「ゆるゆる富山遺産」の「チューリップテレビ」ローカル局 若手応援特集
*本記事は2015年に取材した記事です。
谷口 菜月 (写真:左)
報道制作局(アナウンサー)配属
担当番組 『ニュース6』(スポーツ担当) 『柴田理恵認定ゆるゆる富山遺産』
2014年4月1日入社
京極 優花 (写真:右)
報道制作局配属 スポーツ担当
2014年4月1日入社
最初の質問ですが、視聴率は気になりますか?
京極 :私は普通に気になります。
谷口 :めっちゃ、気になります。
谷口さんはどのあたりが"めっちゃ"気になるのでしょう?
谷口 :たとえば、自分が担当しているスポーツコーナーとか、どうだったかなって気になっちゃうんです。
京極 :彼女は自分のところだけでなく、「昨日のこの企画コーナー、数字上がってたよ!」とか教えてくれたりするんですよ。本当によくデータを見てると思います。
作り手の立場で視聴率を日々見てると、いろんな気付きがあるんじゃないですか?
京極 :よく同じ報道フロアでは、お米のネタをやると上がるって言ってますね。
谷口 :富山は米の産地ですから。あと、難しいネタが続くと、やはり数字が悪くなっていくという意見はありますね。
京極 :深夜は編成の新田さんにお色気番組をお任せして、日中はお米のネタでしょうか(笑)
視聴率以外に、こういう指標やデータがあったらいいのにな、というのありますか?
京極 :録画視聴率でしょうか。当社で力を入れてる"柴田理恵認定 ゆるゆる富山遺産"は録画して、裏で放送していた水橋高校(富山県代表)のサッカー見よ!っていうツイートが沢山あったので、録画視聴率があったらいいなと思いますね。
谷口 :あと、やっぱり視聴率になってしまうのですが、調査がない週は少し寂しいですね。それこそ、この前の"ゆるゆる富山遺産"も出ないし。当社の看板番組である"ゆるゆる富山遺産"の視聴率が見られないというのは寂しい。毎日、結果が出た方が励みになりますし、毎日見られた方がモチベーション保てます。毎日視聴率データ出して欲しいですね。
京極 :でも、私は悔しくて、視聴率の結果を見られないかな。裏との兼ね合いで、負けてると...。
谷口 :でも、こないだのラクビーの企画は上がってたよ。
京極 :ねっ!?さっきも言いましたけど、いい時は彼女がこうやって教えてくれるんですよ、いつも。これから私ももっと数字を見るようにします!
谷口 :一生懸命作って、深夜まで編集して、ってやってるのに視聴率で負けると、正直悔しいですよね。それが作り手の本音で、そういう意味で視聴率って、励みになります。結局、その数字を励みに汗水流して作った番組が放送されることで、結果的には県民というか、視聴者のみなさんにとってもいいんじゃないかなと思います。
テレビの一視聴者として、家ではどんな見方されてます?
京極 :私はスポーツの担当なので、やはりスポーツ番組は見ておかなきゃなという感じです。インタビューではこういう聞き方するんだとか、こういう返し方するんだとか、こういう視点で取材するんだとか、そういうところを見てますね。
谷口 :私は食リポものは結構見ますね。あと、マツコさんの出てる番組はよく見ます。マツコさんが食べるシーンって、本当においしそうに見えるんです。あー、もうコメントとかもいらないなぁ〜って。マツコさんがチーズ食べているの見て、私、チーズにハマっちゃいました(笑)
お二人は、これからどうやって会社に貢献しようとお考えですか?
谷口 :はじめのうちは色々やって、なんでも出来るアナウンサーになりたいなと思いますね。制作でも出せて、報道でも出せてっていう。ニュースを読まなきゃいけない日もあれば、タレントさんとも絡まなきゃいけない日もあるなど、毎日やる仕事が違います。
また、週末土日で取材が入ったりすると、朝から取材行って、お昼ニュース読んで、ハッピータイムのナレーション読んで、午後から取材行って、夕方ニュース読んで、そこからパブの原稿のナレーション入れたりとかがあったりして・・・。一日の中でもマルチに仕事をこなさなければいけないので、一年生だけど精神的にも鍛えられているんじゃないかと思います。
慣れるまでは結構大変だなと感じてました。アナウンサーとしての一番の仕事はニュースを読むことだと思うんですけど、正直人手が足りないっていうのは会社としてもあって(苦笑)、パスを出そうと思っても受け手がいなかったとしても、自分で突破していけるように・・と思って。だから、個人の資質をあげることも大事だけど、色々こなしていけることも当社では大事なことだと思います。
京極 :私は、受験とか成人式とかそういう若い人が対象のニュースを、若い感覚でとらえて、その温度感で伝えていけたらいいなとは思っています。あとは当社の記者は、時には自分でカメラまわして、自分で編集して、といろんなことをするので、他の人の業務内容、ひいてはその業務をしている人の気持ちも分かってコミュニケーションが円滑にできるっていうことはあると思います。
私もそういう感覚を大事にして、他の人の気持ちを感じながら仕事できるようになりたいです。・・・って、えらそうなこと言ってますけど、私が現場で一番オドオドしてる自信がありますね(苦笑)。
難しい質問ですが、ローカル局が今後より良くなっていくために、どんなことが必要だと思いますか?
京極 :うーーーん、なんだろう。でも、目新しい答えじゃなくて申し訳ないのですが、番組の作りにお金はかけられないのは分かっていることなので(苦笑)、地域住民に近いっていう我々の持っている資産をもっと追求していくっていうことかなと思います。
例えば、当社だと『チューリップ戦隊6チャンジャー』っていう局のイメージCMがあって、私それ凄い好きなんですけど、あれくらいの近い距離感でいることはすごく大事なのかと思います。当社が「ちょっとやんちゃ」っていうイメージを目指しているのも好きです。
現場でこんなんやっていいのか?ってなった時も、まあウチは「ちょっとやんちゃ」だからいいんじゃん?っていう。お高くとまってると、出来ないことだと思うんで。それは当社の話ですが、そういう独自性をそれぞれが発揮していくということかもしれないですね。
谷口 :私の周りの人たちも、これは他局には出来ないだろって言いながらやっているんですよ。そういうの、私も好きです。お高くとまらないっていうのは大事で、一アナウンサーの立場から言うと、賢そうとか綺麗だとか、そういうことじゃなくて、親しみやすいアナウンサーになることが目標ですね。
当社だったらそういう路線がいいと思います。そうやって各局が個性を出しあって、磨きあっていくっていうことかなと思いますね。
京極 :谷口凄いんですよ。この前も選挙で、皆、恐縮してる中、谷口はえらい人たちにガンガン話しかけるんですよ。凄い!って思って。親しみやすさ抜群なんですよね。
谷口 :当社は歴史が浅いからか、いろんな業種から来られた方が多くて、体育会系の上下関係はないように思います。そのお陰か、あまり年代の壁もない感じで、そういう社風も効いてるのかもしれませんね。
京極 :こうやって話してるウチに、またこの会社が好きになってきました。(^^)