界に挑みます。今大会はメジャーリーガーが多く参加を表明しており、各国これまでにないドリームチームでの対戦が期待されます。侍ジャパンでも大谷翔平を筆頭にダルビッシュ有や鈴木誠也など、メジャーリーグでの活躍が著しい選手が参加、また史上最年少で三冠王を達成した"村神様"こと村上宗隆、"令和の怪物"佐々木朗希にも注目が集まっています。今まで以上に厳しい戦いを強いられる状況ではありますが、強敵相手に注目が集まりそうです。
7.最後に
今回はWBCの歴史を視聴率とともに振り返ってみました。いかがでしたでしょうか?
今大会から地上波放送だけでなく、動画配信サービスでのライブ配信も行われます。2022年に開催されたサッカーワールドカップではライブ配信でも大いに盛り上がり、テレビと配信の相乗効果が生まれました。
日本を背負って選手たちが奮闘する姿は、私たちに感動や希望を与えてくれます。日本代表の活躍、そして日本国内が大いに盛り上がることを期待しています。
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・サービス名:ビデオリサーチ「視聴率」
・対象地区:関東
・ターゲット:個人全体・世帯視聴率