1万4千人に聞いた!2025年最新【推し活事情】<推し>がいる人の割合は? - 2025年ファンエンゲージメント研究調査から

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生活者データ
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1万4千人に聞いた!2025年最新【推し活事情】<推し>がいる人の割合は? - 2025年ファンエンゲージメント研究調査から
この記事はこんな方にオススメ!
  • 「推し活」について興味がある方
  • 「推し活」の最新の実態について知りたい方

1. 2024年は<推し活>が話題となった年でした

ビデオリサーチの生活者に関するシンクタンク「ひと研究所」は、昨年「中高年も4人に1人は『推し』がいる時代 2024年『推し活』の実態を調査データから紐解く」という研究を発信し、特に<推し>がいる・ある人の割合について大きな反響がありました。

2010年代後半から徐々に広がり始めた<推し>という言葉が、昨今では、好きなもの、おすすめのもの、イチオシのモノといった意味を含むポピュラーなものになっています。それに伴い、<推し>を愛でたり、応援したりする活動である<推し活>も生活者の間に一気に広まりました。ひと研究所では、<推し><推し活>とは、生活者にここ数年で突如現れた特別なニーズではなく、人間が従来から持っている「楽しみを見出したい」という欲求に由来したものであると考えています。昨今の盛り上がりは、この欲求を叶えてくれる手段として<推し活>が今の生活者にフィットしたのだと推察します。

「ひと研究所」は、2025年も引き続き<推し活>に注目して、生活者研究を進めていきます。そのための基礎データとして、2025年1月に、「推し活・ファンエンゲージメント調査2025」を実施しました。今回は速報として<推し活>に関する最新の実態をご紹介します。

2. 約1万4000人に調査!2025年最新の<推し>がいる・ある人の割合

まず、この「推し活・ファンエンゲージメント調査2025」より、<推し>の有無を世代別にみてみます。今回の調査では大規模スクリーニング調査を実施しており、約1万4000人を対象に、<推し>がいる・あるかどうかについて質問しました【図1】。

15~69才全体で推しがいる人は38.9%で、2024年調査から比較して3.2ポイント上昇しています。全体的に多くの年代で上昇傾向がみられ、社会全体に<推し>という概念がより浸透していることが分かります。昨年同様、40才以上の中高年でも4人に1人は<推し>がいることが確認できます。また、15~19才では7割以上の人に<推し>がいます。<推し>は、若年層では広く定着し、上の年代まで浸透してきている様子が表れた結果です。

【図1】 <推し>がいる・ある人の割合(2024年、2025年比較)consumer250304oshikatsu_01.png

※図1に掲載の2024年調査データは、2025年の調査データと厳密に比較するために、住民基本台帳の性年代別構成比を基に、新たにウェイトバック集計を実施したスコアを掲載しています。

3. 最も多い<推し>ジャンルは「日本のアイドル」

次に、どのようなジャンルを<推し>の対象としているのかみてみます。<推し>がいる・あると回答した人それぞれに、"最も推しているもの"のジャンルを質問しました【図2】。1位は「日本のアイドル」。2025年のスコアは20.9%で、2024年の24.8%からやや減少していますが引き続き首位をキープしています。2位は「歌手・ミュージシャン・バンド・音楽家」(17.2%)、3位は「アニメ・漫画のキャラクター」(14.2%)で、いずれも2024年のスコアとはほぼ変動がみられず、順位も同じとなっています。これら3つは他のジャンルと比べて高く、「3大<推し>ジャンル」といえます。

【図2】<推し>のジャンル(最も推しているもの 2024年、2025年比較)FIXconsumer250304oshikatsu_02.png

また、最新の<推し>ジャンルの調査結果を年代別にみると、「アニメ・漫画のキャラクター」は10~40代で支持されている傾向がみられる一方で、50~60代では「スポーツ選手・チーム」が上位に挙がります。10代では「海外のアイドル(K-POPなど)」も人気で、年代別<推し>ジャンルの3位に入っています【図3】。

【図3】<推し>のジャンルTOP5(最も推しているもの。年代別詳細)consumer250304oshikatsu_03.png

4.ひと研究所は<推し活>と<ファンエンゲージメント>研究を推進します

今回の記事では、<推し活>に関する2025年最新調査結果の速報をご紹介しました。ひと研究所では、今後も引き続き<推し活>に関する研究結果を発信していきます。また、マーケティングの視点から、<推し活>動向をより広く<ファンエンゲージメント>と捉え、生活者が<推し>に"沼る"(関与度が高まる)心理メカニズムを深掘りしていく予定ですので、引き続きご期待ください。また、<推し活>研究やメディアでの引用・紹介にご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。

<推し活>研究やメディアでの引用・紹介にご興味がある方はこちらからお問い合わせください!

【ひと研究所 推し活・ファンエンゲージメント調査2025 調査概要】
調査日 :2025年1月31日(金)~2月2日(日)
調査手法 :web調査
調査エリア :全国
サンプルサイズ :13,786(スクリーニング調査)
対象者属性 :男女15~69歳

【ひと研究所 推し活調査2024年2月 調査概要】
調査日 :2024年2月6日(火)~2月7日(水)
調査手法 :web調査
調査エリア :全国
サンプルサイズ :4,234(スクリーニング調査)、1,437(本調査)
対象者属性 :男女15~69歳

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