M-1グランプリの歴史を振り返る!歴代優勝者と視聴率一覧

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M-1グランプリの歴史を振り返る!歴代優勝者と視聴率一覧

0.M-1グランプリ2024年 視聴率(ビデオリサーチ調べ)

「M-1グランプリ2024」は12月22日(日)に放送され、「令和ロマン」が史上初の連覇で第20代王者に輝きました。2023年大会に続き、決勝ファーストラウンドのトップバッターを務め、「バッテリィズ」に続き2位で通過。最終決戦では「バッテリィズ」、「真空ジェシカ」との戦いを制し、優勝しました。

関東地区の平均個人全体視聴率が18時30分から30分間が8.1%(世帯:12.1%)、19時から190分間の平均個人全体視聴率が12.7%(世帯:18.0%)でした。
また、毎分最高は個人、世帯ともに22時04分、05分で個人15.0%、世帯21.4%でした。

また関西地区では平均個人全体視聴率が18時30分から30分間が10.4%(世帯:15.7%)、19時から190分間の平均個人全体視聴率が18.4%(世帯:25.5%)でした。
また、毎分最高は個人は22時04分、05分で20.3%、世帯は22時05分で29.6%でした。

1.M-1グランプリとは

M-1グランプリは、プロ・アマを問わず、"とにかく面白い漫才"を基準に、最も面白い漫才師を決定する漫才頂上決戦です。2001年から開催されており、2011年から2014年までは一時休止していました。初回の2001年には1,603組が参加し、「中川家」が優勝しました。第20回目となる2024年大会では、史上最多となる10,330組がエントリーしました。M-1グランプリは新たなスターを生み出す場として、多くの注目を集める恒例の大会となっています。

この記事では歴代視聴率や優勝者を紹介しています。

記事の中でご紹介しているサービスはこちら【テレビ視聴率】

2.M-1グランプリ歴代視聴率、歴代最高視聴率の大会は?

M-1グランプリの決勝は毎年生放送で12月に開催されており、その視聴率にも注目が集まります。歴代の視聴率をまとめてみました。【図1】
歴代最高視聴率を記録したのは、関東、関西ともに2008年大会でその年に初めて決勝に進出した「NON STYLE」が優勝しました。ちなみに、「NON STYLE」は初の連覇を目指し翌年の2009年大会にも出場し、3位となっています。(2009年大会の優勝はパンクブーブー)

【図1】M-1グランプリ歴代視聴率、優勝者一覧

関東地区 関西地区
番組名 放送日 曜日 開始 分数 個人全体 世帯 個人全体 世帯 優勝者
M-1グランプリ2001 2001/12/25 18:30 144 4.3 9.0 12.5 21.6 中川家
M-1グランプリ2002 2002/12/29 18:56 118 6.1 10.9 10.1 17.5 ますだおかだ
M-1グランプリ2003 2003/12/28 18:56 118 6.1 10.7 12.8 20.6 フットボールアワー
M-1グランプリ2004 2004/12/26 18:30 144 6.2 11.0 11.4 18.0 アンタッチャブル
M-1グランプリ2005 2005/12/25 18:30 144 7.6 12.6 13.3 22.4 ブラックマヨネーズ
M-1グランプリ2006 2006/12/24 18:30 144 10.2 18.0 20.2 31.1 チュートリアル
M-1グランプリ2007 2007/12/23 18:30 144 11.0 18.6 20.0 30.4 サンドウィッチマン
M-1グランプリ2008 2008/12/21 18:30 144 16.0 23.7 23.7 35.0 NON STYLE
M-1グランプリ2009 2009/12/20 18:30 144 14.5 20.6 20.0 30.3 パンクブーブー
M-1グランプリ2010 2010/12/26 18:30 144 12.4 18.7 14.3 23.4 笑い飯
M-1グランプリ2015 2015/12/06 18:30 150 11.3 17.2 14.4 21.4 トレンディエンジェル
M-1グランプリ2016 2016/12/04 18:30 150 9.5 13.5 16.5 23.8 銀シャリ
M-1グランプリ2017 2017/12/03 18:57 193 10.0 15.4 16.3 24.0 とろサーモン
M-1グランプリ2018 2018/12/02 18:34 26 7.1 11.0 9.8 16.1 霜降り明星
2018/12/02 19:00 180 12.8 18.8 19.6 28.2
M-1グランプリ2019 2019/12/22 18:34 26 7.2 11.5 12.3 18.3 ミルクボーイ
2019/12/22 19:00 190 11.7 17.2 18.7 26.7
M-1グランプリ2020 2020/12/20 18:34 26 8.5 13.7 13.4 19.6 マヂカルラブリー
2020/12/20 19:00 190 13.4 19.8 21.7 29.6
M-1グランプリ2021 2021/12/19 18:34 26 6.8 10.7 10.4 16.3 錦鯉
2021/12/19 19:00 190 12.6 18.5 20.1 28.8
M-1グランプリ2022 2022/12/18 18:34 26 7.5 11.5 12.1 18.7 ウエストランド
2022/12/18 19:00 190 12.1 17.9 21.6 30.1
M-1グランプリ2023 2023/12/24 18:30 30 7.5 11.7 14.7 20.5 令和ロマン
2023/12/24 19:00 190 12.2 17.2 21.4 28.0
M-1グランプリ2024 2024/12/22 18:30 30 8.1 12.1 10.4 15.7 令和ロマン
2024/12/22 19:00 190 12.7 18.0 18.4 25.5

