テレビCMのリーチとフリークエンシーとは?視聴率やデジタル広告との違いについても解説

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広告・マーケティング
#CM #R&F Plus #広告
テレビCMのリーチとフリークエンシーとは?視聴率やデジタル広告との違いについても解説
この記事はこんな方にオススメ!
  • テレビCMの出稿効果を知り、次の宣伝に活かしたいと考えている方
  • キャンペーンの特徴に合わせた出稿プランを練りたい方
  • テレビCMの出稿で競合・ライバル社と差をつけたいと考えている方

リーチ&フリークエンシーとは

テレビ広告(CM)における「リーチ」と「フリークエンシー」を端的に表すと、以下の通りです。

・リーチとは:一定の期間内で、テレビCMに一度でも接触したことのある個人(世帯)の割合。
・フリークエンシーとは:テレビCMに接触した回数。同一の個人(世帯)がテレビCMに何回接触したかを示す指標。

ちなみに、「リーチ」と「フリークエンシー」はテレビ広告だけでなく、テレビ視聴やデジタル広告で使われる言葉でもあります。以下は、簡単に対比した表です。

テレビ広告 テレビ視聴率 デジタル広告
リーチ 一定の期間内で、テレビ広告に一度でも接触したことのある個人(世帯)の割合。 複数以上の番組時点(毎分)を対象にして、番組の長さに対し、ある一定の視聴判定条件を1回以上満たした個人(世帯)の比率。 配信しているデジタル広告に接触したユーザーの数。
フリークエンシー テレビCMに接触した回数。同一の個人(世帯)がテレビCMに何回接触したかを示す指標。 番組の視聴回数。視聴判定条件を満たした視聴をカウント。 同一ユーザーが、配信しているデジタル広告接触した回数。

テレビ広告(CM)におけるリーチの具体例

図1はテレビCM【α】の接触状況をまとめたものです。テレビCM【α】は5回放送されており、A~Dの4人がそれぞれどのように視聴したかを、接触あり「〇」、接触なし「×」で示しています。

図1の場合、Aさん・DさんはテレビCM【α】に一度接触しているため、リーチの判定は○となります。
一方でBさん・Cさんは、テレビCM【α】に一度も接触していないため、リーチの判定は×となります。

そのため、一度でも接触した割合は4人中2人、つまり50%となります。

テレビ広告(CM)におけるリーチの具体例

テレビ広告(CM)におけるフリークエンシーの具体例

テレビCM【α】に接触した人をベースに、「1人の視聴者が何回CMに接触したか」がフリークエンシーの値になります。

図1のテレビCM【α】の例でいえば、Aさん=5回、Dさん=3回といった値です。

また、通常フリークエンシーは平均視聴回数という意味でも使われており、その場合は「各視聴個人(世帯)における平均視聴回数」と定義され、図2では平均視聴回数=4回となります。

テレビ広告(CM)におけるフリークエンシーの具体例

リーチ&フリークエンシーの重要性

テレビCMを出稿する際、しばしばリーチの値やフリークエンシーの回数が目標として設定されることがあります。

この目標設定によってテレビCMの効果が異なってくることがあるので、出稿プランを計画する際の目標設定が非常に大事になります。目標設定においては、GRP※の考え方が関わってきます。

※GRPとは、「グロス・レイティング・ポイント」の略で、ある期間中に放送したテレビCMの視聴率の合計です。

例:100GRPを1%の視聴率の番組に流した場合、CMを100本放送できます。

視聴率1%×100本=100GRP

視聴率1%ということは、視聴者になりうる人の総数が100人だとした場合、1人が接触しているということになります。
極端な話ですが、100本のテレビCMについてリーチとフリークエンシーの考え方を考慮すると、CM100本全て対し1人が接触した場合でも、100本全てに対し100人が1回ずつ接触していた場合でも同じ100GRPという表記になります。

リーチ フリークエンシー
視聴者1人が接触していた場合 1% 100回
視聴者100人が接触していた場合 100% 1回

つまり、単純に100GRPのテレビCMを出稿するといっても、リーチとフリークエンシーのそれぞれの目標値によって効果が全く違うものになります。そのため、プランニングの段階でどのような数値を目標として設定するのかがポイントです。

詳細は次項で解説していますが、特に、テレビCMは出稿パターンや地区によって、同じGRPで獲得できるリーチやフリークエンシーに差異が生じます。そのため、各地域に合わせたプランを練ることでより効果的な出稿を行うことができます。

こうしたリーチとフリークエンシーの理解が効果的なテレビCM出稿へと繋がります。

目標数値の設定

プランニングを効果的に行うためには、出稿する地区などを考慮した事前のシミュレーションが重要になります。なぜなら、それぞれの地区で同じGRP分テレビCMを流したとしても、地区ごとでのリーチやフリークエンシーは異なるからです。

例えば、図3のように目標リーチ80%をKPIとした場合、関東地区では950GRPの出稿を行う必要があるのに対して、熊本では1000GRP、青森では550GRPといったように地区ごとで達成基準が変わります。

※GRPの値はダミーです。実際のスコアは お問合せください。

目標リーチ80%とした場合の必要GRPは?

今回の一例では、1日のうち5時~29時の間(全日型※)で該当地区にある全てのテレビ局(全局使用)でテレビCMを流した場合の地区比較をしています。

※全日型とは曜日・時間帯の指定をせず、文字通り「全ての日(時)」にCMを放送するパターンを指します。なお、全日型の詳細や他のパターンについては、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

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各地区でリーチに差が出る要因としては、視聴傾向も大きく影響しますが、「どのテレビ局でテレビCMを流すのか?どの時間帯で流すのか?」といった点で変わります。

例えば、テレビ局が5局ある地区と2局のみの地区では、前者の方がテレビCMのリーチが高くなり、時間帯をゴールデンタイム(19時~22時)に絞ればフリークエンシーが多くなる傾向にあります。

つまり、正確に出稿効果を可視化するためには各地区の露出度(使用局数、時間帯といった変数)を加味してシミュレーションを行う必要があります。

さいごに

テレビCMを流す量(GRP)によっては、必要リーチを早々に達成してフリークエンシー過多になる場合もあります。何度も同じCMに接触すると不快感を与えてしまう場合があるので、効果を最大限発揮するリーチとフリークエンシーのプランを練る必要があります。
そのためには「事前のシミュレーション→事後の結果確認→次回プランの検討」が重要です。
ROAS(広告の費用対効果)が求められる広告効果を最大化するよう一度テレビCM出稿の健康診断を行ってみてはいかがでしょうか。
「テレビCMの出稿量が分からない」「細かな出稿計画を立てたい」といったお悩みに対してビデオリサーチで提供するR&F Plusではシミュレーションによる効果可視化を行うことができます。

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【本記事で紹介したサービス】
サービス名:ビデオリサーチ「R&F Plus
対象地区:関東
ターゲット:世帯、全日型、全局使用

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