【ラジオレコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO】失敗も悩みも、大好きなラジオでしゃべれば "ネタ"になる!~福岡のラジオパーソナリティ坂口カンナさん~

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【ラジオレコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO】失敗も悩みも、大好きなラジオでしゃべれば "ネタ"になる!~福岡のラジオパーソナリティ坂口カンナさん~

ラジオ レコメンダー" やきそばかおる "の I love RADIO  第84回


今回は福岡のラジオ番組で活躍している坂口カンナさんに話を訊きました。中学生の頃にひょんなことからラジオの面白さを知り、お便りを投稿するように。さらに、ラジオ業界に憧れて大学時代はスクールに通い、ラジオパーソナリティの夢を掴みました。

現在は福岡の民放ラジオ局3局にレギュラー番組を持ち、年間150本の音楽ライブに通っています。そこで、ラジオにハマった経緯や、ラジオとの向き合い方について話を伺いました。

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ハマったきっかけは声まね

坂口さんは福岡県柳川市出身。初めてハマった番組はFM FUKUOKAの人気番組『BUTCH COUNTDOWN RADIO』※1 だそうです。

坂口さん 中学2年生の時に母に勧められて聴きました。学校に馴染めずに休みがちだった時期に「面白いラジオがあるよ」と勧められたのが『BUTCH COUNTDOWN RADIO』でした。

BUTCHさんがものまねをしながら天気予報を伝えているのを聴いてハマりました。私はテレビのものまね番組を観るのが大好きで、録画して何度も観て昔の曲を覚えるほどだったんです。

やきそば 面白い角度からラジオの世界にハマっていったんですね。

坂口さん 聴いていくうちに「ラジオって、メールを送ると読んでもらえるんだ」ということを知り、FM FUKUOKAの番組に送るようになりました。そのうち、西川さとりさんが担当していた朝の番組『STAND UP! MORNING』にもメールを送るようになりました。

やきそば どのようにメールを送っていましたか?

坂口さん 文章を携帯電話に下書きしてから寝て、番組が始まる6時に早起きして、さとりさんのオープニングトークを聴きます。さとりさんの話の内容についてリアクションできるネタがあったら新たに書きます。思い付かない場合は寝る前に仕込んでおいた文章を送ります。それをいつもやってました。

やきそば リスナーの鑑ですね(笑)。

坂口さん とにかく読まれたくて必死でした(笑)。でも、ほかのリスナーの皆さんも同じ気持ちだと思います。

やきそば どんな話を送っていましたか?

坂口さん 「学校のネタ」です。朝の番組のリスナーはトラックドライバーや主婦の方が多かったので、学校ネタは内容が被らないんです。そのおかげで、学校で失敗したことがあっても話のネタになると思うようになって、学校に行くのが楽しくなりました。私が不登校にならなくて済んだのはラジオのおかげです。

やきそば 学校に"ネタ探し"に行く感覚ですね(笑)。

坂口さん 今でも「失敗するとラジオでしゃべるネタになる」という感覚で日々を過ごしています。

坂口さんの当時のラジオネームは「カンカン」。友達の間で呼ばれているニックネームにしていたそうです。

坂口さん 友達のお母さんに「また読まれとったよ」と声をかけてもらっていました。当時はradikoがなかったので、人に知られているラジオネームにすることで、読まれたかどうかが分かるというわけです。

※1 金曜 13時30分〜18時55分放送。人気ラジオDJ、BUTCHとkaede が送る "週末のハイテンション・エンターテインメント・ レディオショー"。「Weather Report」はBUTCHやkaedeが声まねをしながら伝える。

ラジオの世界で働きたい気持ちがあふれた結果...