【図1】M-1グランプリ歴代視聴率、優勝者一覧

※それぞれの上位5番組に色付け

3.あのコンビも決勝進出してた?M-1グランプリ歴代決勝進出者は?

M-1グランプリの出場資格は結成15年以内であること(プロとしての活動休止期間は結成年数から除く)。プロ・アマは問わず、2人以上の漫才師であることされています。休止期間前の大会では結成年数が異なり、2001年、2002年は結成10年未満、2010年までは結成10年以内とされていました。出場資格でラストを迎えるコンビはラストイヤーとして特別な戦いに挑んでいます。

【図2】は歴代出場者の一覧です。優勝はしていなくても、今や人気タレントとなったコンビもM-1グランプリに出場しており、M-1グランプリ決勝出場がその後のキャリアに大きな影響をもたらすことがわかります。

2001年の第1回大会には、当時結成2年目の無名の「麒麟」が出場し、その活躍から、以降の大会において無名の状態で決勝まで進出してきたダークホース的存在を"麒麟枠"と呼ぶようになりました。結成年数で出場資格が制限されることもあり、若手も多く、2003年大会における「りあるキッズ」の高校3年生での決勝進出は、歴代最年少です。2004年、「南海キャンディーズ」が男女コンビで初の決勝進出を果たし、新しい男女コンビの漫才の形を示しました。2005年大会では、「アジアン」が女性コンビ初の決勝進出、翌年の2006年には、「変ホ長調」が女性コンビ&初のアマチュアでの決勝進出、同年、「ザ・プラン9」が5人組(当時)として初の決勝進出を果たしています。M-1の出場資格は2人以上の漫才師、プロ・アマ問わずとされていますが、アマチュアは「変ホ長調」、3名以上では「ザ・プラン9」が唯一の決勝進出者です。また、2020年には、おいでやす小田とこがけんのユニットである「おいでやすこが」が決勝2位となり大きな足跡を残しました。

