0~2歳の約半数がインターネット動画視聴を好んでいる!?子どもたちの動画視聴実態を解き明かす

- この記事はこんな方にオススメ!
-
- 子どもたちのメディア行動について知りたい方
- 子どもに対するマーケティングを実施・検討している方
- 子どもたちのインターネット動画視聴実態に関心がある方
ビデオリサーチでは、3~12歳の男女を対象に子どもの生活行動や人気キャラクターの傾向を把握できるマーケティングデータ「Kids/ex」を提供しています。
また、メディアとの関わりや生活習慣が早期から子どもの成長へ影響を与えると考え、2024年度に0~2歳を対象にしたプレ調査を行いました。※
※3~12歳対象の本調査、0~2歳対象のプレ調査ともに回答入力は父母または父母代行者
今回は、Kids/exとプレ調査をもとに、0~12歳を対象にした子どもたちの動画視聴実態について明らかにしていきます。
本記事でご紹介しているサービス【Kids/ex(キッズ エクス)】
1. 0~2歳のうち約半数が「インターネット動画視聴」が好き
図1は、2024年度に実施したプレ調査において、0~2歳の子どもたちに「好きなこと」を尋ねた結果を示しています。「くすぐり」(75.5%)や「いないいないばあ」(72.4%)といった幼児らしい遊びが上位を占める一方で「インターネットでの動画視聴」が46.0%で同率9位にランクインしました。
つまり、約半数の子どもが生まれて間もない段階からインターネットでの動画視聴を楽しんでいるという状況がうかがえます。
一方で、0~2歳以外の子どものインターネット動画視聴状況はどのようになっているのでしょうか?
次にインターネット動画視聴への好意ついて、年齢別に詳しくみていきます。
図2は、「好きなこと」の中で「インターネットでの動画視聴」と答えた割合を0~12歳の中から4つのグループでまとめたものです。前述の0~2歳(46.0%)に対して、3~6歳では72.8%、7~9歳では80%を超える結果となっています。このことから、子どもたちの間でインターネットでの動画視聴が着々と拡がっている様子が読み取れます。
2. 小学校高学年はTeen(12~19歳)より視聴時間が長い
図3は、「Kids/ex」調査による0~12歳の子どもたちの平日におけるインターネット動画の平均視聴時間量と、12歳以上を対象とした「ACR/ex」調査による10代の無料インターネット動画の平日平均視聴時間量をまとめたものです。図3をみると、幼稚園・保育園にあたる3~6歳の時点で、既に平日の動画視聴時間が1時間を超えていることが分かります。
また、学年が上がるにつれて視聴時間量は増え続け、小学4~6年生では10代の平日平均視聴時間(80分)を7分上回る結果となりました。中高生にくらべて自由に使える時間が多い小学校高学年のほうが、よりインターネットでの動画視聴を楽しんでいる様子がうかがえます。
3. 0~2歳の幼児は音楽や知育系、3歳以上はおもしろ動画やゲーム実況が人気!
ここまでの結果から、子どもたちが生まれて間もない頃からインターネット動画視聴を楽しんでいることが分かりました。では次に"どのような"動画を楽しんでいるのかをみてみましょう。
図4は、0~12歳の子どもたちが好むインターネット動画のジャンルをまとめたものです。0~2歳をみると、「子ども向け音楽(手遊び、童謡など)」や「幼児・子ども向け番組や知育・教育用アニメ」が高くなっており、保護者が教育的な意図を持って動画を子どもたちに見せている様子がうかがえます。
次に3~12歳をみると、「ゲーム実況」や「おもしろ動画(やってみた系など)」がランクインしており、特に7~9歳と10~12歳ではこれらが上位を占めています。このことから、子どもたちが成長とともにより高度なコンテンツを楽しめるようになり、共感しながら笑えるものや、動画内で疑似体験ができるゲーム系の動画を好むようになっている傾向が読み取れました。
4. おわりに
今回は、ビデオリサーチのKids/exを用いて子どもたちのインターネット動画視聴状況を紐解きました。その結果、現代の子どもたちは生まれて間もない頃からインターネット動画に触れており、視聴も長時間にわたっていることが分かりました。
Kids/exでは、本記事で紹介した内容以外にも、キャラクターの認知・好意や生活行動・意識について、子どもとその父母を一緒に明らかにすることが可能です。
ご興味をお持ちいただけましたら、お気軽に以下よりお問い合わせください。
【本記事で紹介したサービス】
・サービス名:ビデオリサーチ「Kids/ex」
・調査時期:2024年10月(年1回)
・対象地区:東京50km圏
・ターゲット:満3~12歳の男女個人(但し、中学生は除く)
※調査の回答入力は父母または父母代行者 (ACR/exモニター本人)
※0~12歳の各年齢サンプル数は下記のとおり