ニュースリリース
ビデオリサーチでは、ビジネスフォーラム「丸の内ブランドフォーラム(以下MBF/東京都千代田区、代表:片平秀貴氏)」とともに企業や商品のブランド力を測定する調査「ブランドの森」を実施しています。
今回、「ブランドの森2024」の調査結果がまとまりましたので一部ご紹介いたします。
注目ポイント
1.SDGsに取り組んでいる企業の3トップは「サントリー」「トヨタ」「ユニクロ」
2.好感の高いメディアでは「Instagram」が首位を獲得
3.Z世代人気は"プチプラ"ブランドが多い中、"ハイブラ"「Dior」が健闘
1.SDGsに取り組んでいる企業の3トップは「サントリー」「トヨタ」「ユニクロ」
【SDGs(環境問題や社会問題など)に取り組んでいる企業】について、好感を持つ企業として挙がったブランドTOP5は以下【図1】の通り。
100票以上獲得したのは1位の「サントリー」と2位の「トヨタ」。
「水と生きる」をコーポレートメッセージに掲げる1位の「サントリー」は、水にこだわりを持ち、水を大切にする姿勢や森林保全の取り組み発信などが、SDGsに積極的に取り組んでいると捉えられている様子がうかがえる。
2位の「トヨタ」はカーボンニュートラルの実現を掲げ、ハイブリッド車や電気自動車に力を入れてグローバル展開を行っている企業であることが、SDGsに取り組んでいる企業としてイメージされているようだ。
2.好感の高いメディアでは「Instagram」が首位を獲得
【情報・メディア】で好感を持つものをあげてもらったところ、前回2位だった「Instagram」が1位を獲得。(【図2】)「YouTube」も4位→2位にジャンプアップしており、SNS系のメディアの順位入れ替えが特徴的な結果となった。
3.Z世代人気は"プチプラ"ブランドが多い中、"ハイブラ"「Dior」が健闘
「ブランドの森2024」では「情報・メディア」や「ファッション」「教育」など全17ジャンルについて好感を持つブランドを純粋想起で挙げてもらっているが、全体(18歳以上個人)と比べ、よりZ世代に「好きなブランド」として刻まれているのはどんなブランドなのかをジャンル横断でランキング化したのが以下【図3】。※1
トップはトレンドにのったファッションをプチプラ価格で提供するネット通販「GRL(グレイル)」。
2位の「SHEIN(シーイン)」、6位「Honeys(ハニーズ)」、7位「CANMAKE(キャンメイク)」も低価格が売りのブランドといわゆる"プチプラ"がランキングを席巻する中、世界的"ハイブラ"の「Dior」が5位と8位に美容とファッションの2ジャンルでランクイン。
新型コロナウイルスの5類移行によりマスクを外す人も多くなり、リップメイクを楽しむシーンが戻ってきたことでプレゼントとしても人気の同ブランドが選ばれる機会が増えたことや、東京都現代美術館にて22年12月~23年5月まで開催された展覧会が人気を博したことなどが影響していそうだ。
ジャンルとしては、ファッション3、美容3、教育2、メディアとショップが各1、と「衣・食・住」のうち「食・住」が入っていないのが特徴的といえる。
【ブランドの森調査(旧ブランド生態調査)とは】
首都圏・関西圏の18歳以上の男女9,398人(2023年10月の調査の実績)を対象に、提示した複数の領域ごとに「好きなブランド」と「好きな理由」を自己記入してもらう純粋想起法に基づく調査。
『何人の頭の中に、好きなブランドとして刻印されているか』を測ることにより、各ブランドが生活者とどのように接点を持っているのかに加え、各ブランド間の関係性を明らかにすることを目的とし、MBFが2019年より毎年実施している。
<調査対象ジャンル> *一部抜粋
食品・飲料/日用品・生活雑貨/情報・メディア/スマホ・アプリ/ファッション/住まい/クルマ・交通/美容・健康など
※1:Z世代(18~24歳)の票数÷18歳以上個人の票数で算出
【丸の内ブランドフォーラム(MBF)概要】
2001年、過去に例を見ない規模の「街のブランドづくり」が始まろうとしていた東京・丸の内を本拠に、「ブランドという社会現象」を学び、実践し、交流する集団として創設。
2019年からは人々の生活の中でのブランドの実態が一目で鳥瞰できるデータサイエンス手法「ブランドの森」を開発し、年1回調査を実施している。現在、食品、住まい、交通など採用企業が拡大中。
【MBF代表:片平 秀貴氏】
大学院修了後、大阪に8年、英国に3年、米国に3年在住。その後大学教官(大阪・東京)を29年勤める。
2004年に大学を退官しMBFを創設。また、学部生と若手社会人からなるMBF片平ゼミを主宰し、各種研究を行っている。
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