【図2】歴代決勝出場者一覧

番組名 優勝者 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
M-1グランプリ2001 中川家 ハリガネロック アメリカザリガニ ますだおかだ 麒麟 フットボールアワー キングコング チュートリアル DonDokoDon おぎやはぎ
M-1グランプリ2002 ますだおかだ フットボールアワー 笑い飯 おぎやはぎ ハリガネロック テツandトモ スピードワゴン★ ダイノジ アメリカザリガニ
M-1グランプリ2003 フットボールアワー 笑い飯 アンタッチャブル★ 2丁拳銃 りあるキッズ スピードワゴン アメリカザリガニ 麒麟 千鳥
M-1グランプリ2004 アンタッチャブル 南海キャンディーズ 麒麟★ タカアンドトシ 笑い飯 POISON GIRL BAND トータルテンボス 東京ダイナマイト 千鳥
M-1グランプリ2005 ブラックマヨネーズ 笑い飯 麒麟 品川庄司 チュートリアル 千鳥★ タイムマシーン3号 アジアン 南海キャンディーズ
M-1グランプリ2006 チュートリアル フットボールアワー 麒麟 笑い飯 トータルテンボス ライセンス★ ザ・プラン9 変ホ長調 POISON GIRL BAND
M-1グランプリ2007 サンドウィッチマン★ トータルテンボス キングコング ハリセンボン 笑い飯 ザブングル ダイアン 千鳥 POISON GIRL BAND
M-1グランプリ2008 NON STYLE オードリー★ ナイツ 笑い飯 U字工事 ダイアン モンスターエンジン キングコング ザ・パンチ
M-1グランプリ2009 パンクブーブー 笑い飯 NON STYLE★ ナイツ ハライチ 東京ダイナマイト モンスターエンジン 南海キャンディーズ ハリセンボン
M-1グランプリ2010 笑い飯 スリムクラブ パンクブーブー★ ピース 銀シャリ ナイツ ハライチ ジャルジャル カナリア
M-1グランプリ2015 トレンディエンジェル★ 銀シャリ ジャルジャル タイムマシーン3号 スーパーマラドーナ 和牛 メイプル超合金 馬鹿よ貴方は ハライチ
M-1グランプリ2016 銀シャリ 和牛★ スーパーマラドーナ さらば青春の光 アキナ ハライチ カミナリ スリムクラブ 相席スタート
M-1グランプリ2017 とろサーモン 和牛 ミキ かまいたち スーパーマラドーナ★ ジャルジャル さや香 ゆにばーす カミナリ マヂカルラブリー
M-1グランプリ2018 霜降り明星 和牛 ジャルジャル ミキ★ かまいたち トム・ブラウン スーパーマラドーナ ギャロップ 見取り図 ゆにばーす
M-1グランプリ2019 ミルクボーイ かまいたち ぺこぱ 和牛★ 見取り図 からし蓮根 オズワルド すゑひろがりず インディアンズ ニューヨーク
M-1グランプリ2020 マヂカルラブリー おいでやすこが 見取り図 錦鯉 ニューヨーク オズワルド インディアンズ★ アキナ ウエストランド 東京ホテイソン
M-1グランプリ2021 錦鯉 オズワルド インディアンズ ロングコートダディ もも 真空ジェシカ ゆにばーす モグライダー ハライチ★ ランジャタイ
M-1グランプリ2022 ウエストランド さや香 ロングコートダディ 男性ブランコ 真空ジェシカ ヨネダ2000 オズワルド★ カベポスター キュウ ダイヤモンド
M-1グランプリ2023 令和ロマン ヤーレンズ さや香 マユリカ 真空ジェシカ カベポスター モグライダー ダンビラムーチョ シシガシラ★ くらげ
M-1グランプリ2024 令和ロマン バッテリィズ 真空ジェシカ エバース ヤーレンズ トム・ブラウン ダイタク マユリカ★
(同点7位)
ジョックロック ママタルト

【図2】歴代決勝出場者一覧

※★印は敗者復活枠での出場

4.優勝するのは何回目?出番順は?

歴代の決勝出場者を見ると、M-1決勝常連コンビが優勝しているとは限らないように見えます。では、過去の優勝コンビは決勝進出何回目で優勝しているのでしょうか?また優勝時の出番順は何番だったのでしょうか?

