寒さも厳しいとやや幸せ感も低下?!寒さ対策にあのアイテムの想起は上昇。〜ひと研究所「きぶん調査」の結果(1月)より〜
「きぶん調査」とは、「幸せ」「満足している」「憂鬱だ」「不安だ」といった生活者の"今の気分"を捉える調査で、ひと研究所が2013年7月から毎月月末に実施しています。その時々の話題になっている物事や人についても質問しており、生活者の今の気分を世の中の事象と重ねて分析することができます。
ポジティブな気分では、「幸せ」が40.3%。「満足」が34.3%、「希望」が22.9%でいずれも先月からやや下降しました。また、ネガティブな気分は、「不安」が37.4%でやや上昇していますが、他は横ばいです。
ポジティブな気分が比較的高い季節である冬ですが、年末年始休暇の時期を過ぎた1月の調査ではスコアダウンするようです。時系列的データでも過去何度も共通した結果となっていました。日常生活に戻ったこの時期は寒さも厳しく、やや気分は落ち込み気味になるのかもしれません。
※「きぶん指標」は、それぞれの気分ワードへのあてはまり具合を0~100%(10%刻み)で回答してもらい、60%以上と回答している人の割合。
●今月の気になる○○
きぶん調査では、最近ハマっているもの、気になっている人などを自由回答でも質問しています。その回答の中から、ひと研究所の研究員が気になったものをピックアップしてご紹介します。今月はこちら。
ダウンコート
調査を実施した1月末は、全国的に記録的な寒気が日本列島に流れ込んでいた時期でした。1月23日から24日にかけては東京も4年ぶりの大雪となり大きなニュースになっていました。そんな寒さを反映してか、欲しいものの中で「ダウンコート」が目立つ結果となりました。
近年、10万円を超える高級なダウンコートが流行していることもあり、寒さも相まって欲しいものとして想起されやすかったと考えられます。
■調査概要
生活感情指標調査(ひと研究所「きぶん調査」)1月調査
エリア :日本全国
対象 :男女15歳~74歳(登録ウェブモニター)
手法 :インターネット調査
調査時期:2018年1月26日(金)~1月28日(日)
回答者数:1150
執筆者
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2009年ビデオリサーチ入社。主に広告会社や広告主の調査企画・分析に従事する傍ら、若者研究や幸福研究などに携わり、2017年よりひと研究所 研究員として研究発信・セミナー登壇などを行う。2024年より現職。現在は生活行動とメディア利用の関係を中心に研究中。専門社会調査士。
※このプロフィールは、最新のものとは異なる場合があります。
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