坂口さんは「ラジオに関する仕事に携わりたい」という気持ちが強すぎて、ある行動に出たことがありました。

坂口さん ラジオの仕事がしたいと思っていたものの、どうすればいいか分かりませんでした。進路について考えていた時もいろいろな学校に資料を請求したものの、ラジオのしゃべり手になるコースはなくて、大学はメディア関係の卒業生が在学していた学校を選びました。

ただ、入学して数ヶ月経った頃に「ラジオ局で働いたほうが早いんじゃないか」と思って、ある日、FM福岡に直接行きました。どうすればいいか分からずオロオロしていると守衛さんに声をかけられまして...。

やきそば 不審者に思われたんですね(笑)。

坂口さん 事情を説明すると丁重にお断りされました。

やきそば 確かに、ほかの人はまねしてはダメですね。

坂口さん 19歳の時のことですが、今考えたら恐ろしい話です...。しかも「ラジオの世界に入りたくて大学を辞めようと思ってます」と言ったら、「大学は辞めないほうがいいと思うよ」とおっしゃっていただきました。

やきそば 精神的に切羽詰まっているのを感じますね。

坂口さん 家に帰って親に「ラジオの仕事をしたくて大学を辞めようと思っている」という旨の話をしたら、「この前、入学金を払ったばかりじゃないの!」と号泣されてしまいました。

しばらく経ったあとに「もう何も言わないから、好きにしたらいいよ。ただ、お金の援助は一切しないから、自分で責任を持ちなさい!」と言われました。

いろいろと調べていると、ラジオによく出ている米岡誠一さんや椎葉ユウさんが同じ事務所(パインズ)で、スクールもあることに気付き、こちらだったら行けそうなので通うことにしました。そこで発声の仕方や滑舌の改善法、ナレーションについてなどのレッスンを受けました。

やきそば レッスンを受けてみていかがでしたか?

坂口さん もともと声にコンプレックスがあって「良い声をしてる」と言われたことすらなかったのですが、レッスンを重ねるうちに良くなっていったと自分では思っています。ただしプロとして仕事をするうえで、自分の体力のなさや息の浅さなども痛感しました。同じような志を抱いている仲間はできたんですけどね。

初のレギュラー番組で抱いた大きな不安

坂口さんは2017年にCROSS FM 『TAKE IT EASY』でデビューを果たしました。土曜の午後のワイド番組です。(坂口さんは2024年3月まで出演)

やきそば メインのナビゲーターがまさに椎葉ユウさんでしたよね。

坂口さん そうです。初めてのレギュラー番組がいきなりの生放送ですし、同じ事務所の大先輩とのコンビなのでプレッシャーは大きかったです。

ずっとレギュラー番組に憧れてきたのに、番組が始まるとなると何をしゃべったらいいか不安になって、椎葉さんに「無理かもしれません」と泣きながら相談したこともありました。「自分には素質がないんじゃないか」と悩んだほどです。

椎葉さんには「聴くかどうかを決める権利はリスナーさんにあるから、今、聴いてくれている人のことを考えてしゃべるといいよ。この番組を聴こうと思って聴いてくれる人は味方だと思ってしゃべってみて」と言われました。

やきそば 確かに、不特定多数のリスナーを意識しすぎても薄味になってしまうし、難しいですね。実際に番組が始まってみていかがでしたか?

坂口さん 番組が始まった当初は小倉にあるCROSS FMの本社から放送していました。私は柳川出身で小倉のことをよく知らなかったので、生放送中に小倉の街に出て、レポートする企画もやりました。

ある日の放送では小倉駅の近くの商店街の入口にある「シロヤベーカリー」のサニーパンを買ってくることになって、ネットを使わずに優しそうな人に尋ねながら行ったら改装工事中で、「どうしよう、買えない!」とテンパったこともありました。

やきそば 話のネタにはなりますね(笑)。

坂口さん 全くしゃべれなかった私の成長をリスナーさんが見守ってくれた番組でした。

やきそば 自分が軌道に乗ったと思ったのは、どれほど経ってからですか?

