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ビデオリサーチ、デジタルクローン手法を活用した『リサーチ4.0』の開発を開始~パーソナル人工知能に特化したオルツとのパートナーシップを2021年1月に締結~
株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:望月 渡)は「P.A.I.(パーソナル人工知能)」の開発を進める株式会社オルツ(本社:東京都港区、代表取締役:米倉 千貴、以下「オルツ」)と2021年1月にパートナーシップを締結しました。これにより、『リサーチ4.0』※1の研究開発を目指します。
ビデオリサーチは、新たな技術によるマーケティングやリサーチ方法の開発を『リサーチ4.0』と位置づけ、研究を開始しました。この度、様々なAIソリューションの開発を通して企業の課題解決に挑むオルツとパートナーシップを締結することにより、『リサーチ4.0』の開発をさらに加速いたします。
今回開発を進める『リサーチ4.0』は、従来のリアルモニターに加え、新たに5,000万~1億人のテレビとACR/ex※2情報を兼ね備えたデジタルモニターへの調査が可能となります。また、クローンDMP※3を活用することによって仮説検証の実施も可能となり、時間とコストの削減が見込まれます。個人情報保護が厳格化されているなか、個人情報を保有しないデジタルクローンの活用が期待されます。
昨今のマーケティング領域は、センシング技術やデータ通信技術の飛躍的な進歩により、実数ログを利用した生活者の情報を示そうとするDMPなどが加速しています。一方で、個人情報の保護が重要な責務となり、従来のリサーチ手法では様々な許諾が必須となる課題もありました。
今回のパートナーシップの締結により、オルツが保有する個人の価値観をデジタル上で再構築するパーソナルAI「デジタルクローン」に、ビデオリサーチの様々なリサーチデータとその分析ノウハウをインプットすることで、従来の調査手法における課題を解決することが可能となり、既存の技術とは全く異なる次世代型の「リサーチ技術」の実働を目指し開発を進めます。
<デジタルクローン活用のイメージ図>
当社は、このリサーチ技術により既存のリサーチの在り方を変え、世界初のAIクローン技術による『リサーチ4.0』で新たなイノベーションを開発、情報ビジネスの革新に取り組んでまいります。そして次世代型マーケティング会社に変革していくことを目指します。
※1. リサーチ4.0
AIによるデジタルクローンに代表される、新たな技術による次世代型のマーケティング技術、リサーチ技術。なお、当社では、「リサーチ1.0」=「人的対面調査」、「リサーチ2.0」=「PCインターネット調査」、「リサーチ3.0」=「ログ、センシングデータ」と位置付けています
※2. ACR/ex
生活者の属性や商品関与、メディア接触など網羅的に調査した、代表性のある大規模シングルソースデータ
※3. DMP=Data Management Platform
【株式会社ビデオリサーチ】
株式会社ビデオリサーチは、日本国内で唯一テレビ視聴率データを提供する調査機関として1962年に設立されました。 以来、日本国内におけるテレビ視聴率調査やラジオ聴取率調査をはじめとする各種メディアデータやマーケティングデータなど最先端のデータを提供し、企業のマーケティング課題に対するトータルサポートを行っています。
【株式会社オルツ】
株式会社オルツは、2014年11月に設立、以来、自然言語処理領域を中心に、高度かつユニークな技術で様々なAIソリューションを開発し、顧客企業の抱える課題を解決しており、個人の価値観をデジタル上で再構築するクローン技術によるP.A.I.*(パーソナル人工知能)の研究開発を通じ、ユーザに応じた AI ソリューションの提供を目指しています。
* P.A.I.(パーソナル人工知能)とは、私たち自身の意思をデジタル化し、それをクラウド上に配置してあらゆるデジタル作業をそのクローンにさせることを目的としたAIです。
●「P.A.I.」はオルツの登録商標です。