(D)OOH広告【屋外広告】を効果的に活用するには~渋谷の定番看板を見ている人は6割以上、相性のよい商材は?~

  • 公開日:
メディア
#ACR/ex #OOH #SOTO/ex #マーケティング #メディアプランニング #広告
(D)OOH広告【屋外広告】を効果的に活用するには~渋谷の定番看板を見ている人は6割以上、相性のよい商材は?~
この記事はこんな方にオススメ!
  • 屋外広告(OOH広告)の活用方法に関心がある方
  • 効果的なメディアプランニングを行う分析手法が知りたい方
  • 広告の出稿を検討している広告主・広告会社の方

コロナ禍を経て、街は賑わいを取り戻し、多くの人が仕事・プライベート問わず外出する機会が増えました。また、デジタル技術の発達により「看板」の進化が進み、DOOH(Digital Out Of Home:デジタル屋外広告)も活況となっていることから、ビル看板やサイネージ、バス停広告などの「外出時に見られる広告」に再び注目が集まっているようです。

そこで本記事では、OOH広告(以下、屋外広告)の効果的な活用について、日本最大級の生活者アンケートデータベース「ACR/ex」、およびACR/ex内の屋外広告領域を専門的に扱う「SOTO/ex」を用いて考えていきます。

1.人々の外出時間量が徐々に戻りつつある

media250127ooh_01.png

まずは前提となる、人々の「外出」がどのように変化しているかを調べました。
【図1】では、関東地区における12~69歳の平均外出時間量(週平均)を示しています。

2019年には約8時間あった外出時間量は、パンデミックが起きた2020年に5時間20分まで大幅に減少。そこから少しずつ外出量は増えていき、新型コロナウイルスが5類移行した2023年には7時間を超え、2024年は7時間半近くまで回復しています。

インフルエンザやマイコプラズマ肺炎など、今も様々な感染症が流行ってはいますが、人々の外出に対する警戒心は着実にほどけてきているといえるでしょう。

2.4人に3人は屋外広告を「見ている」、リーチ力高メディア

media250127ooh_02.png

ここからは生活者が屋外広告をどのくらい見ているかを確認していきます。【図2】は、各種屋外広告を普段見ることがあると回答した人の割合を示したものです(関東地区:12~69歳)。

ベーシックな「ビル屋上」「ビル壁面」での屋外広告はいずれも約75%と「4人中3人は見ている」メディアとなっており、最近掲出面が増えている「バス停留所」広告も63.8%と多くの人に見られています。

屋外広告は歩きながら/乗車している中で見る広告なので、テレビやデジタル、新聞、ラジオ、雑誌とは異なり、"メディア消費する時間"以外のタイミングでも自然と視界に入ってくるのが特徴です。自然と目につくからこそ、多くの人が普段から「自分は屋外広告を見ている」という意識を持っているといえるでしょう。

3.渋谷・新宿の有名看板はどのくらい見られている?

media250127ooh_03.png

ここからは、関東有数の繁華街である渋谷・新宿エリアの有名屋外広告の視認状況をみていきます。【図3】は、4つの名物看板それぞれについて、1か月以内に「見た」と回答した人の割合です。※1

<JR渋谷駅ハチ公口近辺>
・109フォーラムビジョン...商業ビル「MAGNET by SHIBUYA109」のビル壁面DOOH(デジタル屋外広告)
・ハチコーボード...JR渋谷駅ハチ公口のビル壁面OOH(屋外広告)

<JR新宿駅東口近辺>
・アルタビジョン...JR新宿駅東口駅広場前、商業ビル「新宿アルタ」のビル壁面DOOH
・ユニカビジョン...西武新宿PePe前広場前、新宿ユニカビル(Alpen TOKYO)のビル壁面DOOH

個人全体(関東:12~69歳)の視認率はいずれも1割程度ですが、渋谷・新宿両エリアへの来街者にターゲットを絞ると、渋谷・ハチコーボードは視認率が6割以上と過半数を大きく超えています。
テレビ番組の企画などでも多く利用されている新宿・アルタビジョンも視認率は4割超えと、来街者の多くが目にしていることが分かります。

4.来街者と相性のいい商材を考える~渋谷の場合~

media250127ooh_04.png

では、当該エリアへの来街者により効果的に屋外広告を見てもらうにあたり、"相性のいい商材"はあるのでしょうか。

渋谷の場合、【図4】にある通り、来街者は若年層が多く、特に20代女性の比率が高いことが特徴です。おそらく皆さんの想像の通りでしょう。このターゲット層が自分の判断で支出することがある商材関与をまとめたのが【図5】です。

media250127ooh_05.png

まず、絶対値となるスコアが高い商材です。1位は「スマートフォン」で4人に3人が回答しています。スマートフォンを利用したイベントも多く開催されており、若者が多く集う街ならではの結果といえます。意外?!かもしれないのが2位の「クレジットカード」です。QRコードの利用が急速に増えている昨今ですが、クレジットカードについても屋外広告でのプロモーションがキャンペーン選択肢の1つとして考えられそうです。

そして、個人全体(関東地区:12~69歳)との差分が大きい商材についても確認します。これは「同じ屋外広告を出すにしても、渋谷で出すのか、他の場所で出すのか」の違いを考える際の指標として考えていただくとよいでしょう。
この場合、1位は「映画」、そして2位は「海外旅行」とまた違ったラインナップが入ってきています。旅行に関しては4位に「国内旅行」も入っており、高額サービスも相性がよさそうです。

【さらに深いターゲット分析を行いたい方には】
特定ターゲットの性年代・職業・年収などのデモグラフィック情報や商材関与・嗜好などが知りたい方には、「ターゲットプロフィールシート」にて簡単にターゲット分析を行うことが可能です。詳しくはこちら

5.屋外広告効果を高めるメディアプランニングを行うには

本記事では、屋外広告について生活者の関与や視認状況、相性のいい商材などについて調べてみました。日本最大級の生活者アンケートデータベース「ACR/ex」では、20万項目にも及ぶ膨大なアンケート調査結果から、あなたの知りたい「屋外広告」に関する情報をお手元で簡単にピックアップすることが可能です。

ご興味お持ちいただいた方は以下よりサービス案内資料をダウンロードいただくか、お問い合わせください。

【本記事で紹介したサービス】
・サービス名:ビデオリサーチ「ACR/ex
・調査時期:2024年4~6月(春調査回)
・対象地区:関東
・ターゲット:個人全体(12~69歳)

※1:看板の内容ではなく、看板そのものを見たかどうか、の質問に対する回答結果

サービス一覧

関連記事