データガバナンスを支え、
進化し続ける
RL視聴ログデータ基盤
当社の100%子会社であるResolving LAB株式会社(以下:RL)では視聴ログやデバイスのIDなど多種多様なデータを扱うため、3層構造の強固なデータ基盤を構築し、汎用性の高いデータ整形と用途別レイアウトを実現しています。生成AI技術も活用しながら、継続的に再設計できる体制で運用することで、進化するビジネスニーズに応えています。
強固な3層のデータ基盤
RLでは、主要メーカーのデバイスから得られる計1,000万台のテレビ視聴ログをビデオリサーチの特許技術で「個人」単位に分離し、約3,000万人分(2024年7月時点)の「RL視聴ログ」を用いて、視聴率の可視化などのサービスを提供しています。これらのデータを扱ううえで中核となるのが、当社のデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)です。グローバル標準に適合したアーキテクチャーを持つ3層構造のデータ基盤により、多種多様なデータを正確に処理・運用することができます。以下に、各層の特徴と役割をご紹介します。

データレイク
クラウドサービスやメールなど、さまざまな形式で収集された視聴ログデータにラベル付けを行い、データレイクに蓄積します。同時に、バックアップによって莫大なデータ負荷にも対応しています。
データウェアハウス
データレイクのデータを汎用的なデータレイアウトへの整形や整理といった処理を経てデータウェアハウスに格納します。「視聴率」を教師データに視聴実態から家族構成や個人のデモグラ属性を推定し、視聴を個人単位に分離する当社独自ロジック手法である「個人分離」や独立して取得した二つのデータを融合し、疑似的にシングルソースデータを作り出す「データフュージョン」といった独自のロジックにより、詳細な視聴者プロフィールやテレビ視聴実態をデータとして整形・整理しています。
データマート
データウェアハウスで処理されたデータを、用途別に再整形し管理することで、BIツールや各種アプリケーションなど、顧客の利用目的に合わせて、社内外のあらゆるデータ基盤との連携が可能になります。
生成AIを活用した「データカタログ」
データカタログは、各種データの可視化を行っています。
2024年より、データカタログの整備にGoogle社の生成AI・Geminiを活用し、内包している全てのデータ整理作業を自動化することで、手作業による更新漏れなどのヒューマンエラーや膨大な作業量から解放されると同時に、新たなデータの追加や修正・変更や、データ検索にも対応できるようになりました。
データが一覧化されており、効率的に検索できるため、データ基盤構築を行うエンジニアや、データを集計・分析するデータサイエンティストやデータアナリストにとっても不可欠なシステムです。
「RL視聴ログ」は、このようなデータが基盤となっています。視聴ログと当社が保有するビッグデータを組み合わせることで、大規模かつ個人の生活実態に基づいたデータ分析を実現しています。さらに、外部データとの連携によって、用途に応じたよりカスタマイズされたマーケティング分析が期待できます。
RL視聴ログ」の詳細はこちら
サービス紹介ページリプランニングを重ね、進化し続けるデータ基盤
お客様のニーズや最新技術を踏まえ、常にリプランニングを実行できるよう、運用体制も整備しています。社内のデータサイエンティストとテストを重ねながら、より正確な推定データを算出するためのロジック構築と実装を続けています。

当社は、設立時よりデータを扱ってきた会社として、その精度はもちろんのこと、データリテラシーやガバナンスも社内に資産として蓄積されています。
データ基盤やロジックの構築に関する知見はもちろん、幅広いソリューションを提供しています。当社のデータ及び基盤構築に興味のある方は、ぜひご相談ください。
OTHER