坂口さん 「自分はやっていけそう」と思ったことはまだ一度もありません。ただ、20代の後半になった頃に友達が転職をするようになり、「私はほかにできることがないし、今から雇ってくれる会社もないだろうから、腹を括ってやっていくしかない」と思いました。

仕事は難しいことだらけ

やきそば 憧れのミュージシャンと仕事ができるのはラジオDJの特権ですよね。音楽が好きな人からすると羨ましいんじゃないか、と思います。

坂口さん インタビューの難しさは何度やっても痛感しますが、憧れの人に会えた嬉しさが上回ります。

やきそば 特に音楽番組は準備に時間がかかりますよね。

坂口さん 調べることや考えることは山ほどあります。

やきそば 福岡は民放ラジオ局だけでも5局あるので、アーティストが番組にゲスト出演しやすいかわりに、自分の担当番組にお招きする時は他の番組の内容と被らないようにする、ということも考えるのでは?

坂口さん はい。どんなアングルからゲストを引き立たせるのがいいのか考えますが、難しいです。「なんでこんなにうまくいかないんだろう」と思うこともあります。

やきそば なかでも自分が大好きなアーティストの時は注意が必要ですよね。マニアックな話に寄りすぎないように、そのアーティストについて詳しくない人のことも考えないといけないわけですし。

あくまでも自分のペースで

やきそば 放送前のルーティンはありますか?

坂口さん それが全然ないんです。眠くならないように本番前は何も食べないという人もいると思いますが、お腹が鳴るといけないので普通におやつを食べてます(笑)。せっかくのインタビューの機会なので、何かルーティンがあったほうがプロっぽくていいのでしょうが、本当にないんです(笑)。

やきそば 福岡のラジオ・テレビ業界はフリーで活躍している人が多いですが、ほかの人のことは意識しますか?

坂口さん 特に意識はしてないです(笑)。それは私がラジオだけをやりたくてこの世界に入ってきたからということが大きいです。私と同じような立ち位置で、年齢が近い人が福岡にはほぼいない気がしているからこそ、ノビノビできているところはあります。

やきそば もしも、坂口さんと似たような人(ラジオDJ、パーソナリティ)が地元のラジオ業界に現れたら?

坂口さん それは少し意識するかもしれません(笑)。

やきそば 本音ですね!

坂口さん そんな感じなので、ラジオ業界に全然友達ができなかったんですけど、昨年、FM FUKUOKAの愛智望美さん(同局アナウンサー)※2 と友達になったんです。よく飲んでるし、家にも遊びに行きます。引越しの手伝いもしました! 普段からよく相談しているし、愚痴も聞いてもらっています。

やきそば とても気が合うものがあったんでしょうね。

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2025年の年明けには愛智望美さんとの特別番組を放送しました。

FM FUKUOKA『カンナと愛智のどうにかこうにか』
2025年1月2日 20時〜20時25分放送

(概要)
自分や社会が求める理想の姿にはまだ届かないが、概ね頑張っている...。そんな、仕事にプライベートに、"どうにかこうにか"頑張って生きている30代前半女子2人がお届けする完全宅録バラエティ。全編を自宅でiPhoneで収録。

坂口さん 普段、ふたりでご飯を食べながらしゃべっているような内容を、ギュッと30分に凝縮して届けたような内容です。

やきそば 通常の放送とはまた違った、ふたりの良い意味で油断した状態でのトークが面白かったです! 続編が放送されることを願っています。

坂口さん ありがとうございます!

※2『I love RADIO』第65回 にて愛智さんにインタビューさせていただきました。

ここで、坂口さんが担当している番組を紹介します。

KBCラジオ『KBC MUSIC PROGRAM "FUZZ"』月曜 17時55分〜22時
出演:コウズマユウタ・坂口カンナ

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やきそば ラジオDJ の先輩で、これまでに数々のアーティストにインタビューをしてきたコウズマユウタさん ※3 と一緒ですが、コウズマさんの印象は?

