ニュースリリース
株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:望月 渡)は、「ACR/ex調査(東京50㎞圏・7月)」よりニューノーマル時代における生活者の状況をまとめましたのでお知らせいたします。 2020年7月は経済活動の再開、感染者数増加、徹底した基本的感染対策の実施など、ウイルスと共存する"新しい社会"を目の当たりにする毎日となりました。今回は今までにない社会変化が生活者にどのように影響し、どのような意識の変化をもたらしたのかご紹介いたします。
※以降12-69才データ(東京50㎞圏)を中心に結果の一部を掲載しております。詳細は文末のACR/ex調査概要、全設問の調査レポートはこちらをご参照ください。
<今回のリリースのポイント>
・「コロナ太り」や「変化ストレス」など、7割以上の人が体調変化アリ
・在宅増・外出減、女性にとってメリハリない行動パターンはストレスのもと!?
・ニューノーマル社会では、「健康」と「家族との生活を含めたワークライフバランス」を最重視
◇「コロナ太り」や「変化ストレス」など、7割以上の人が体調変化アリ
<体調の変化・症状>
・体調について全体の74%に変化があり、「太った(41%)」が最も高く、次に「ストレス(33%)」が全体的に高い。特に30~50代において体調変化の意識が高い。 (図表1・2・3)
・「太った」と「ストレス」について他変化との関係性をみると、「太った」より「ストレス」意識がある方が全般的に他の変化との重複が多く、体調の変化にストレスが影響していることがうかがえる。(図表4)
・「太った」意識は全体で4割、年齢別では40代(47%)が最も高い。(図表2・3)
・「ストレス」意識は性別の違いが大きく、女性(41%)が男性(26%)を15pt上回っている。女性は年齢別で20~40代が4割以上と高く、職業では主婦層(47%)が女性有職(40%)より7pt高くなっている。(図表2・5)
◇在宅増・外出減、女性にとってメリハリない行動パターンはストレスのもと!?
・女性にフォーカスして平日における生活時間をみると、午前8時から18時のメインの生活行動は、主婦の「家事・身の回りの用事(38%)」は前年より7pt増加、有職女性の「仕事(46%)」は7pt減少している。 (図表6内の右上図表)
・日中の時間帯において有職女性は「仕事・勉強」について正午に減少が見受けられるが、主婦の日中は時間の区切りがあまりなく、緩やかな変化になっている。さらに正午の「家事(30%)」は前年より12pt増加など前年より負担が大きくなっている。
・午前8時から18時の起床在宅が、昨年に比べ主婦、有職女性ともに10pt以上増えている。一日を通じて外出が少なく限定的な行動範囲でメリハリの少ない生活が、先述の女性のストレスの高さの一因になっていると推測される。(すべて図表6より)
◇ニューノーマル社会では、「健康」と「家族との生活を含めたワークライフバランス」を最重視
<生活変化によるプラス要素・新生活での重視項目>
・生活変化によるプラス要素は"家族との生活時間が増えた(45%)""健康意識が高まった(34%)""生活を見直すきっかけになった(30%)"の順で高く、他にも新しい生活様式の素地となる様々な"見直し"が上位になっている。 (図表7)
・新しい生活で"とても重視する"をみると、"健康管理・体力づくり"と"家族との時間の確保"が約4割と高い。また、"多様性ある働き方の実現(42%)"も社会に向けた期待として高くなっているなど、ニューノーマルでは健康と家族時間を最優先するワークライフバランスが求められている。(図表8)
※"多様性のある働き方の実現"については別紙報告書に掲載
新型コロナウイルス感染による影響の中、今までにない新しい社会の実現に生活者の意識が向いている様子が見受けられる結果となりました。ニューノーマル社会では「健康」と「家族」を基軸としたライフスタイルが最重視されています。生活者の期待に応えるより良い社会づくりに向け、当調査がマーケティングやコミュニケーションの一助となるよう、ビデオリサーチは今後も努めてまいります。
<★過去の「ACR/ex新型コロナウイルス感染症における生活意識調査」に関するリリース>
第1回「コロナ禍」で生活者が消費している"モノ"と"コト" 詳しくはこちら
第2回「コロナ禍」で生活者の意識は"新しい生活"へ~ニューノーマル時代の兆し~ 詳しくはこちら
第3回「『生活満足度』は前年比3%増加、ニューノーマルを積極的に実践中 詳しくはこちら
※第5回の調査結果リリースは9月(予定)
<新型コロナウイルスに対する生活者意識調査概要>
(当調査結果はACR/ex調査7月調査時点の東京50㎞圏全対象者で集計しています。)