ドラマの記事一覧
記事数: 49件
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「和田勉」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第30回 「ガハハ」と豪快に笑いながらダジャレを繰り出すおじさん。 それが筆者を含め、ある世代以下の和田勉のイメージだろう。 『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)のレギュラーも務めていたこともあり、一目見たら忘れられないそのインパクトある風貌が、強烈に記憶に残っている。 だが、元々は「芸術祭男」の異名をとるテレビ創世記を代表するテレ
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「大山勝美」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第28回 「ドラマのTBS」 1955年に「ラジオ東京テレビ」あるいは「KRテレビ」の呼称で開局し、1960年に「TBS」へと社名が変更した頃には、そんな評価がされていた。 これは、1958年に橋本忍脚本、岡本愛彦演出の『私は貝になりたい』が文化庁芸術祭放送部門で大賞、翌1959年に同じく橋本忍脚本、岡本愛彦演出『いろはにほへと』でもテレビジョン
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「佐々木昭一郎」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第27回 何年かに一度、その作品が再放送されるたびに、若い世代を中心にファンを急増させる映像作家がいる。 それが『夢の島少女』『四季〜ユートピアノ〜』などで知られる佐々木昭一郎だ。 彼は、日本のテレビマン史上もっとも多くの賞を受賞したディレクターのひとりではないだろうか。 たとえば、1970年8月放送の初のテレビドラマ演出作品『マザー』は、モンテ
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「岡田太郎」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第26回 フジテレビのディレクターとして活躍後、共同テレビの社長・会長・相談役を歴任した岡田太郎といえば、本人は不本意だろうが、「吉永小百合の夫」という代名詞が真っ先につきまとう。 「正直、最初は気分良くなかったがもう慣れましたよ。事実だからしようがない」(※1)と岡田自身は語っている。 2人の出会いは、吉永小百合の代表作の一つとなる映画『愛と死
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【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】ドラマの見られ方
【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第40回 昨年、テレビ朝日系列で土曜日の23時台に放送された「先生を消す方程式。」というドラマ。 僕が脚本を書きまして、田中圭主演、山田裕貴、松本まりかなどが出演した学園もの。確か、ここのコラムでも「大きく振りに行く」と書いたかもしれません。(第29回) 簡単にあらすじを説明すると、舞台となる学校の生徒たちは担任の先生を潰すのが好きで、そこに赴任
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「山田良明」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第21回 『北の国から』(フジテレビ)のような本格派の大作ドラマを手掛けた一方、フジテレビのいわゆる「トレンディドラマ」路線を生み出したのが山田良明だ。 1969年にフジテレビに入社した山田は、何の専門技術もないのになぜか技術局に配属された。わけもわからないままマイクロ回線を扱っていた。4ヶ月ほど経ったある日、廊下に副社長による檄文(げきぶん)が
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【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】特大ホームランとドラマ
【 鈴木おさむ の WHAT'S ON TV ? 】第37回 最近なにかと話題の視聴率。 いまだに世帯視聴率を取り上げるネットメディアが多い一方で、最近の会議では世帯視聴率のことは本当に話さなくなっていて、個人全体視聴率(4歳以上の個人全体の視聴率)やコア視聴率(各局が重点を置いているターゲットでの視聴率)のことのほうが話題に上がる。 5年前には、テレビ界でこんなことが起きるなんて思ってもみなかっ
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「石井ふく子」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第18回 「橋田さんがこの世からいなくなったなんて考えられません。」 急性リンパ腫のため4月4日、95歳で亡くなった橋田壽賀子さんの訃報に石井ふく子氏は辛い胸の内を吐露した。 「橋田さんとは60年のお付き合いです。年中喧嘩したり、相談したり、家族のように付き合ってきました。一日電話しないと『どうしたの?』と心配されることもありました。思い出があり
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てれびのスキマの温故知新〜テレビの偉人たちに学ぶ〜「井塚英夫」篇
てれびのスキマの温故知新~テレビの偉人たちに学ぶ~ 第15回 かつてテレビには「2時間ドラマ」という文化があった。いや、もちろん現在も2時間のドラマはつくられているが、いわゆる「2時間ドラマ」枠はほぼ消滅してしまった。 テレビ東京の『月曜プレミア8』がかろうじて残っているが、これはドラマ専門の枠ではなく、バラエティ特番も放送するもの。2019年3月にTBSの『月曜名作劇場』が終わったことで、2時間
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進化を続ける韓国エンタメと人気の理由 日本との違いはどこに?~ライター 西森 路代さん~
『パラサイト』『愛の不時着』『梨泰院クラス』など世界的に注目される韓国のエンターテインメント。映画、ドラマ、音楽、書籍など韓国のコンテンツが支持される理由は?韓国や日本のエンターテインメントに通暁するライターの西森路代さんにお話を伺いました。