坂口さん 「私とは次元が違う」と思うほどすごい人で、フットワークも軽いです。私がまねをしたところでできるわけではないので、勉強させていただいています。

やきそば クリープハイプの尾崎世界観さんや、スピラ・スピカの幹葉さんをはじめ、関係性が築けているアーティストが多いから深い話も引き出していますよね。バンドにも詳しくて"福岡のひとりFM802"という感じがします。

※3『I love RADIO』第45回にてインタビューさせていただきました。

RKBラジオ『Got Many Tunes』土曜 17時50分〜21時
出演:深町健二郎・坂口カンナ

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やきそば 『Got Many Tunes』は福岡の音楽、文化の発展のキーマンである深町健二郎さんとタッグを組んでいますよね。およそ30歳の年齢差が、とても良い方向にいっていますね。

坂口さん 深町さんはベテランのオーラはあっても圧はありません。とても優しいです。私がノビノビとできているのは深町さんのおかげです。

FM FUKUOKA『CHARGE』木曜 20時30分〜21時55分
出演:ムサシ(ザ・ローリングモンキー)・坂口カンナ

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やきそば こちらのコンセプトは「"あと1日"を乗り切るための滋養強壮バラエティ」。坂口さんは年上の人とコンビを組むことが多かったですが、『CHARGE』のパートナーのムサシさん(お笑いコンビ「ザ・ローリングモンキー」)は年下ですね。

坂口さん 7歳も下です。私がラジオDJとしてデビューした頃の年齢なのに、ものすごくしっかりしています。細かい心遣いもできるし、私とは比べ物にならないほどです。番組のスタッフもみんな私より年下です。とても良いチームで、面白いことができそうです。

やきそば 『CHARGE』といえば、ムサシさんと「サーティワンアイスクリームはシングル派かダブル派か」で激論となった回が痛快でした。

坂口さん 賛否両論まっぷたつになった回ですね。白熱しすぎて、あのあとお互いに謝りました(笑)。

やきそば あの回は、テニスのラリーのようなトークのやりとりが続いて、ふたりとも突き抜けたところがとても面白かったです。聴いていた人のなかには「何をやってんだ?」と思った人もいるかと思いますが、だからといって途中で辞めてしまったら、どこにでもあるような無個性な内容になってしまいます。

坂口さん 番組が毎週あるということは、試させてもらえる機会も毎週あるということでもあります。今後もいろいろなことを試したいです。

やきそば これまで性別、キャリア問わずさまざまな方と一緒に番組を放送してきて、いかがですか?

坂口さん 自分のキャラクターが強くなかったのが逆に良かったのかな、と思います。キャラが強かったら、もう少し自分のキャラに寄せた内容になっていったかもしれません。

やきそば 個性が強くないことが強みになっていますね。

聴いている人をひとりにしない

やきそば ラジオ番組を放送するうえで、心がけていることは?

坂口さん 誰でも楽しんでもらえる番組を心がけています。もちろん、よくメッセージを送っていただく常連さんもありがたいですが、メールは出さずとも応援してくださっている人も寂しい思いをしなくてすむようにしています。私自身、小学6年生の時に転校してグループに馴染めなくて、寂しい思いをしたことがあるので...。

やきそば まさに、以前、FM FUKUOKAの西川さとりアナウンサーが、「常連さんだけではなく、メールを出していない人も楽しめる番組にしたい」とXに投稿してらっしゃいました。同じようなことを「I love RADIO」第82回でも触れましたが、とても大事だと思います。

坂口さん 私もメールを出していたので常連になる嬉しさも分かるのですが、幅広く楽しんでもらえる番組を目指します。

やきそば ラジオ番組にメールを送ったことがない人が、パーソナリティの話に引っかかって、「いつもは聴いているだけのリスナーですが」といって、珍しい経験のエピソードを送ってくることがあるじゃないですか。それがもとで「こういう経験をした人もこの番組を聴いてらっしゃるんですね!」と盛り上がる瞬間が好きです。

坂口さん そういう時にラジオの面白さを感じます。

憧れのラジオDJ

やきそば 坂口さんのお気に入りの番組はありますか?

坂口さん LOVE FM『月下虫音(げっかちゅうね)』※4 の大田こぞうさんが大好きです。憧れの存在だからこそ、あえてお会いせずに陰で応援したいです。あとは同じくLOVE FM 『スイッチオン! DAYTIME』※5 のAnnaさんも大好きです。聴くと元気が出る声、カッコいいけど距離感の近さを感じます!

