お年玉、誰からいくらもらって何に使う?-子どものお年玉事情

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#Kids/ex #マーケティング #ライフスタイル #子ども #行動実態
お年玉、誰からいくらもらって何に使う?-子どものお年玉事情

【この記事はこんな方にオススメ!】
✅ 最近のα世代のお年玉事情が知りたい方
✅ キッズマーケティングにご興味をお持ちの方
✅ そろそろ親戚たちと「今年のお年玉いくら包もうか」会議をしようと思っているオトナのみなさん

今年も残りわずかとなりました。この時期から、子どもたちが気にし始めるのがお年玉ではないでしょうか。それは子どもにとっては年に1回のスーパーボーナスチャンスであり、いくらもらえるのか、そしてもらったお金を何に使うのかでワクワクとドキドキが交錯する一大イベントでもあります。
そして大人にとっては、「今年は誰にいくら渡そうかな・・・」と思案するタイミングでもあります。
今回、ビデオリサーチが保有する大規模子ども向けマーケティングデータベース「Kids/ex」より、子どもの"お年玉事情"を調べてみます。
なお、本記事で使用しているデータは、子ども=関東地区在住の3~12才を指します。

本記事でご紹介しているサービス【Kids/ex】
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お年玉って、みんなもらってるもの?

お年玉はもらうもの

まず、そもそもお年玉というのは「みんなもらって当たり前のものなのか」という疑問について確認してみました【図1】。
22年調査(※1)ではなんと99.1%が「お年玉をもらっている」と回答、子どもたちのほぼ全員が「もらって当たり前」と思っていると言っていいでしょう。

お年玉は毎年もらうもの

ちなみに、過去5年分の調査結果も確認してみましたが、結果は同じでした【図2】。
つまり、子どもにとってお年玉は「毎年もらうもの」というのが共通の認識のようです。

大人の皆さん、物価上昇が厳しいご時世ですが、お年玉を「あげない」という選択肢はなさそうです。

お年玉は誰からもらう?

お年玉をくれる人

次に、お年玉をくれる人は誰なのかを調べてみたのが【図3】です。
1位は「祖母」:おばあちゃんで82.5%!おじいちゃんは77.3%とおばあちゃんより少し低い結果となりました。仮に、おじいちゃんとおばあちゃんのお財布(財源)が一緒でも、おばあちゃん(が代表して)渡す印象が強いようにも思え、それがこの結果に結びついたのかもしれません。

一方、両親という視点で見ると「父親」のほうが「母親」より20pt近く高い結果に。
お母さんはお年玉を「あげる」というより、「もらったお金を管理する」方に目を向けているのかもしれません。
(確かに自分が子どもの頃を思い出すと、もらったお年玉を貯金するために口座に入れるというのを母親がやってくれていた・・・というより、いつのまにかそうなっていた・・・ということを思い出しました)

いずれにしても、両親よりも祖父母からもらう子どもが多いというのが実態のようです。

コロナ禍でも変わらず祖父母からお年玉をもらっている

ちなみに、23年度末の年末年始は新型コロナウイルスが5類に分類されてから初めてとなりますが、いわゆる「コロナ禍」だったころ、帰省ができずに祖父母に会えない・・・という方も多かったのではないでしょうか。
そこで過去5年間の祖父母からの「お年玉をもらった」割合(【図4】)も調べてみましたが、コロナ前の19年以前と変わっていないことが分かりました。

本調査結果は関東地区在住の子どもを対象にしているため、エリアによって差はあるかもしれないものの「会えなくてもお年玉くらいは・・・」とお年玉を通じて孫とのコミュニケーションを図っていた祖父母の皆さんも多かったようですね。

お年玉、いくらもらってる?

お年玉をもらう額(合計)

次に、今の子どもたちはお年玉をいくらもらっているのか、調べてみました。
3~12才の子どもがもらったお年玉の合計金額(【図5】)は、22年調査で17,210円でした。
過去5年間の平均は17,176円であり、基本ラインはおよそ17,000円とみられます。

そして、金額の分布を見ると、ボリュームゾーンは「10,000円〜20,000円未満」で32%でした。次いで「20,000円〜30,000円未満」、「5,000円〜10,000円未満」となっています。
中には「50,000円以上」もらっている子も!うらやましいと思ってしまいますね。

お年玉の使い道って、やっぱり「貯金」?

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もらったお年玉の管理方法としてよく言われるのが、「お年玉貯金」です。
お年玉専用の口座を作り、お金の管理を手元ではなく口座でやりくりすることで子どもの金銭感覚を養うという考え方ですが、一般的に親が子どものお年玉をにどのように管理していたか気になるところです。

そこで、「お年玉の使い道」についてまとめてみたのが【図6】です。
男女合わせた全体(3~12才)でみると、イマドキの子どもたちもNo.1は圧倒的に「貯金をする」で86.3%と高スコアに。このあたり、親の意向が透けて見える結果といえないでしょうか。
2番目に多かったのが「おもちゃ・プラモデルを買う」で25.1%、3番目に多かったのは「ゲームソフトを買う」で16.7%でした。

おもちゃやゲームソフトは1つあたりの単価が比較的高いので、お年玉の出番だと考えている子ども(親)が多いと推察されます。

なお、お年玉の使い道については男子と女子で差がみられたので男女別でも比較しました。
男子は「おもちゃ・プラモデルを買う」「ゲームソフトを買う」「トレーディングカードを買う」とゲームやアニメを想像させるものにお年玉を投入しがちな一方、女子は「文房具を買う」「身につけるものを買う」と普段の生活の彩りや気分をUPさせそうなアイテムにお金を使う傾向がみられました。

注目されるα世代・・・子ども向けマーケティングに役立つ「イマドキの子ども事情」を知るには?

本記事では子どものお年玉事情について調査しました。
近年、未来を見据えたマーケティング戦略を検討するにあたり13歳以下を指す「α世代(アルファ世代)」への関心が特に高まっています。

ビデオリサーチでは、子ども向けマーケティングに必要な情報をいつでも好きな時に、自由にお手元で調べることができるマーケティングデータベース「Kids/ex」を提供しています。
お年玉以外にも様ざまな子ども向けアンケート調査データを活用できるので、ご興味お持ちいただいた方は以下より案内資料をダウンロードいただくか、お問合せください。

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※1
【本記事で紹介したサービス】
・サービス名:ビデオリサーチ「Kids/ex
・調査時期:22年調査:21年10月〜12月実施(以下、毎年10~12月実施)
・対象地区:関東
・ターゲット:3~12才男女(親による代理回答)

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