効果的な番組宣伝とは?「ドラマ」の番宣を考えてみた

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効果的な番組宣伝とは?「ドラマ」の番宣を考えてみた
この記事はこんな方にオススメ!
  • テレビ番組の番組宣伝の施策立案を担当している方
  • テレビ番組の番宣プランニングのための情報を得たい方
  • テレビ番組の効率的な番宣CMの打ち方を知りたい方

番組をより多くの人に見てもらうには効果的な番組宣伝が肝心

皆さんは、ある番組の宣伝施策を考える際、どのようなことを意識されていますか?
番宣はただ行うだけではなく、番組ジャンルや企画・内容に応じて宣伝する内容、場所・タイミングなどを工夫することで、視聴者の関心を高めてより多くの人に視聴してもらえる可能性が広がります。本記事を読むことで、「効果的な番組宣伝」を考える際のヒントとしていただけますと幸いです。

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ドラマを見るキッカケは「広告や宣伝」

各テレビ局でさまざまなジャンルの番組が放送されていますが、今回は、ビデオリサーチが保有する日本最大級の生活者マーケティングデータ「ACR/ex」にて、好きなテレビ番組ジャンルのトップとなっている「ドラマ」を題材に考えていきたいと思います。(図1)

【図1】好きなテレビ番組ジャンル トップ10
【図1】好きなテレビ番組ジャンル トップ10

では、「ドラマ」を見るキッカケとしてどのようなものがあるかを見てみましょう。
ビデオリサーチで実施の、ドラマなどのコンテンツへの関わり方を調べた「コンテンツに関する自主調査」の結果から、ドラマ視聴者の『ドラマを見るキッカケ』を調べてみると「広告や宣伝」がトップで、次いで「周囲の人からのおススメ」が上位に挙がっています。(図2)

【図2】ドラマを見るキッカケ
【図2】ドラマを見るキッカケ

ドラマをより多くの人に見てもらうためには、「広告や宣伝」でいかに興味を惹きつけられるかがカギといえそうです。

ドラマの番宣では「あらすじ・ストーリー」をわかりやすく伝えることが重要

次に、その「広告や宣伝」でどのようなことを訴求すればよいかを考えていきたいと思います。
同じくコンテンツに関する調査にてドラマ視聴者の『ドラマの見る作品を選ぶ基準』を調べてみたところ、「キャスト」「あらすじ・ストーリーの好み」が重視されており、なかでも「あらすじ・ストーリーの好み」は最も重視されている要素となっています。(図3)

【図3】ドラマの見る作品を選ぶ基準として重視しているもの
【図3】ドラマの見る作品を選ぶ基準として重視しているもの

この結果から、番宣で番組の魅力を伝える際には「あらすじ・ストーリー」をわかりやすく伝えることが重要だといえそうです。特に、尺の短い番宣では、キャストを全面に押し出し過ぎてストーリーの伝達がおろそかにならないように注意が必要で、どのようなストーリーなのかが大まかにでもぱっとわかる端的な情報提示が求められるかもしれません。

ターゲットに効率的に番宣CMを届けるには?

では、ドラマの番宣CMを効率的にターゲットに届けるためには、どの放送枠(曜日×時間帯)で流すのがよいのでしょうか?
ここでは、2025年4月に放送開始予定の関東地区のテレビ局Aの「ドラマ」の番宣枠を検討すると仮定した場合の分析事例をご紹介します。今回放送されるのが「ドラマ」なので、ここでの番組ターゲットは「ドラマ好き」の人と定めることにします。

ビデオリサーチの提供する、生活者のさまざまな属性・嗜好を切り口とした視聴率分析が可能なサービス「ADVANCED TARGET」にて、関東地区で「ドラマ好き」の人が『テレビ局Aのどの放送枠をよく見ているか』を見てみましょう。

【図4】は「ドラマ好き」の人の視聴率に応じて網掛けをしたものですが、番組ターゲットの「ドラマ好き」の人がよく見ているテレビ局Aの放送枠は、「火曜21時台」や「土曜22時台」等であることがわかります。(図4)

【図4】「ドラマ好き」のよく見ているテレビ局Aの放送枠
【図4】「ドラマ好き」のよく見ているテレビ局Aの放送枠

これらのような"番組ターゲットがよく見ている放送枠"で番宣CMを流したり番組内でPRを行ったりすることで、番組ターゲットである「ドラマ好き」の人に番組の情報が届きやすくなり、今回のドラマを見てもらえる可能性が高まると考えられます。

※今回はターゲットを「ドラマ好き」として分析していますが、他の手法を使って「恋愛ドラマ好き」「刑事ドラマ好き」といったような、より詳細なターゲットで分析することも可能です。ご興味がありましたらお問い合わせください。

番宣は、番組ジャンルや視聴者特性に応じて効果的に実行することが大事

ここまで、ドラマを題材として「より多くの人にテレビ番組を見てもらうための番宣施策」に活かせる情報をご紹介しました。
ドラマの番宣では「あらすじ・ストーリー」をしっかり伝えることが重要で、見て欲しい人に届きやすい放送枠を把握した番宣が大事だということもご理解いただけたかと思います。

今回は一例として「ドラマ」の効果的な番宣枠の分析についてご紹介しましたが、ドラマ以外の番組も同様に分析が可能です。
より多くの人に番組を見てもらうためには、番組ジャンルや視聴者特性に応じて適した番宣の内容や場所・タイミングを分析して把握した上で、PDCAを回していくことが重要です。

ビデオリサーチでは、テレビ以外のメディアも含め番宣のプランニング(例:活用メディア選定、メディア配分、番宣枠検討)や効果検証に役立つ分析メニューをご用意しています。

ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

本記事の取り組みにご興味がある方はこちらからお問い合わせください!

【ご紹介した調査データ概要】
<図1>
・サービス名:ビデオリサーチ「ACR/ex
・調査時期:2024年4~6月(春調査回)
・調査地区:東京50Km圏
・調査対象者:12~69歳
・サンプル数:4,936s

<図2・3>
・調査名:ビデオリサーチ「コンテンツに関する自主調査」
・調査時期:2022年12月~2023年1月
・調査地区:全国
・ターゲット:15~69歳のドラマ視聴者[年1日以上] ※中学生除外 ※マスコミ・エンタメ・調査会社除外
・サンプル数:213,843s

<図4>
・サービス名:ビデオリサーチ「ADVANCED TARGET
・地区:関東(PM)
・期間:2024/9/30(月)~12/22(日)
・指標:テレビ局Aの曜日別×時間帯別(毎60分)リアルタイム視聴率
・ターゲット :テレビ番組嗜好ジャンル「国内ドラマ」
・サンプル数:2,137s

関連記事:「多様化する視聴者を捉える「ADVANCED TARGET」分析事例

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