※4 月曜〜木曜 21時30分〜23時、日曜 21時〜22時放送。音楽に詳しい大田こぞうがとっておきの音楽を紹介する。マニアックな曲も多い。生きとし生けるものが大好きで、専門家を招いて話を訊く企画も人気。

※5 月曜〜金曜 11時〜15時放送。オフィスで働く人のために、ランチタイムには社会人にとってマストなビジネス情報、海外のHOTなトピックスなどの情報をたっぷりお届け。

Annaは朝のワイド番組を長らく担当していたため、その頃から聴いているリスナーも多い。バイリンガルで英語でもニュースを読む。1月にはRKBラジオの特別番組『Anna Kanna New Year Party Radio』で共演を果たした。

やきそば そのうち「坂口さんに憧れてラジオ業界を目指しました」という人が出てきそうですね。今、学生時代にradikoなどでラジオを聴いたことがきっかけで、ラジオ業界に入ってくる若い人が増えてるんです。

坂口さん 嬉しいですね! 私がラジオの仕事をしていて「いいな」と思うのは、どんなにしんどいことがあってもネタになること。自分が学生時代にメールを送っていた時に感じていたことと同じです。

きっとこの先も楽しくラジオでしゃべっていると思います。ラジオ業界で働くのは楽しいので、一緒に働く人が増えたら嬉しいです。

やきそば 学生時代にFM FUKUOKAの門を叩いた自分に声をかけるとしたら?

坂口さん 「そのまま突き進め!」でしょうか(笑)。あとは「寄ってくる大人に気をつけて」です。夢を持っているといろいろな大人が寄ってきます。良い人もそうではない人もいるので、危機感を養いながら前に進んでほしいです。

たとえ傷つくことがあったとしても、信頼できる人が出てくるはずです。頑張ってきたからこそ出会える人もいますから。

やきそば 常にいろいろな人のことをみていて、将来性を感じて「この人を絶対に応援したい」という思いの人と、「この人は人気があるらしいから、とりあえず声をかけておきたい」という思いの違いに似ている気もしますね。後者は「良い時だけしか相手にしない」というにおいを感じます。

坂口さん ただ、どんな人であろうとも最低限のコミュニケーションをとることは大事なので、そこはきちんとするように...と、昔の私に言いたいです。

やきそば 仕事をしていくうえで、どんな人に会うか、とても大事ですよね。

坂口さん そう思います。相手に対して注意しづらい風潮がありますが、単に褒めてくれるだけではなく、一個人として尊重したうえで、改善点を指摘してくる人の存在もありがたいです。成長を願って言ってくれることは受け入れます。

お土産を意識した番組を

坂口さん せっかくなので私からも質問をしたいのですが、やきそばさんはどんなラジオ番組が理想だと思いますか?

やきそば 僕はラジオでしゃべったり、構成を考えることもあるので、聴いた人にお土産を持って帰ってもらえるような内容にするよう心がけています。何かの情報だったり、くだらない妄想話であってもいいから「聴いていて良かった」と思ってもらえることが理想で、それを意識的にできることを目指しています。

よく「やっぱりラジオは生放送が面白い」と言われますが、番組を意識して展開させずに単にダラダラと放送していたら、一瞬でスイッチを切られて他のメディアに変えられちゃうと思うんです。リスナーとして聴いている場合も「お土産」があると嬉しいです。

ラジオ以外のエンタメが膨大に生まれているなかで、ラジオやポッドキャストを選んでもらえるにはお土産が不可欠なんです。

坂口さん その考えは素敵ですね! 私ももっと頑張りたいです!

やきそば 福岡はセンスの良い裏方(ラジオの作り手の職人)がたくさんいらっしゃるので、坂口さんとスタッフの皆さんとのこれからの化学反応が楽しみです。

坂口さん 環境に甘えず、センスを磨き続けます!

<了>

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