【24年卒就活に】大学生の情報収集を理解する3つの大前提〜情報源はSNSだけではない!〜

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#ACR/ex #SNS #広告 #消費者心理 #若者
【24年卒就活に】大学生の情報収集を理解する3つの大前提〜情報源はSNSだけではない!〜
この記事はこんな方にオススメ!
  • 新卒採用を担当する人事担当者様、宣伝・マーケティング担当者様
  • 若者世代の考え方や姿勢を学びたい方
  • 若者世代をターゲットとしたメディア戦略・プランニング立案を検討中の方

日本の全企業が悩んでいる!?「どうしたら学生に自社の魅力を伝えられるの?」

人手不足が年々深刻化する日本では、フレッシュな若者を集めたい、けれども

「学生にアプローチしたいけど、そもそも彼らがどんなメディアを見ているのかもよくわからない...」
「新卒採用募集をかけてもなかなか応募が来ない...」
「内定をたくさん出しても、辞退されてしまう...」

など、限られた予算と人員の中で、どう採用関連の広報活動を行うべきかお悩みの人事担当者・宣伝担当者様も多いとお聞きします。

特にコロナ禍となった2020年以降、オンラインでのコミュニケーションが中心となったことで就活生がどこで何を見て、どうやって情報収集をし、そして複数内定を得た場合にはそこから何を決め手に入社を決意するのかがより分かりづらくなっているようです。

今回は、23年2月にビデオリサーチで実施したウェビナーより、当社で新卒採用担当業務に現在進行形で携わっている岡本や、現役大学生のナマの声も交えながら『大学生の情報収集事情』をまとめたものを抜粋してお届けします。

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〜23年5月末までの期間限定で、同ウェビナー動画のアーカイブ配信を実施中!
本記事では掲載しきれなかった情報も多数紹介しています。
視聴は無料です。詳細は以下よりご覧ください。

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大学生の情報収集を理解する①「SNS・アプリ利用」

【図2】圧倒するYoutube、1位だけど意外?なLINE

まずは大学生が利用するアプリやサイトをジャンル別にランキング化してみました【図2】。こちらは22年のデータです。
1位を見ると、【動画系】が「YouTube」、【SNS系】が「LINE」、【ショッピング系】が「amazon」、【情報系】が「Yahoo!ニュース」ということで、皆さんにも想像しやすい結果であるといえるでしょう。
特に「YouTube」は利用率が9割を超えており、「誰もが利用する」と言っても過言ではないほど普及しています。

ここでポイントとなりそうなのは【SNS系】の利用です。1位は「LINE」ですが、利用率のスコアを見ると76.8%です。これは言い換えると、およそ4人に1人はLINEを"使っていない"ということにもなります。

現役大学生に意見を聞くと(※詳細はウェビナー動画で確認できます)、知り合いとの連絡ツールも使い分けが進んでおり、「LINE」は近い間柄の人と密にコミュニケーションをとるのに対し、「Instagram」は顔見知り程度の人とDMでも気軽にやり取りができるツールという位置づけ。そして、「Twitter」はさらに遠い相手とのやり取りにも使用する・・・と"関係性"によって連絡方法を変えているようです。

採用活動に限らず、企業が学生を「自社ファン」として取り込む際には、この"関係性"の概念は念頭に置いておいた方がよさそうですね。

【図3】情報が流れてくるSNSの利用が増えている

また、【図3】では前段でランクインしていた主要なアプリ・サイトの利用率を19年〜22年の4年間で比較しています。

「Amazonプライム・ビデオ」についてはこの4年で2倍に。特筆すべきは図中央の黄色のエリア、Twitter、Instagram、TikTokです。利用率が年々増加しており、4年で15~20pt前後のスコアアップが確認できます。

これら3つのSNSの共通点として、「タイムラインで情報が流れてくる」ということがあげられるかと思います。
特にTwitterとInstagramは利用率が6割を超えており、「情報はアプリを開けば自動的に流れてくるもの」という感覚が一般的になっていると考えられます。