【図3】歴代優勝者の優勝時の決勝進出回数と出番順

番組名 優勝者 得点 決勝出番順 決勝進出回数 備考
M-1グランプリ2001 中川家 829 1 1
M-1グランプリ2002 ますだおかだ 612 2 2
M-1グランプリ2003 フットボールアワー 663 7 3 決勝には4回出場
M-1グランプリ2004 アンタッチャブル 673 8 2
M-1グランプリ2005 ブラックマヨネーズ 659 5 1
M-1グランプリ2006 チュートリアル 664 6 3
M-1グランプリ2007 サンドウィッチマン 651 9 1
M-1グランプリ2008 NON STYLE 644 7 1 決勝には2回出場
M-1グランプリ2009 パンクブーブー 651 8 1 決勝には2回出場
M-1グランプリ2010 笑い飯 668 6 9
M-1グランプリ2015 トレンディエンジェル 825 9 1
M-1グランプリ2016 銀シャリ 470 4 1
M-1グランプリ2017 とろサーモン 645 3 1
M-1グランプリ2018 霜降り明星 662 9 1
M-1グランプリ2019 ミルクボーイ 681 7 1
M-1グランプリ2020 マヂカルラブリー 649 6 2
M-1グランプリ2021 錦鯉 655 8 2
M-1グランプリ2022 ウエストランド 659 10 2
M-1グランプリ2023 令和ロマン 648 1 1
M-1グランプリ2024 令和ロマン 850 1 史上初の連覇

【図3】歴代優勝者の優勝時の決勝進出回数と出番順

これを見ると、18組の優勝者のうち11組が初の決勝進出の時に優勝を勝ち取っていることがわかります。初期のM-1グランプリのレジェンドとも言える「笑い飯」が決勝出場9回目で優勝していることを除けば、歴代優勝者の多くは決勝初出場時のインパクトを追い風に勝ち切っているようです。決勝常連組として認識されているコンビは、審査員や視聴者にそのスタイルが認知されている分、優勝へのハードルが上がるのかもしれません。また決勝のファーストラウンドでの出番順について見てみると、トップバッターで優勝したのは2001年大会の「中川家」と2023年、2024年大会の「令和ロマン」の2組です。過去大会では決勝出番順が後半のコンビが優勝していることが多く、出番順は会場の空気も温まっている後半が有利、トップバッターは後に続く出場者を考えると基準点を意識して点数を付けざるを得ないこともあり、最終決戦の3組に残ることも難しいと言われています。しかし、過去のデータと関係なく優勝を掴むコンビもいます。M-1グランプリ決勝を出場回数や出番順に着目してみるのも楽しみ方の1つではないでしょうか。

5.決勝出場4回以上、無冠のM-1コンビ

M-1グランプリ優勝で一躍人気芸人になったコンビも多くいる一方、優勝は逃したものの今や大活躍のコンビも多く存在します。【図4】は無冠のM-1常連コンビをまとめたものです。M-1王者の称号は手にしていないものの、「麒麟」「ハライチ」は決勝に5回出場しておりテレビ番組でも大活躍しています。

【図4】無冠のM-1レジェンドコンビ(出場4回以上)

コンビ名 決勝進出回数 出場年
麒麟 5 2001年、2003年、2004年、2005年、2006年
ハライチ 5 2009年、2010年、2015年、2016年、2021年
和牛 5 2015年、2016年、2017年、2018年、2019年
千鳥 4 2003年、2004年、2005年、2007年
ジャルジャル 4 2010年、2015年、2017年、2018年
スーパーマラドーナ 4 2015年、2016年、2017年、2018年
オズワルド 4 2019年、2020年、2021年、2022年
真空ジェシカ 4 2021年、2022年、2023年、2024年

【図4】無冠のM-1レジェンドコンビ(出場4回以上)

M-1グランプリは、無名のコンビであっても一夜にしてスターへの切符が掴める大会であり、その漫才の面白さだけでなく、そこに至るドラマも含め視聴者をひきつけています。まさに人気芸人への登竜門になっています。

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【本記事で紹介したサービス】
・サービス名:ビデオリサーチ「視聴率
・調査時期:常時(発行形態 日報/週報)
・対象地区:関東地区、関西地区

【参考・引用】
M-1グランプリ公式サイト https://www.m-1gp.com/

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