小西未来の記事一覧
記事数: 84件
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】先行投資でリードを築いた動画配信の"覇者" Netflix
米動画配信最大手Netflixの有料会員がついに2億人の大台を突破した。 先日行われた決算発表において、2020年10~12月期に850万人の新規会員を獲得し、全世界の有料会員数が2億370万人に到達したと発表した。 会員増の原動力は、新型コロナウイルス感染予防による巣ごもり需要の追い風に加えて、豊富で魅力的なオリジナルコンテンツにあるといえるだろう。 この期間(2020年10~12月)にも
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】ディズニーが投資家向けイベントで新作を大量発表
新型コロナウイルスが引き起こしたパンデミックは、今もなお、アメリカの映画界に深刻な影響を及ぼしている。再開した映画館は入場制限が課せられているうえに、スタジオが注目作の公開を相次いで延期したり、新作をストリーミング配信しているため、観客を動員できる魅力的なコンテンツが少ない。 制作に関しても少しずつ再開しているものの、厳格な感染予防対策が敷かれているため、コストが増大し、陽性者が出るたび中断
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】新型コロナウイルスが変える映画のライセンスビジネス
大作映画を抱えるスタジオの配給担当にとって、公開日の選定ほど重要なことはない。毎週のように注目作が封切られる昨今のアメリカでは、公開第一週に好成績を叩き出さなければ作品が埋没してしまうリスクがある。だからこそ連休や夏休みなど動員が期待できる日程を選ぼうとするのだが、往々にして絶好のポジションは他社作品に取られているものだ。そこで、数年先のカレンダーをひっぱりだして、制作が始まっていない新作の公
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】withコロナの労使協定が締結。ハリウッドが再開へ
新型コロナウイルスの到来によって休止状態にあったハリウッドが、ようやく稼働をはじめた。 ディズニーやワーナー、ユニバーサル、ソニーといった映画会社や、テレビ局など、300社を代表する業界団体AMPTP(Alliance of Motion Picture and Television Producers)は、DGA(米監督組合)やSAG-AFTRA(米俳優組合)、IATSE(国際映画劇場労働組
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】実写版「ムーラン」、PVODスルーの衝撃。映画配給のニューノーマルとなるか?
新型コロナウイルスの感染拡大でストップしていた「ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題)」や「マトリックス4(仮題)」の制作が再開した。中止が取り沙汰されていたベネチア国際映画祭やトロント国際映画祭も、規模を縮小しながらも無事開催されるなど、コロナ禍でも映画界は復活しつつある。 だが、興行に関しては、いまだに見通しは明るくない。感染者数の多さから映画館の営業が許されていない国や地域が多いう
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】新型コロナの影響でドライブインシアターに脚光
アメリカにおいてドライブインシアターが、再び脚光を浴びている。新型コロナウイルスと共生するための新しい生活様式に、過去の遺物と思われていた娯楽施設が見事に当てはまったためだ。 そもそも巨大な駐車場にスクリーンを配置し、自動車に乗車したままの映画鑑賞を提供する屋外映画館がはじめて登場したのは、1930年代のこと。だが、ドライブインシアターが全盛期を迎えるのは1950年代に入ってからで、ピーク時の19
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】「ハミルトン」が切り開くライブ・キャプチャーの可能性
「ウエスト・サイド物語」や「サウンド・オブ・ミュージック」の時代から、最近の「レ・ミゼラブル」や「マンマ・ミーア!」に至るまで、ハリウッドの映画界はブロードウェイ劇を題材にしてきた。 演劇を映画に移植する場合、ストーリーや人気曲などは維持しつつ、映画に変換する作業が必要となる。たとえば、演劇では大道具や照明によって作られている物語の舞台は、実際のロケーションに置き換えられるし、役者もぐっと抑
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】低予算&リモート可能! "スクリーンライフ"映画は新たな人気ジャンルとなるか?
今年3月、新型コロナウイルスの感染拡大により、ハリウッドでは映画やテレビの制作が一斉にストップした。アメリカ各州で外出禁止令が段階的に緩和され、ようやく制作再開の動きが出始めているものの、さまざまな安全対策を講じる必要がある。ワクチンや治療薬が開発されるまでは、映像制作の現場が元に戻ることはなさそうだ。 そんななか、コロナ渦の影響をまったく受けずに制作を続けているBazelevsという会社が
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】米興行界の復活のシンボル「TENET テネット」は、予定通りに公開できるのか?
現在ハリウッドで活躍する映画監督に値付けをするとすれば、おそらくクリストファー・ノーラン監督に最高額がつくだろう。なにしろ、「ダークナイト」シリーズをはじめ、「インセプション」「インターステラー」「ダンケルク」と彼の作品はコンスタントにヒットを飛ばしているし、そのほとんどがオリジナル作品である。ハリウッド大作の大半が続編や原作に依存しているなかで、自ら企画を立ち上げ、ヒットに繋げているのだ。
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【小西 未来のハリウッドのいま、日本のミライ】カリフォルニア州が外出制限を1段階緩和。コロナ対策の制定を急ぐハリウッド
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて経済が急激に悪化するなかで、全米各地で経済活動再開に向けての議論が活発に行われている。現在は米共和党の知事の州を中心に外出制限の緩和が進む一方で、米民主党の知事が率いる州では気の引き締めを訴えている。今年米大統領選挙を控えているトランプ大統領が対立を煽っていると言われていることもあり、未曾有のパンデミックの最中にあってもアメリカは二分されているのだ。 政治