【図4】【まとめ】①「SNS・アプリ利用」の大前提

大学生の情報収集を理解する②「広告への受け止め方」

【図5】「企業名」を残すテレビCM、「商品特徴」を残すネット広告

次に、大学生が"広告"をどのように受け止めているのかを【図5】でまとめました。
左側はテレビCMのイメージが強いもの、右側はインターネット広告(ネット広告)のイメージが強いものです。

例えばテレビCMでは、「企業名が印象に残る」「興味がわく」「広告をつい見てしまう」と言った広告に関心を寄せる入り口部分=認知領域でのスコアが高い傾向にあることが分かります。
特に「企業名が印象に残る」は、現役大学生へのインタビューからも内定をもらった企業に実際に入社するかどうかを判断する際の重要な判断軸の1つになっており、中長期的な視点でのブランディングを行う上でのポイントにもなりそうです。

また、「興味がわく」「広告をつい見てしまう」では、電車広告や駅広告といったテレビCM以外のマス広告もスコアが高めに出ています。
通学などで公共交通機関を利用する機会も多い世代なので、交通関連の広告も一定の効果が期待できそうです。

他方、ネット広告では「商品の品質や性能を詳しく知る」などの理解領域でのスコアが高いです。
このように大学生の広告への受け止めは媒体ごとに異なり、「SNSだけやっていればいい」というわけではなさそうであることが分かります。これらの特性を踏まえた上でのメディア戦略立案が求められるといえるでしょう。

【図6】【まとめ】②「広告の受け止められ方」の大前提

大学生の情報収集を理解する③「内定辞退されないために」

最後に、最近特に増えているという「内定辞退」を避けるために、新卒採用に携わる皆様に意識いただきたい点が浮き彫りとなった調査結果をご紹介します。【図7】をご覧ください。

【図7】エントリー時には重視されるガワの部分、入社する企業を選ぶタイミングでは...

左側のグラフは「エントリー時」に企業選定のポイントとすること、そして右側のグラフは時を経て「入社する企業を選ぶ時」に企業選定のポイントとすることをまとめたものです。

左右を比較してみると、左(エントリー時)にはTOP5にも入っていなかった「会社の雰囲気や価値観が合う」という項目が右(入社決定時)には2位にランクインしています。
現役大学生に聞いてみても、会社の雰囲気をパンフレットや動画などで知っておくことが大事だという意見が挙がりました。オンライン面接が増えてきたこともあり、ウェブの世界で会社の雰囲気をいかに積極的に伝えていくかが重要となりそうです。

また、「企業の知名度」については複数の内定を得た人がどちらを選ぶべきかと"足きり"をする際に影響を及ぼしてくるようです。
今の学生は親と一緒に就活することも多く、本人だけでなく親がその企業をどれだけ認識できているかもキモとなってきそうです。(詳細はウェビナー動画にてご紹介しています)

【図8】【まとめ】③「内定辞退されないために」の大前提

ウェビナーアーカイブ動画のご案内【期間限定】

本記事は、23年2月にビデオリサーチで実施したウェビナーより、当社で新卒採用担当業務に現在進行形で携わっている岡本や、現役大学生のナマの声も交えながら『大学生の情報収集事情』を抜粋してお届けしました。

ウェビナーの中では、岡本が感じている「人事担当者としての悩み事」解決のヒントになる調査結果の詳細情報や、オトナ世代がびっくりするような現役大学生の「親」×「就活」事情などさまざまなトピックをご紹介しています。

現在、アーカイブでのウェビナー視聴を23年5月末までの期間限定で受け付けています。 視聴は無料です。ご興味お持ちいただけました方は、以下よりご覧ください。

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【本記事で紹介したサービス】

・サービス名:ビデオリサーチ「ACR/ex
・調査時期:2019年4~6月(春調査回)
・対象地区:関東
・ターゲット:大学生(n=267)

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