多様なシニアを理解するために~価値観で分類した6タイプ~
ビデオリサーチひと研究所が開発「シニア価値観セグメント」とは
先進国を中心に世界的にも進んでいる少子高齢化。日本はその最先端を走っており、2024年時点の日本人の平均年齢は48.7歳、国の定義における高齢者=65歳以上の人口比率は29.4%と推計されています。(出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」公表資料<出生中位(死亡中位)推計>)
平均年齢が50歳近く、65歳以上の占める割合が3割に迫る"オトナの国"・日本において、シニアはマーケティングを考える上でも重要ターゲットです。
ビデオリサーチひと研究所では、人口ボリューム的にも多く、考え方も行動も多様化・複雑化しているシニア層を理解するための新たな切り口として"価値観"でシニアを分類したセグメントを開発しています。
価値観は6タイプに分類され、それぞれを行動が積極的か控えめか、志向が伝統的・保守的な傾向か変化や刺激を好む傾向かという2軸4象限上にプロットしています。
※ビデオリサーチひと研究所では独自の調査・研究の結果、「シニア」を55歳以上と定義しセグメント分類をしています。
縦軸=行動軸 上:積極的 下:控えめ / 横軸=志向軸 左:伝統・保守的(従来型) 右:変化・刺激選好(新型)
各セグメントの特徴
悠々自適な富裕層! アクティブトラッド
リタイアして悠々自適に暮らしている方が多く、お金有り時間有り。消費も行動も積極的だが、伝統的な家族観が強い。いわゆる「アクティブシニア」と言われてきたイメージに最も近い。
自分のために積極消費 ラブ・マイライフ
若さや美への追求心、アンチエイジング意識が強く、新しい物好きで情報通、流行にも敏感。「新型」のアクティブシニアのひとつ。
楽しみながら人に尽くす 社会派インディペンデント
人とのつながりを大事にし、新しい人脈を築くことや世代を超えた交流にも意欲的。「新型アクティブシニア」のもうひとつのパターン。
第二の人生模索中 セカンドライフモラトリアム
社会に取り残される不安感や、人や社会とつながりたい思いは強い。が、その術がわからず、これからの人生をどう過ごしたらよいのか模索している。
お金が判断基準? 身の丈リアリスト
何かとお金がない、お金がかかるからできないという諦め感を口にする。お金を本当に持っていないわけではないが、将来不安からか消費行動は消極的。
望みは現状維持! 淡々コンサバ
現在の生活に十分満足していて、これ以上に多くを望まない。強い主張をももたず、日々淡々と平穏な暮らしを送っている。従来言われてきた「高齢者」イメージに最も近い。
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「シニア価値観セグメント」は、ビデオリサーチの日本最大級のマーケティングデータ「ACR/ex」(※)に搭載されており、様々な項目と組み合わせての集計分析が可能です。ご要望の方はお気軽にお問合せください。
※「ACR/ex(エーシーアール エクス)」は、2014年より毎年、主要7地区において10,700人に対し約15,000項目を調査しており、生活者を"意識"と"利用・購入者"の両側面で捉えた、日本最大級のマーケティングデータです。