テレビの記事一覧
記事数: 418件
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「貴島誠一郎」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第9回 「株を売るより、夢を売りたいんです!」 山一證券の営業マンだった男がTBSの中途採用試験を受けた際、そう言い放った。 のちに『ずっとあなたが好きだった』(1992年)で「冬彦さん」ブームを巻き起こす名プロデューサー・貴島誠一郎氏である。 その後も『ダブル・キッチン』(1993年)、『誰にも言えない』(1993年)、『スウィート・ホーム』(
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VRデータでみるコロナ禍とメディア動向 vol.3 STAY HOME期間のテレビ視聴動向について〜ジャンル別視聴率の動向を振り返る〜
コロナ禍で外出自粛が長引く中、在宅率が上がるとともに総世帯視聴率(HUT)は2月末ごろから上昇し始め、前年比は約1.2倍ほどになりました。では、生活者が視聴していたのはどのようなテレビ番組だったのでしょうか。 4月時点では生活者が見たいジャンルとして「お笑い番組」「アニメ」「洋画」が挙げられ、バラエティーや映画といったコンテンツの需要が高まっていることがわかっていますが(※1)、 今回はこのような
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連載特別企画第三弾 新視聴率のスタートで変わること〜全国推計視聴数からみた朝ドラ「エール」〜
「新視聴率のスタートで変わること。」と題して、2020年4月にリニューアルした視聴率の理解を深めていただけるよう過去2号にわたって連載してきました。第一弾は、全地区「52週化・PM化」になることで、「毎日」「世帯・個人の両データ」が捉えられること、番組制作、編成上においてPDCAが迅速に行えるようになることをお伝えしました。第二弾では、「全地区でのタイムシフト測定開始」として、リアルタイム視聴率だ
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新連載 USAメディアレポート「米テレビ局がもつ3つの魅力」
本号よりスタートした連載企画。テレビを取り巻く視聴環境やビジネスの枠組みが大きく変化している中、アメリカのメディア業界と市場は今、どう変化しているのか、そのトレンドをビデオリサーチ USA社長の谷口がレポートします。 巷では、「テレビ離れ」と言われるようになって久しく経ちます。しかし、テレビ業界の最先端を行くアメリカでは、この10年を「ゴールデン時代」、一部では「プラチナ時代」と呼ぶ人がいるほど、
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VRデータでみるコロナ禍とメディア動向 vol.1 コロナ禍で 生活者の視聴はどう変化したか~緊急事態宣言下の生活者をデータで振り返る~
当社では、新型コロナウイルス感染症拡大が及ぼす生活者のメディア接触行動や生活・意識の変化について、4〜5月にかけて視聴率やインターネット視聴データ、生活者データベース「ACR/ex」等の様ざまなデータを分析し情報発信を行ってきました。 今回はこの間のプレスリリースの内容を中心に抜粋・補足し、歴史的な出来事となった緊急事態宣言下の生活者とメディアの関係を振り返ります。 記事の中でご
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【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】『M 愛すべき人がいて』を通じて今のドラマへの思い
【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第26回 テレビ朝日で土曜23時15分に放送されているドラマ『M 愛すべき人がいて』の脚本を書かせていただいてます。 コロナ禍で放送が始まり、第一話放送後、ネット上で総ツッコミをいただきました。ドラマ自体のいろんな危うさというか、台詞が大げさだったり、演技だったり、演出だったり、すべてにおいて。そして、ドラマに出てくる田中みな実さん演じる礼香とい
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「石田弘」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第8回 石田弘氏、その名よりも「ダーイシ」と呼ぶほうが馴染みがあるかもしれない。言わずとしれた『とんねるずのみなさんのおかげです。』(フジテレビ)などを手掛けた名プロデューサーである。 大学時代からフジテレビでアルバイトを始め、そのままフジテレビに入社。フジテレビの制作部門分社化を受け、フジ制作に出向し、音楽番組を手掛けるようになった。キャロルが
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Synapse編集部が行く!日本アニメの現状 Vol.5 「アニメの楽しみ方の変遷」
これまではアニメの制作側に焦点を当ててきましたが、今回はアニメを楽しむファンの方に焦点を当てて日本のアニメの現状をお伝えします。(Vol.1、Vol.2、Vol.3、Vol.4に続き、Synapse編集部が取材した内容を元にお伝えします。) 1.時代の変化 平成というのは、多様化と分散化が際立った時代と言えます。 昭和の時代は一極集中で、美空ひばり、長嶋茂雄、石原裕次郎、力道山、大鵬などの国民的ス
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【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】 コントは作品になる
【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第25回 志村けんさんが亡くなられたことは非常に残念でなりません。 亡くなられてから追悼番組がいくつか放送されていました。フジテレビのゴールデンタイムで放送されたのは、志村さんの『バカ殿』や『だいじょうぶだぁ』などの名作コント番組。スタジオにはドリフのメンバーやコントを一緒に演じた盟友たち。 放送される前に僕は「亡くなられてそんなに時間もたってな
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世界中で感染拡大「新型コロナウイルス」による環境変化は、テレビ視聴にどのように影響する?
〈「新型コロナウイルス」の猛威〉 2020年の1月中旬から日本でも感染が確認されはじめ、今もなお外出の自粛要請やオリンピックの延期など、我々の暮らしに大きな影響を与えています。国内の感染者数は1万5,000人を超え、世界では370万人以上の感染者が確認されており(5月7日午前10時時点)、その数字はこうして記事を書いている間も増え続けています。家にいる時間が増えたことによって、人々のテレビの視聴